通訳案内士試験はなぜ難しいのか

通訳案内士試験は、近年合格率がかなり上がっていますが、昨年度は合格率22.7%と今でもそこそこ難しい資格です。また、この資格が誕生してから約60年以上、かなりの難関資格として存続してきました。

ただ、クセのある試験で、猛勉強して受かる人も居れば、全く勉強しなくても受かったという人も多数居るという、努力が結果に反映されにくい試験でもあります。TOEICのような神がかったゲームバランスを期待してはいけません。

なぜこのような歪んだ現象が発生しているのでしょうか?

私は、その試験科目が理由だと思います。

近年では一次試験(筆記試験)が外国語、日本史、日本地理、一般常識と4科目あり、この中で日本史はかなりの難易度です。また一般常識は、とても一般常識とは思えないような問題が多数出てくる変な試験で、合格できなかったという声をよく聞きます。せっかく英語が得意な人でも、日本史や一般常識ができず、不合格になってしまう試験なのです。

これは偶然そういう人が多いから、というわけではなく、必然的にこういう状況になっているように思えます。

高校、大学を思い出してみて、英語が好きな人は、だいたいが日本のことが嫌いだったと思うんです。英語が好きという人はだいたい、海外に住みたいとか就職したいとか、外国(特にアメリカやイギリス)に対する憧れがモチベーションになっていたのです。当然、そういう人は、日本史は興味無い科目で、高校の授業は世界のことを学べる世界史を選択していました。

通訳案内士という資格は、日本のことを外国人に説明するプロフェッショナルの資格です。なので当然英語力だけでなく、日本語力、日本に関する知識が必要です。

英語が好き(得意)であると同時に、日本が好きじゃないと取りにくい資格になっているんです。

で、先ほどの高校生の例の通り、英語好きと日本好きというのがなかなか両方当てはまる人はいないと思います。それで、日本史が難しい通訳案内士試験は難関資格になってしまっているんです。

通訳の資格と言うと聞こえが良いですし(本当は通訳案内士だけど)、何より外国人旅行客をガイドする仕事は法によって規制されておりこの資格を持っていないとできません。英語はTOEIC840点で免除されますし、他の科目は人によっては勉強しないで受かるような内容なので、もし興味があれば受験してみることをお勧めします。

もう今年の試験は申し込み期間が終了してしまいましたけどね……。

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