Master of the Game (ゲームの達人)のレビュー

この本を読み終えました。

終わるまで3ヶ月かかりましたよ。500ページは流石に長い!

最初のダイヤモンドの採掘の話は面白くて、月並みな言葉で言えば、ハラハラドキドキの展開でページをめくる手が止まらない、だったので大いに期待できるストーリーでした。しかしそれはまだ、全編を通した主人公は生まれてもいなかったのです。

全体の4分の1ぐらいのところであっさり主人公が交代しました。まあそのあたりはまだ面白かったです。

が、半分を過ぎたあたりから全然面白くないんですね。最後の方は苦痛でした。でも大ヒット小説だし、結末を知りたかったので我慢して読みました。

すると別に結末も、それで終わり?って感じで、たいした話ではありませんでした。

親子4世代に渡り作中で100年が経過する壮大なストーリーと言えばまあそうなんですが、作者が貯めていた小説のネタ4つを親子にして強引に1つの小説にしただけなんじゃないの?と思います。

大衆小説に過度に期待してはいけませんね。半分ぐらいのところで止めとけば良かったです。

英語は読みやすく、最後まで通して読むことができました。途中理解の怪しいところはありますが…。

ただ、いくら英語が読みやすいからと言って、もうシドニィ・シェルダンの本は読まないでおこうと思いました。

“Master of the Game”のレビュー

シドニー・シェルダンの小説が、洋書の小説としてはとても読みやすいと聞き、一番有名な小説”Master of the Game”を買ってみました。

邦題は『ゲームの達人』で、このタイトルは、シドニー・シェルダンの小説と知らなくても誰でも知っているぐらい有名だと思います。

これが、買って大正解でした!!

めっちゃ面白いんですよ。そして読みやすい。ページがどんどん進んでいきます。洋書の小説でこんな経験はほぼしたことがありません。

100年以上前のアフリカが舞台になっているため、我々に馴染みのない英単語もたくさん出てきます。でも何故か読めてしまいます。おそらく、構文が簡単なんだと思います。

難しい英語の小説は、だいたい1文が長いです。するとどこからどこまでが主語で、それに対応する動詞がどれか分かりません。洋書が読めない理由はほとんどの場合でこれです。

でもこの本は、1文が短くて、非常に明解な文体で書かれているので、読めます。Kindleの機能で分からない単語を調べながら読めば、もう何も困りませんね。

そして話の展開がスリリングです。この先どうなるの!?という展開が止まりません。私は、高尚なことをしている気分に浸りたい人間ですので、小説というと文学臭いもの(ジェームズ・ジョイスの『ユリシーズ』など)こそ価値があると思っていて、エンターテインメントは下に見ていましたが、やっぱりエンターテインメント小説って面白いですね。ヘタな漫画よりもよっぽど面白くてスイスイ読めます。

これは本当に皆さんにもオススメできる本です。何か洋書の小説を読んでみようという人は、是非シドニー・シェルダンの小説、特に”Master of the Game”を買いましょう!

ちなみに、分からない単語はタッチするだけで調べられますし、本を保管する物理的スペースを取らないのでKindleで読むのが断然良いです。

内容が良い、多読におすすめの洋書4選

今日は、オススメの洋書を紹介したいと思います。

良い本はだいたい日本語に要約されているんですが、翻訳が良いとは限りません。原書で読めるようになっておくと、より正しく本の内容を理解することができます。

また、良い本だけど日本語に訳されていない本もたくさんあります。翻訳を待たずに自力で情報収集できれば、他の人が知らないことを知ることができるようになります。

今日は、特に内容が良いと思う本を4つ紹介します!


■The Presentation Secrets of Steve Jobs

文句なくオススメの本です。英語が非常に平易で分かりやすく、内容も非常にためになります。プレゼンテーションの基礎が学べます。

シンプルで明快な言葉を使い、相手の印象に残すのは基本ですが、普通の人はそれができません。文字が大量に並び、箇条書きの点がいっぱいあるパワーポイントの画面をそのまま読み上げるようなプレゼンをやってしまいがちです。とりあえずそれじゃダメなんだってことを学ぶことからプレゼンテーションは始まると思います。

社会人なら人前で話す機会は少なからずあると思います。社会人必読の本とも言えるでしょう!

