『プロが教える現場の英語通訳ガイドスキル』を再読

春は通訳ガイドのピークシーズンなので、私のような雑魚にも仕事が回って来ます。そこで、今日は通訳ガイドの現場の業務をする上で参考になる本を紹介します。

『プロが教える現場の英語通訳ガイドスキル』

以前にもレビューを書いたのですが、改めて良い本だなと思ったので再度紹介します。

参考記事:『プロが教える現場の通訳ガイドスキル』のレビュー

昨今の訪日旅行ブームのおかげで通訳ガイド試験対策の本や『外国人に英語で日本を紹介する~』みたいな本がたくさん出版されています。それらの本は仏教や歌舞伎などの日本文化の説明に留めており、実際の通訳ガイドの仕事をシミュレーションするような内容ではありません。

この本は、より通訳ガイドの仕事と密接に関わることを説明しています。

まず、お客さんと会った時に挨拶をしたり名前を確認したりするところから説明があります。その時に、失礼にならない英語の言い回しが載っています。

私は丁寧に相手を呼ぶならフルネームにMr.やMs.を付けると思っていたのですが、フルネームならば付けなくても失礼ではないということを知りました。名字で呼ぶ時にMr.などが必須になるようです。初めて会って相手が自分のお客さんか説明する時、フルネームをそのまま言って確認を取れば良いようです。

と、このようにこの本では現場で使える、ちょっとレベル高めの表現や慣習が説明されています。他にも、電車に乗っていて、「この駅で降ります。」と言う時には

“This is us.”

と言うことがある、など、TOEICでグローバルな英語を学んできた私には見慣れない、ネイティブっぽい表現も多数掲載されています。これはネイティブの人に言われる時にへの備えになりますが、東南アジアのお客さんに言ったら通じなそうですね。リスニングのためにはネイティブ的な表現を学ぶ必要がありますが自分が使うのはTOEICみたいな英語で良いと思います。

あと使えると思ったのは、20分歩きますが良いですか?と聞く時に

“Can you walk 20 minutes?”

と聞くのではなくて

“Are you comfortable walking for 20 minutes?”

と聞くのが丁寧で良いということです。comfortableのこの使い方は知りませんでした。プロならばこういう丁寧な英語も学ばなければなりませんね。通して読めば、自分なりの発見があると思います。

この本では載っている英文にいちいち和訳が書いてありません。プロ向けの本なだけあって、レベルが高めなんですね。

まさに通訳ガイドの教科書と言える、非常に良い本でした。実際にガイドを始めてから読むと、より発見もあるかと思います。私も、読み返しながら仕事をやっていきます。

スピーチの仕方はトランプ大統領と小泉進次郎から学ぼう

私は通訳案内士という仕事をしています。これは言ってみれば外国人向けに英語でバスガイドをするような仕事です。

なので、バスの中でしゃべりっぱなしという状況がよくあります。大阪から金閣寺に移動する時に1時間以上しゃべってないといけない時とかあって、これはかなりキツイです。こんなに日本語で話すのも大変なのに英語ですからね。

そんな時、市役所の職員だった時に学んだことが役に立ちました。

公務員、特に市役所の職員は形式主義で事なかれ主義で市場経済の仕事がロクにこなせない税金泥棒というイメージで市民の人に見られることが多いので、公務員から民間企業に転職しようとしてもノースキルのオッサンという認定を受けるのですが、本当は公務員の仕事では多くの有意義なことが学べます。

参考記事:公務員と転職

ある日プレゼンテーション研修という研修を受ける機会がありました。そこで講師に言われたのが、

「話す時に、えーとか、あーとか言うのを完全に止めなさい」

ということ。

子供の頃、校長先生の退屈な話を聞いている時に、校長先生が「えー」って言う数を数えたという同級生が居ませんでしたか?私は同級生から、60回言っていたと聞いて、マジかよ校長先生そんなにたくさん「えー」って言ってるのか、と衝撃を受けました。

その研修のワークで人前でしゃべらされて、我々は凄い数の「えー」「あー」を言っていることに気づき、愕然としました。

その講師は、言いっぱなしではなく、具体的な方法を教えてくれました。

「えー、って言いそうになったら、黙ってください。それが間になります。隙間だらけで話すことになりますが、それで良いんです。」

それからというもの、私は市民と電話で話す時に、「えー」を言わないように特訓しました。当時、通訳案内士の資格の勉強をしていたので、通訳案内士として人前で話す時に上手く話せるようにとイメージして、話しました。

