『デスパレートな妻たち』を最後まで見た

最近、デスパレートな妻たちというアメリカのドラマにハマっておりました。

シーズン1から8まであったのでさすがに長かったのですが、全部見ました!

Amazonのプライム・ビデオで毎日コツコツ見ていました。面白かったので、途中で面倒くさくなることもなく見ることができました。

このドラマは本当に名作だと思います。一見、主婦の何でも無い日常を描いておきながら、実は殺人事件が絡むサスペンス的な展開になっていき、かと言って主題はキャラクターの人間関係のこじれであるという、様々な要素を持った話でした。

シーズン1から8で劇中の時間は10年以上経過しているので、登場人物たちの人生も激変していきます。その間に、悪人だった人が善人になったりその逆だったりと、キャラの役回りも目まぐるしく変わります。そしていちおう主人公は1人居るのですが、他のキャラとほぼ対等なポジションで描かれていて、全てのキャラクターが魅力的に描かれているところが秀逸です。

また、それらのメインキャラが、人としてまともじゃないところがドラマの筋を進めています。メインキャラの妻4人は何かと夫と不仲になるのですが、妻たちに全然共感できないんですよね。むしろ夫が凄い良い人じゃんという展開ばかりです。トムとかカルロスとかね。そのあたりは女性は逆の感想を持つのかもしれませんが。

特にシーズン8は、仲の良かった主人公たちの友情がバラバラに崩壊していく過程が秀逸でした。事件が起きて、仲間同士が疑い始めてドロドロの展開になるというのは王道ですね。『マタンゴ』というB級映画を思い出しました。

プロットを彩るのが、アメリカ的な事象の数々です。不倫、離婚、再婚、望まない妊娠、育児、銃、薬物依存、アルコール依存、同性愛、養子、起業、廃業、失業、教会……人生のイベントをだいたい網羅しているのではないでしょうか。私はこれでアメリカの現代社会を学びました。もちろんドラマなので極端な展開をします。私がアメリカ人に

「デスパレートな妻たちでアメリカ社会を学んでいる」

と言ったら、

「あんなのドラマだよ。真に受けないで」

と言われると思います。

でも、このドラマで起きていることは、今日もアメリカで起きていることだと思います。このドラマがヒットしているのは、内容が現代アメリカ社会を映し出しているからだと思います。日本のドラマだったら、また別の題材が扱われるでしょう。合コン、お受験、寝たきり老人、部署異動、など。アメリカのドラマってだいたい依存症とリハビリの話が出てくるイメージがあります。

というわけで私は、『デスパレートな妻たち』は、現代アメリカ社会を知るために貴重な資料だと思います。そして英語も、日本語字幕(英語字幕ではないですよ)で見ればかなり聞き取りやすく、英語の勉強にも向いています。

私のオススメのドラマの紹介でした。

コメントを残す