 ■A Random Walk Down Wall Street

投資に関する中で最高の本だと思います。日本語訳も良いですが、本当の名著はやっぱり原書で読みたいものです。是非原書に挑戦しましょう。

ざっくり要約すると、投資には自分で株を選んで買うアクティブ運用と、市場に存在する全ての株に分散して投資するインデックス運用という方法があります。一年で2倍とかに増やしたいなら前者の方法をやらざるを得ませんが、大抵失敗します。プロが凌ぎを削る株式市場で素人がアクティブ運用で儲けるのは本当に難しい!

それに対してインデックス運用は、平均で年間5%ぐらいずつ増えていきます。5%とはいえ、複利で増えていくので、長期間これを続けると、相当な金額に増えます。そして素人でも即実践できる素晴らしい投資法です。

だからインデックス運用をしましょうね、という本です。理屈が分かっていた方がモチベーションが上がるので、是非この本を読んでみることをオススメします。ちなみにグプタもインデックス運用してます。本当に5%ぐらいずつ増えてます。

■The Shift

未来予想図的な本です。グローバル化、IT化と言うけれど、社会の行き着く先はどこなのか?ということを、働き方の変化という切り口で書いた本です。

未来がこの通りになるのか?と言うとそれは怪しいところではあります。特に、こういう識者はノストラダムスみたいなもので、大胆に未来を予想します。しかし、普通の人というのはもっと保守的にできていて、変化を嫌います。そして社会を構成しているのは普通の人です。

例えばサラリーマンという構造が崩壊して労働者がフリーエージェント化するみたいな話ですが、日本ではまだみんな望んでサラリーマンをしているので、Shiftが来るのはまだまだ先になるのではないかと思います。

■Getting Things Done

TO DOリストの効率的な使い方みたいな本です。ただし、単なるTO DOリストとは一線を画する原則に基づいた運用を紹介しています。

その考え方の特徴は、すぐに行動に取り掛かれることのリストを作成することです。

  • 人事課に電話する
  • 鈴木さんに請求書を送る
  • 牛乳を買いに行く

などです。ちなみに「新しいイベントを企画する」みたいな行動が複数必要なことは「プロジェクト」というリストに入れます。

次に何をすべきかということに関して、一切を頭から追い出し、タスク管理システムに任せます。そうすることで脳を考えることに使うことができ、仕事の効率が上がる、というのが著者の考え方です。

私も普段の仕事でさっそく実践しているのですが、確かにタスク管理がシステム化されることで、仕事自体に集中力が上がったような気がします。

本1冊でみっちり書いてありますが、そのやり方はこちらのサイトのまとめを読むだけで分かります。これは本当に上手くまとまっているので、是非一度読んで見ることをオススメします!

15分で分かるGTD – 仕事を成し遂げる技術の実用的ガイド

以上、紹介でした。どれも英語はそんなに難しくなくて、内容はかなり面白いので、とてもオススメの本です。是非読んで見てください。また良い本を見つけたら追記していきます。

The Millionaire Next Door のレビュー

面白い本を読みました。

金持ちになる方法を書いた本です。

金持ちになると言うと、多くの本は株で儲けたり起業したりすることを推奨していると思いますが、この本はお金の使い方に着目した本です。

億万長者へのインタビューで、資産を持っている人は、慎ましい生活をしていることが分かりました。隣の億万長者というタイトルのように、億万長者は隣で目立たない暮らしをしている人だったりするのです。

多くの人は、見栄のための出費で生活を苦しくしていると、確かに私も思います。高い車やマイホーム、私立の学校など、不要なものにお金を払っている人が多すぎます。ただ、そういう人の欲望によってこの資本主義社会は回っていますが。

この本は英語が分かりやすく、オススメです。英語が分かりやすいというか、「億万長者はみんなケチです」というメッセージのために長い文章が書かれているので、内容が分かりやすいです。アメリカの本は冗長なものが多いですからね。

