私の英語歴 その9 サラリーマン3年目 フィリピン留学の思い出

その8の続き

オンライン英会話のラングリッチには、フィリピン留学のコースがありました。2012年当時、フィリピン留学が流行りつつあり、私は半年ぐらいフィリピン留学に行ける人を心底羨ましいと思っていました。そのために仕事を辞めようかと思っていたぐらいです。

でも、まずは仕事を続けながらできることをしようと思い、私は10連休を取得し、ラングリッチのフィリピン校舎に1週間だけ留学しました。

私は海外渡航経験こそ、韓国とシンガポールに1回ずつあったものの、発展途上国に行ったのは、今回が初めてでした。そこで私が見たものは…………道端で裸で寝てる子供や、ショッピングモールで私をナンパしてくる金目当ての女性でした。これが途上国なのか。私はショックを受けました。

あと、全体的に空間が汚いと思いましたね。日本はマジでキ◯ガイのように清潔な国ですよ。フィリピンの学校では自分の部屋でお菓子を食べただけでアリが行列作ってましたから。これからフィリピン留学に行く人は、衛生面は要注意だと思います。

という社会勉強的な側面も強かったのですが、1週間しかありませんので、頑張って勉強しました。1日8時間のマンツーマンレッスンを受講しました。

私がやった授業は

発音矯正コースと、ニュースレッスン、TEDを使ったレッスンでした。

発音矯正コースは、マンツーマンで英語の授業が受けられるということで、当時のラングリッチの留学コースのウリの1つでした。オンラインでも発音矯正は受講していたのですが、やはり対面でやった方が音声もクリアですし先生も指導しやすいので効果はあります。けっこう厳しくトレーニングされ、私のアメリカ英語の発音はそれなりに良くなったのでした。でも今思えば、こちらの記事に書きましたが発音練習は必要無いと今は考えているので、無駄だったかも、と思います。

ニュースレッスンは、主にVOAというサイトからニュース記事を選び、先生の前で音読し、要約したりディスカッションしたりしました。これはオンライン英会話でも長く続けており、そこそこ効果のある勉強法なのですが、先生の前で音読している時間が無駄という欠点があります。でも、ニュース記事を教材にする以上、オンラインでもオンサイトでも、講師も記事の内容は初見です。すると講師が記事を読む時間が必要で、それが、私の音読中の時間になります。講師の方が英語力が高いので、私が読んでる間に理解してしまうんですね。

この問題に関しては、講師が理解している記事を教材にする必要があります。きちんと講師が管理されている英会話学校やオンライン英会話学校じゃないと難しいでしょう。

TEDを使ったレッスンも、まぁニュースレッスンとたいして変わらないですね。ただ、ジョブズの有名なスピーチなど、ありがたい話についてディスカッションすれば理解も深まるので、その点は良かったと思います。

あとはこれは実現しなかったのですが、私は文学作品を使った授業をやりたかったです。Virginia Wolfの、Mrs. Dalloway という本を読み、当時私はその難解な表現の意味を理解するヒントを探していました。分詞構文っぽい〜ingが多発されるのですが、果たしてそれは何なのか?フィリピン人講師からヒントが得られると思ったのです。

ですが、1ページ目を読んだら、講師もよく意味が分からなかったようで、授業として何をして良いか分からない、と言われてしまいました。これはその通りで、普通の日本人が急に夏目漱石の作品で授業しろと言われても無理なのと同じで、無理のようでした。フィリピン人にとっては英語は母国語でさえありませんしね。また、Mrs. Dallowayなんかを教材にしたい生徒は私だけでしたでしょうから、講師は面食らったと思います。

授業以外では、生徒やインターン生と交流できて楽しかったですね。若くして海外に来てる人達ですから、私には無い色々な情報を持っていました。英語の勉強について語り、大学生に戻ったような感覚になり、私は久しぶりに楽しい気分を味わいました。普段は英語について誰とも話をしませんでしたからね。

終わってみて、フィリピン留学で私は1週間だけですが頑張って勉強したので英語力は上がったような気がします。ただ、即座にTOEICを受けていないので、その効果は数字では計ることはできません。

英語の勉強という点だけでしたら、同じ期間日本で引きこもってオンライン英会話を使ったりして勉強してたら同じぐらいの効果が得られたかもしれません。ただ、日本に居たらそこまでモチベーションが続かないのと、あとは社会勉強的な点でとても有意義なフィリピン留学でした。日本人は発展途上国を一回見た方が良いです。

その10へ続く

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