これを聞いてから、他の人が話す時も、注意深く聞くようになりました。すると、話すのが上手い人というのは「えー」とか「あー」を言わない人なんですね。「えー」「あー」は本当に話を聞き苦しくします。これを言わなければ、どんなくだらないこともTEDのスピーチのように意識高く聞こえるでしょう。

政治家は演説が仕事ですから、流石に話すのが上手い人が多いです。特に、小泉進次郎の演説は最高ですね。

進次郎の演説はめちゃくちゃ上手いし面白いんですが、その要素の一つに「えー」を全く言わないということがあります。内容はともかく、進次郎のように「えー」を言わず、間を取りながら話せばそれだけでスピーチのレベルが段違いに良くなるでしょう。参考に進次郎のスピーチを貼っておきます。

もう一人、良い例を紹介します。トランプ大統領です。こちらは英語なので、英語でスピーチをする私には、より参考になります。

トランプの英語は、一単語ずつ区切っていて、聞き取りやすいですね。また、大統領としての風格を感じさせます。

さて、二人の偉大な政治家の話し方ですが、「えー」や「あー」を言わず、間を取っていますね。タメが効いていて、言葉のパワーが増しています。

「えー」や「あー」を言わずに話そうとしてみると、そんなにスラスラと言葉が出てこないので、話が隙間だらけになります。沈黙が生まれるわけです。この沈黙が怖くて、普通の人は「えー」や「あー」を無意識に言ってしまうのです。

しかし思い切ってそれを言うのを我慢すると、それだけで、タメが効いた話し方になり、スピーチがグッと良くなります。まず大事なことは、勇気を持って、自分が話している時の沈黙を受け入れることです。

市役所での市民との電話応対の仕事でも、真剣にやれば市民にとっても、自分にとっても良いことがあります。チャイムが鳴ったら即帰るべきですが、チャイムが鳴るまでは真剣に仕事をするのが良いですね。

通訳案内士資格が自由化されたことによって資格保持者が得たメリット

今年から通訳案内士の資格が自由化されました。

去年までは報酬を得て外国人を外国語で案内する仕事は通訳案内士の資格を持っていなければならなかったのですが、もはやその規制は無くなりました。誰でもガイドしてOKです。

では通訳案内士資格を持つ意味は何なのかと言うと、いわゆる名称独占の効果があるらしいです。資格保持者のみ、自分のことを通訳案内士や通訳ガイドと名乗ることができるという意味です。なんかありがたみが薄いですね…。

基本的には、既に通訳案内士の資格を持っている人にとってこの法改正は逆風です。資格持ってない人が参入してくるわけですから。有資格ガイドは、無資格ガイドよりも優れた能力を持っていないと仕事を取っていくのは難しいでしょう。

ただ、敢えてこの自由化によって何かしら有資格ガイドも恩恵を得ていないかな、と思い、無理やりその恩恵を考えてみました。私も有資格のガイドですから、何か良いことないかな、と思ったというわけです。

1 資格の名前が全国通訳案内士に変わった

数年前から、各地で「地域限定通訳案内士」というシステムが始まりました。これまでの通訳案内士は、日本全国でガイドをすることができたのに対し、地域限定通訳案内士は、通訳案内士試験に合格せずとも、ある地域限定でガイドをすることができます。高山や沖縄にこの制度があります。

その、地域限定通訳案内士と区別をするためかどうかは分かりませんが、通訳案内士試験に合格したガイドは、「全国通訳案内士」に資格の名前が変わりました。私も名刺を作り直しましたよ。

これは、実際には前から全国でガイドすることができたので何も変わらないんですが、なんとなく資格がランクアップしたような気分になりますね。

「全国通訳案内士です。」

って名乗ると、全国?スゲー!って思いませんか?