半分ぐらい進んだところで、中古の車を購入する話が延々続いてつまらなくなったので、読むのをやめました。同じ話の繰り返しなので、全部読むほどの本ではないと思います。

そこそこオススメの本でした。

The American Heritage Dictionary of Indo-European Roots, Third Edition”の感想

オススメ度(5段階) ★

今度の6月、また英検1級を受けようと思っています。英検1級に関しては私は2年前に受験しており、けっこう対策しました。合格できませんでしたが…。

語彙がキーになると思い、語源で学ぶ語彙系の本を読んでみました。

調べていくと、語源系の語彙本は印欧語根という切り口を使って語源を説明していることを知りました。印欧語根とは、あらゆるヨーロッパ系の言語のもととなった仮想言語である印欧祖語という言語の、語根です。語根を知っていれば、未知の単語でもパーツの組み合わせから意味を推測できるだろうと考えたわけです。

で、アメリカ人向けのそういう本に挑戦しようと思って買ったのが、”The American Heritage Dictionary of Indo-European Roots, Third Edition”というわけです。

流石にこの本はレベルが高すぎました。背伸びをしすぎたようです。私程度の英語力では参考になることはほぼ無く、本棚で眠っています。こういう学習法は、度が過ぎると、「覚え方を覚える」のが難しくなってしまい、逆効果になることが往々にしてあるのですが、この本を読むこと自体ものすごく大変で、まさにそんな感じでした。

印欧語根から語源を説明した本なら、もっとマイルドで楽しい本が出ています。

こちらの本も、古いですがシンプルで悪く無いです。

TOEIC対策にも使えそうな洗練された本ならこちら。

語源で暗記する単語の本は、一冊は読んでおくと良いと思います!ただしThe American Heritage Dictionary of Indo-European Roots, Third Edition以外で!

The Pyramid Principle のレビュー

The Pyramid Principle という本をご存じでしょうか?

The Pyramid Principle: Logic in Writing and Thinking (Financial Times Series)

考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則(日本語訳です)

ビジネスマンが学ぶロジカルシンキング、ロジカルライティングの本のバイブルです。コンサルの人が特に学んでそうな印象ですね。

この本は、ピラミッドストラクチャーと言う、文書の構造を説明した本です。ピラミッドストラクチャーとは、メッセージがあって、それを理由付けやデータが下から支えるような文章の構造のことで、論理的な文章のお手本です。確かにビジネスで客や上司を説得する際の文書やプレゼンの構成で使えそうな内容が書いてあります。非常に有益な本です。

この手の本は、ロジカルな言語である英語で書かれたものが本場であるはずなので、分かりやすい洋書がたくさんあるだろうと思って、

Logical writing

Logical thinking

などとAmazon.comで検索をかけてみましたが、意外と良さそうな本が見つかりませんでした。意外と良い本が少ないのではないかと思います。

日本語の書籍だと、この手の本はウジャウジャ出版されていて、良書が多い印象があるんですよ。ただ、どれもThe Pyramid Principleを分かりやすく解説したような内容の本ですが。

英語で書かれた本はThe Pyramid Principleというバイブルがあるので、これを読んでおけば間違い無いということなのかもしれません。

しかしこの本、値段が高いという難点がありますね……。7,000円もします。何でこんなに高いんでしょうか。中古で安く出品されている時を狙って買うと良いと思います。

もちろん日本語訳も出版されていてしかも安いですが、伝説的な本なので、英語学習者なら是非原書にトライして欲しいと思います!

“The 7 Habits of Highly Effective People” の感想

今日はド定番の洋書を紹介したいと思います。凄くオススメです。

The 7 Habits of Highly Effective People

日本では

完訳 7つの習慣 人格主義の回復

として有名な本です。自己啓発本ブームの火付け役となった、基本中の基本の自己啓発本ですね。

自己啓発本と言うと、悪いイメージを持ってる人も多いかと思います。成功する人は読んでないとか、怪しいとか、内容が無いとか。この本は別にそれらの本と一線を画するという程ではありません。成功する方法が書いてあるので、人によっては怪しいと思うかもしれません。

ただ、この本は胡散くさいことや、鬱陶しいことは実は書いてありません。起業や出世などを無理に勧める本ではありませんし、人を出し抜くようなことも書いてないし、簡単に成功する方法も書いてありません。

じゃあ何が書いてあるのかと言うと、人格者になるための思考法が書いてあります。善く生きる、と言っても良いかもしれません。それが7つの習慣の正体です。人のせいにしないで自分が変わる。自分の人生の中で大事なことは何かを見極める。成功のために自己研鑽を積む。そんな意識高そうなことが書いてあります。別に怪しくないですし、7つの習慣を実践できている人が居たら、尊敬できるなぁと思います。