2 無資格ガイドとの差別化になる

今回の規制緩和は、通訳ガイドの数が足りていないから、業務できる人間を増やすために行われました。ここ数年、訪日観光客ブームが続いていて、政府はこれを支援するために、障害となる規制は排除したというわけです。

よってこれからは有資格ガイドと無資格ガイドが混在して仕事の取り合いになるわけですが、そんな時、資格があると、無資格の人より多少は優遇されると思います。ガイドの需要が増えている現状を考えると、この規制緩和は有資格者にとって強ちマイナスというわけでもないかもしれません。

3 多言語のガイドに参入しやすくなるかも

今回、資格が自由化され、もちろん英語以外の言語についても無資格でガイドをしても良くなりました。

そこで、英語で通訳案内士の資格を持っていて、なおかつ他の言語の語学力があれば、その言語のガイドの仕事を受けれるのではないかと思いました。英語でのガイド資格をハブにするような感じです。

というのも、通訳案内士の資格は専門言語ごとに分かれた資格ではありますが、試験で問われる日本に関する知識や、ガイドの実務経験は、全言語で共通のものです。英語で説明できれば、あとは他の言語が使えれば同じように説明ができるはずです。またガイドとしての実務経験とは主に旅程管理的な内容になりますが、これは語学力とはさほど関係ないスキルなので、言語が変わっても同じように使えるスキルです。むしろ日本人相手にガイドや添乗員をして身に付けたスキルでさえ活かすことができますからね。

よって、英語の通訳案内士の資格を持っている人が、例えばスペイン語検定の2級や1級を持っていれば、たとえスペイン語の通訳案内士の資格を持っていなくても、仕事を得るチャンスができたのではないかと思います。英語のガイドとして実務経験があれば尚良いと思います。

語学力があれば通訳案内士試験にも当然受かるわけですが、この試験は年に1回しかなく、また出願から合格発表までの期間もかなり長いので、利便性が良くない試験なんですね。普通の語学検定ならば年に2、3回は受験できるので、面倒なガイド試験よりも、語学検定に重きを置くというのはアリだと思います。

さて、自由化されて資格の効力が骨抜きになってしまったので、半ば慰めとして、自由化による有資格者へのメリットを考えてみました。

自由化されてしまったけど通訳案内士の資格を取ってみようかな、という人は、是非私のブログの下記の記事を参考にしてみてください。2014年度の内容ですがまだ参考になると思います。

通訳案内士試験について

『ナチュラル・イングリッシュ』のレビュー

プロの通訳ガイドになるにあたり、丁寧な英語を身につけようと思い、いくつか本を買いました。

日本語は敬語が複雑な言語なので、基本的な日本語を覚えただけでは、大人がビジネスで話すような日本語を話すことはできません。覚えたての日本語では、失礼な言葉を話してしまう危険性があると思います。 それと同じことを、私が英語を話す時にやってしまうのではないかと思い、この勉強を始めました。 かなり勉強になった本を紹介します。

ナチュラル・イングリッシュ

80年代に書かれた本です。世の中はグローバル化し、テクノロジーも発達してオンライン英会話教室もできました。日本人の英語力は、この30年で飛躍的に上昇したはずです。 にも関わらず、この本に書かれていることは、今の日本人が話してしまいがちな、不自然な英語を指摘しています。

特に分かりやすく、即座に使える便利だった章は、日本人が使いすぎな英語表現と、ネイティブがたくさん使うのに日本人があまり使ってない表現をまとめた章です。これには、そういうことか!と納得の連続でした。

例を挙げます。まず、日本人が使いすぎの単語です。

diligent 「勤勉な」という意味は、works very hard や a hard workerと表現されることが多い。

member 特に組織の一員という意味を強調しないならば、person という言葉で良い。memberという単語は、チ○コを遠回しに言う単語でもあるため要注意。

scold 叱るという意味で使いがちだが、一般的には「叱る」はtell off などと表現される。

enter 入るという意味でよく使ってしまうが、堅苦しい感じがするのであまり使われない。入る、ならcome in などが一般的。

will 未来のことを言うときに頻繁に使ってしまうが、~ing やgoing to ~、または単に現在形など、未来を表現するには様々な語彙があって、それぞれ意味が違うからwillで代用できるわけではない。

さて、次はネイティブがよく使うけど日本人があまり使わない表現です。

so far 今まで、という意味を言うとき、until now と言ってしまいがちだが、so farの方が自然である。(もちろん、使い分ける必要はある)

rather 副詞として、a little の意味や 時にはextremely という意味でも、幅広く使われる。

chicken feathersなど、いわゆる複合名詞 ネイティブは割と複合名詞を使って何かを表現するらしいです。複合名詞と言えばTOEICのPart 5で要注意ですね。

さて、使いすぎと使用不足を紹介しましたが、心当たりがあるのではないかと思います。特に、未来を表すwill なんかは、中学生の時に学校のテストで、未来のことを書く問題は全部will を使えば正解だったため、will をよく使う癖が付いていました。また、そもそも中学校ではwill とgoing to は意味が同じだと習いました。これは学校英語の弊害ですね。

全体を通してこの本は、30年前に書かれたと思えない、鋭い指摘がたくさんの良書でした。英語を仕事で使い始める人などに特にオススメです!