大人のための道徳の教科書みたいなものかもしれません。とにかく、立派な大人のお手本が書かれた本です。

英語学習という視点ではどうでしょうか。私は洋書を読みました。自己啓発本なので分かりやすいだろう、とタカをくくって買ったのですが、この本の英語はなかなか難しいと思います。TOEIC885点(当時)の英語力では苦戦しました。しかも長いので途中で挫折しそうになりますし。

いきなり英語で読むと、理解できなくて厳しいかもしれません。ので、要旨を先にマンガで読んでおくと良いと思います。

まんがでわかる 7つの習慣

まんがでわかる7つの習慣2 パラダイムと原則/第1の習慣/第2の習慣

まんがでわかる7つの習慣3 第3の習慣/第4の習慣/第5の習慣

まんがでわかる7つの習慣4 第6の習慣/第7の習慣/第8の習慣

このシリーズは、内容が分かりやすいだけじゃなく、普通にマンガとして面白いです。私はハマったので全部買って読みました。

セコい成功のための本を読むより、立派な人間になるために 7 Habits を読みましょう。

“Who Moved My Cheese?” の感想

昔読んだ洋書をふと思い出したので、思い出しながら感想を書きます。まだ大学2年生で、希望に満ち溢れていた時に読みました。

Who Moved My Cheese

日本では『チーズはどこへ消えた?』というタイトルで邦訳が出版されました。原題を直訳すれば「誰が僕のチーズを動かした?」ですが、敢えて「チーズはどこへ消えた?」とするところが日本語っぽくて良い訳ですね。

ちなみにWho moved my cheese? という構文は、疑問詞がそのまま主語になるから倒置は起きず、動詞も過去形のままという、高校受験でちょっと曲者の文法ですね。

本の内容に話を戻します。

アメリカの自己啓発本らしく、伝えたいテーマは非常にシンプルで、それを冗長に繰り返して伝えるタイプの寓話です。有名な”The Goal”とかもそうでしょう。

この本のメッセージは1つ

変化し続けることが善である

ということです。とにかく動きまわった者がチーズを得たというシンプルなストーリーはその1つのメッセージを伝えるために書かれています。この話の中ではその場に留まった者は何も得られません。

このメッセージは私は好きなのですが、当然ながら反論があります。

変化しない方が良いこともある

という主張です。日本では『バターはどこへ溶けた?』というパクり本が存在し、その本では、その場に留まった者が得をする話が書かれています。

これは、どちらもありうることを主張しているので、どちらも正しいです。ある状況ではどちらかが正しくどちらかが正しくない、ということに過ぎません。

例えば転職などがそうではないでしょうか。”Who moved my cheese?”に従って行動すれば、現状を改善するために、積極的に転職をした方が良いと考えます。上手く転職すれば給料が上がって人間関係も良くなってハッピーになりますが、統計では転職して給料が下がる人はかなり多いらしいです。そういう人は転職せず、前の会社に残った方が良かったのかもしれません。

変化した方が良いこともあるし、変化しない方が良いこともある。これは正しいです。ですが、何も言っていないのと同じです。

私としては、ただ待ってるだけでは状況は改善しないと思っているので、”Who moved my cheese?”的な考え方は好きです。

使われている英語に関しては非常に平易で大学生の時の私でも読めました。メッセージがシンプルで、内容も面白く英語も読みやすいので、これは洋書の入門としてかなりオススメの本です。

洋書を英語学習に取り入れるコツ

TOEICに限らず英語リーディング力を上げるためには、普段から洋書を読むことが最も効果的だと思います。

TOEICのPart7の文章は「TOEIC界」という架空の世界で起きる求人募集や架空の会社の紹介で構成されているので、すぐ飽きるでしょう。理想的な状態は、日本語で読書する代わりに洋書を読むことです。そもそも我々は普通に生活していて、日本語の本をある程度は読むことになると思います。全く読まない人も多いとは思いますが。

新書や文庫は、手っ取り早く知識を習得するのには向いています。今や書店には扇情的なタイトルの本が数多く並んでおり、どれもとても読みやすいです。

それの代わりに、洋書を読むのです。普段の読書習慣を英語で行ってしまう。これができれば自然と英語力など上がっていくでしょう。簡単にはできないのが問題なんですけどね。なぜなら洋書の英語は本物の英語で、TOEICとは違うからです。TOEICには出ない、崩れた文法の文章が並んでいるのです。この崩れた文法で書かれた英語を理解できたらそれは本物の英語力と言えるでしょう。

私は初めてKindleを手にしてから、読めもしない洋書を読むことと格闘してきました。Kindleは本を買うことに対して素晴らしいインターフェイスを持ってますから、あれも挑戦したいこれも挑戦したいと、様々な洋書を買ってしまいました。読了した本はそう多くありませんが、明らかに読みやすい本と読みにくい本があることに気づきました。読みやすい本と読みにくい本の特徴を紹介します。

読みやすい本は、ビジネス書(自己啓発本)How to 本子供向けの本の3種類です。何を当たり前のことを……って感じですみません(笑)これらの本は概して平易な英語で書かれていて、読みやすい本が揃っています。アメリカには読みやすくて仕事の参考になるビジネス書がたくさんありますから、知りたいことを勉強しながら英語力を上げることも可能でしょう。How to本でしたら”for Dummies”っていう分かりやすいシリーズがあり、それがオススメです。

逆に読みにくい本は、小説伝記新聞などです。哲学書とか他にもいっぱいありますが、取り敢えずその3つです。まず小説は難解な単語や、作者独特の文体があり、だいたい読めません。私は大学で英文学を専攻していたこともあり、英語の文学を英語で読むことをもともと目標にしていたのですが、かなり苦戦しています。ハーマン・メルヴィルとかヴァージニア・ウルフとか読んでみましたが、サッパリです。ヴァージニア・ウルフは特に難解な文体を使っており、ネイティブでもよく意味が分かんないと思います。

伝記は一見すると読みやすいと思うと思います。起きたことが書かれているだけですから。でも実際読んでみると内容がいっこうに入ってきません。私はSteve Jobs (Walter Isaacson著)と、Moonwalk (Michael Jackson著) を購入してみました。どちらも超有名人の伝記だから楽勝だろうと思ったら、意外と苦戦します。何故文章が分からないかと言うと、固有名詞が多いことと、アメリカの習慣を知ってないと分かりにくい、ことが原因です。

固有名詞は、例えば日本だったら「大阪」と言うだけで、日本人はあるイメージを持ちます。おばちゃんとか、タイガースとか関西弁とか。しかしニューヨークとかロサンゼルスとか言われても、我々にはよく分からない。だから、固有名詞が出まくる伝記は難しいんです。

全く同様の理由で新聞は読みにくいです。固有名詞のオンパレードですからね。知らん会社や知らん土地の話を読んでも面白くないんですね。国際情勢のニュースなら良いかもしれません。世界の有名な都市のニュースは日本語でもよく聞いているので、それが英語になっただけですから分かりやすいです。固有名詞が多い本は最初のうちは避けましょう。

というわけで、最もオススメなのはビジネス書(自己啓発本)です。ビジネス書というのは、ビジネスという世界共通の習俗の範疇で書かれているから読みやすいんです。我々もバックグラウンドを共有しているんですね。それが単に英語の語彙と文法によって書かれているだけだから分かりやすい。

手初めに、私がKindleで読んで、凄く分かりやすかった&ためになった洋書を紹介します。

Presentation Zen: Simple Ideas on Presentation Design and Delivery (2nd Edition) (Voices That Matter)

The Presentation Secrets of Steve Jobs: How to Be Insanely Great in Front of Any Audience: How to Be Insanely Great in Front of Any Audience

どっちもプレゼンテーションのノウハウの本です。やはりプレゼンテーションの本ということで、分かりやすく伝えることに主眼が置かれており、この本自体の英語も凄く理解しやすいです。そして、プレゼンテーションのコツを学ぶこともできます。日本語訳を買うより洋書をKindleで買う方がかなり安価なのも利点ですね。

リーディング力強化のためには洋書を読むこと、特にビジネス書がオススメです!早速上記のプレゼンテーションの本から読んでみましょう!!