未経験の壁

4月から通訳案内士の仕事を始めたのですが、今まで忙しくて仕事の詳細について書けずにいました。が、一段落したので書いていきます。

私は今まで3つの案件をこなしました。お客さん2人のツアーから初めて、約40人のツアーもやりました。

仕事のできは拙かったですが、これでとりあえず通訳案内士をしていると言うことができます。

だいたい世の中の仕事って求人情報を見ると

「経験者のみ」

という条件が多いと思います。最初は誰でも未経験なのに、経験者しか採用しないとなると、未経験の人はどうやって参入したら良いか分かりませんよね。

通訳や翻訳関係の仕事もご多分に漏れず、経験者でないとなかなか仕事は回って来ません。

ではどうやって最初の一歩を踏み出すかと言うと、たまたま巡って来たチャンスを活かすしかありません。

今、訪日外国人旅行はかなりのブームで、外国人観光客は増えています。4月はもともと通訳案内士の仕事のピークシーズンで、もともとガイドが足りないぐらい需要が供給を上回っていました。

今年はかなりガイドが足りないようで、旅行会社は、経験が浅くても良いからとにかく資格を持っている人に任せたい、という状況のようです。

未経験の人でも良いから、という案件も割とあるようで、私にもチャンスが回って来ました。40人近いお客様を案内するバスツアーなので、初めてやるのはかなりビビりました。しかし、これをやってみなきゃ先に進めないと思ったので、とりあえずやってみることにしました。

必死で食らいついていったら、何とかツアーを形にすることができました。バスの運転手に毎日かなり怒られましたけどね。バスの運転手とそういうことになる例は割とよくあるようです。

未経験の壁を破るには、まず、回って来たチャンスに飛びつくしかありません。

そういった意味では、季節ごとに需要の偏りがあって、繁忙期には未経験の人にも案件が回って来るこの業界は、参入しやすいのかもしれません。

とにかく、私は公務員を辞め、通訳案内士として動き出しました。まずは、目の前にある案件に集中し、それから先はまた改めて考えることとします。仕事なのでお金をもらいながら勉強できるので、なかなか良い環境だと思います。

通訳ガイドになりました

しばらく更新が滞っておりました。グプタです。

この4月から、私は通訳ガイドの仕事をしています。

以前は実は公務員でした。私は、9時5時でクビにならず給料が高い安定した公務員という仕事を捨てて、年に何日仕事があるかよく分からない通訳ガイドという仕事を選びました。

この話は長くなるのでまた少しずつ書いていきますが、一つ言えるのは、みんな好きに生きたら良いんじゃないかなということです。

4月は通訳ガイドの繁忙期で、新人の私にも仕事がいくつか回って来ました。慣れない新しい仕事なので苦戦しながらやっています。そのため、いきなり忙しい日々を送っています。

今後はこのブログには公務員を辞めた話や、通訳ガイド業界の話を書いていきます。TOEICの話は減りますが、これからもTOEIC満点道場にお付き合いください。

通訳案内士としてデビューします

実は3月末で今の仕事を辞める予定でして、最近は色々と準備をしていました。

辞めた後はじっくり英語やスペイン語の勉強をしつつ、通訳ガイド等の仕事をする準備をしようと思っていました。

が、登録してみた派遣会社から、いきなり通訳ガイドの仕事を紹介してもらえました。通訳ガイドとしてのデビュー戦です。何事も無ければこのまま私はデビューできるでしょう。

最近、英英辞典を読んでばかりで全く英語を口から発していなかったので、早速DMM英会話に登録し直し、英会話を再開しました。同時に、ガイドする予定の観光地について調べています。辞書の暗記は、ペースダウンしてコツコツやります。

無事にデビューできたら、通訳ガイド業界についてもこのブログで書いていこうと思います。

通訳案内士というビジネスの利点

通訳案内士は近い将来に規制緩和され、資格が無くても外国人をガイドしても良いように法律が変わります。資格を持つことの意味はほぼ無くなると言えます。

「通訳案内士法及び旅行業法の一部を改正する法律案」を閣議決定

こうなったのは訪日観光客の増加が理由です。なので通訳案内士というビジネスには未来があると思います。

でも、通訳案内士は喰えない資格と言われています。ある調査によると通訳案内士の年収は100万円未満という人が38%を占めていたらしいです。

満足に生活をすることさえできない職業なのでしょうか?

その答えは分かりませんが、私は通訳案内士はなかなか良いビジネスだと思っています。

理由は、お客さんさえ居れば、自分でガイドして直接報酬をもらうことができるからです。自分で完結できるのはかなり強いのではないでしょうか。この方のインタビューを読んで、私は確信しました。

高木さんは、旅行会社から仕事をもらうのではなく、自分でホームページを作って直接お客さんと契約する道を選んだのです。コンテンツマーケティングを一人で完結させていたわけです。これは凄い事例ですね。ロマンがあります。

やはり人から仕事をもらうと、色んなしがらみが出るでしょうからね。直接お客さんを捕まえるシステムがあるのは良いことだと思います。

これは通訳案内士に限ったことではなく、同じ英語を使った仕事なら、英語の先生とかでも当てはまります。シンプルだけど、なかなか良いビジネスですね。

通訳案内士資格の規制緩和が閣議決定

通訳案内士資格が規制緩和されることが決まったようです。

「通訳案内士法及び旅行業法の一部を改正する法律案」を閣議決定

これはどういうことかと言うと、通訳案内士の資格を持っていなくても外国人をガイドしても良くなるということです。つまり、通訳案内士という資格は名前だけのものになります。

以前に記事で書いた通り、今までも通訳案内士という資格は形骸化していたので、この変更はあまり影響が無いでしょう。形骸化して、誰も罰則を受けていないのに残っているルールはとても見苦しいので、即、消えるべきです。色んな人がビジネスに参入しやすくなるので、良いことですね。

業務の独占が無くなるという意味では既存の通訳案内士の人は損害を受けますが、今回の規制緩和は通訳案内士というビジネス自体が伸びているから実行されるわけですので、既存の有資格者にとっても良いことなんじゃないかな〜なんて思いますね。

通訳案内士資格の規制緩和による影響を予想する

日本には通訳案内士という資格がありまして、この資格を持っていると、日本国内で外国人をガイドして報酬をもらっても良いことになっています。逆に言うと、この資格を持っていない人はそれをしてはいけません。もしやってしまったら罰金を払う必要があります。

罰金なんて本当に払ってる人居るのかな?と私は思ったのですが、誰も払ったことは無いそうです。かと言って、無資格でガイド業をしている人はたくさん居るらしく、通訳案内士という資格に関する法律自体、かなり形骸化しているようです。

現在日本は訪日外国人向けの観光に力を入れており、ガイドは人手不足です。

だったら形骸化した法律を変えて、資格が無くてもガイドして良いことにしてしまえば良いじゃん!という風潮が強くなりました。無資格でガイドする人を取り締まれていないという問題と、ガイドが不足しているという問題を同時に解決できます。

そしてこれは噂なのですが、無資格でもガイドして良いように法律が変わりそう、らしいです。

通訳案内士はマイナーな資格ですが語学系では唯一の国家資格で、かつ持っていないと業務ができないということもあり、それなりにプライドを保てる資格でありました。登録するとカッコいい身分証がもらえますしね。

しかし遂にその地位も失ってしまいそうです。

で、これによって無資格者がたくさん業界に流れ込んできて、有資格のガイドが仕事を取るのが難しくなることが予想されます。これでは通訳案内士資格を今から取る価値も無くなるかもしれません。

でも、私は別にそのことに影響は無いと思います。なぜなら、今までも通訳案内士は資格を持っていれば仕事があるという資格では無かったからです。通訳案内士の資格を持っている人が通訳案内士の仕事を得るのは、これまでも、これからも同じぐらい難しいでしょう。

今後は、資格を取らなくても開業できるようになるということだけは変化すると思います。

これから資格を取ろうと検討している方の参考になれば幸いです。