単語カードを使った効率的な暗記方法

週刊金融日記というメルマガで、単語カードを使った効率的な単語の暗記方法が紹介されていました。私も早速この大量の単語カードを買って試しています。

今は単語の暗記もスマホのアプリでできる時代です。何を今さら原始的な方法で……という気がしましたが、意外とこういうシンプルなのが一番良かったりするのです。私は原点回帰します。

やり方は、有料メルマガで紹介されていたものなので、コピペはしません。概要を説明します。該当のメルマガは週刊金融日記の313号で、216円なので興味があれば読んでみてください。

毎日10〜30枚、覚えたい単語のカードを作ります。表に単語、裏に意味を書きます。レベル1から5までの箱を作り、レベル1は毎日、レベル2は1日置き、レベル3は1週間に1回、レベル4は2週間に1回、レベル5は4週間に1回テストするための箱です。

単語カードを作ったら最初にレベル1の箱に入れて覚えます。覚えたらレベル2の箱に移します。レベル2の箱は1日置きにテストします。そうやってテストで正解する度に1つ上のレベルの箱に移し、テストで思い出せなかったらそのカードはレベル1の箱からやり直しです。レベル5の箱に入ったカードを、4週間に1回のテストで正解できたら、その単語は長期記憶に入ったとみなせます。

これはSpaced repetitionという暗記の方法論で、その通りにググってみると英語サイトでの情報が色々と出てきます。Wikipediaにも項目がありました。

Spaced repetition (Wikipedia に飛びます)

You TubeでSpaced repetion を検索しても有用な情報が出てきます。

さて、この方法論ですが、敢えて覚えたい単語を見ずに1日や1週間と時間を置くことがポイントかなと思いました。記憶は、何度も情報を入力することよりも、出力する(思い出す)ことによって定着するらしいです。忘れかかった頃に思い出す訓練をするのが一番効果があるわけです。

私は記憶の定着にはとにかく繰り返すことが有効だと思っておりました。単語帳を1冊覚えるならば、毎日単語帳丸ごと1冊を読み返すのが良いと思っていました。これよりも、間隔を空けて復習をして忘れかかった頃に思い出す訓練をする方が効果があるようです。そして、その方が勉強時間も少なくて済むので他のことをしたり、他の勉強ができます。

皮肉にも、毎日必死で勉強するよりも、一旦勉強したらあとはゲームでもやって勉強から頭を離し、忘れかけた頃に復習する方が効果があるということもありうるでしょう。

この話を聞いて、受験生だった時のことを思い出しました。私のクラスでは、何故か、教室の後ろの黒板に、昨日の勉強時間を書くということが流行りました。そして、東大に行った同級生の勉強時間は特別多かったわけではありませんでした。これはいわゆる頭の良さの差とか、要領の良さの差だと思っていたわけですが、具体的には、東大に行った同級生は、上記の記憶のメカニズム、つまり間隔を空けて復習をした方が効果があること、などを経験的に知っていたのかもしれません。

またこのことは、筋トレと非常に良く似ていると思いました。筋トレは、同じ部位の筋肉を毎日鍛えてもあまり成長しないらしいです。筋肉を鍛えた後は2、3日回復する時間が必要とのことです。その間は筋トレするよりも、会社で仕事したり英語の勉強したり寝てたりした方が筋肉を成長させるということです。以前から筋トレと勉強は似ていると思っていましたが、適度に間隔を空ける方が良いということまで似ているとは、少し驚きました。

以前、暗記に関する本を紹介する記事を書きました。

『一流の記憶法 あなたの頭が劇的に良くなり「天才への扉」がひらく』のレビュー

この本にも、思い出す訓練をすることが大事とは書いてありました。ですが、私はあまりその情報を自分の学習に活かせていませんでした。今回週刊金融日記で見たSpaced repetitionの紹介は、かなり具体的な方法論を紹介していて効果的だと思いました。

とりあえず、初級レベルの単語を大量に暗記する必要があるスペイン語でこの方法論を今試しているところです。もちろん英単語の暗記にも取り入れるつもりですので、進捗したらまた書いていきます。

春の通訳ガイド繁忙期

最近は通訳ガイドの仕事がいくつか入り、久々に忙しい日々を送っていました。

4月は通訳ガイドのピークシーズンで、1年目や2年目の人でも仕事がもらえます。ボーナスタイムです。

なのでこの仕事を始めてみようという人は、4月にデビューしてしまうのが最も手っ取り早いと思います。そしてやってしまえばもう経験者です、と堂々と言えます。

私はまだ全然営業も上手くやっていないのでもう暇になりかけています。が、あんまり急にやっても身体を壊すので、まあ良いかと思っています。この仕事、外を歩き回るし神経を使うので疲れるんですよ。ちょっとやるだけでぐったりします。

ちょうど最近、東京に引っ越したところですので、心機一転頑張っていこうと思います。

第228回TOEIC 結果発表

先日受験した第228回のTOEICの結果が出ました。

私の点数は

L 485

R 365

Total 850

でした。

受験した日は副鼻腔炎という病気で体調が最悪でした。当日の記事に詳しく書きました。

リスニングで全エネルギーを使い果たし、リーディングの途中で机の上に伏せてしまったので、まぁこんなもんかと思います。

気を取り直して5月のTOEICに向けて勉強していきます。

英語で時間を表現する時の言い方

通訳ガイドの仕事では、時間がめちゃくちゃ重要です。集合時間をお客さんに正確に伝えなければなりません。

いつも何度も口頭で説明して、紙に書いてみせています。

お客さんから集合時間を聞き返されることも多いです。で、例えばネイティブの人に

「集合時間は9時50分だよね?」

と聞かれて、これが聞き取れずに苦労しました。非常に恥ずかしい話なんですが、こういう簡単な英語が聞き取れなくて困ることってたくさんあるんです。

ネイティブは9時50分だったら ten to ten とか ten before ten と言います。必ずと言って良いほど。私は今まで自分からこのような時間の表現をしたことがありませんでした。いつも nine fifty と言っておりました。が、ネイティブはそうは言いません。

何故だろうかと思っていたのですが、例えば今は10時10分ですと言いたい時に、

“It`s ten ten.”

と言うと、何のことかよく分からないんですね。ワンテンポ遅れて、ああ時間ね、10時10分ね、ってなるわけです。ネイティブ風に

“It`s ten past ten.”

と言えば時間のことを言っているとすぐに伝わります。また、quarter を使えば、fifteen と言う必要が無くなりますので、fifty とfifteen の聞き間違いを防ぐことができます。

中学校でもこれ式の時間の表現の仕方は習った記憶がありますが、テストでten ten って書いても正解になるので、今までシカトしておりました。なんでそんな分かりにくい言い方するんだろうと思っていたのですが、実際に英語を話してみると、その方が分かりやすいからそちらが一般的な表現なんですね。

9時40分ならば twenty to ten か twenty before ten で、10時20分ならば twenty past ten か twenty after ten となります。この表現の仕方はルールさえ覚えてしまえば難しくありません。でも慣れていない時にいきなり言われると面食らうのでしっかり覚えておく必要があります。

このウェブサイトの説明が非常に分かりやすかったです。図解してあって、ようやく私は覚えられました。時間の表現は苦手だったんですよ。

実際にお客さんに伝える時は、繰り返すと良いと思います。例えば3時15分が集合時間なら

“Our meeting time is three fifteen.  Quarter past three.”

のように、一呼吸おいて別の言い方で時間を言い直すと伝わりやすいと思います。さっそく次のツアーからはこのpastとto式の時間を使ってみます!

通訳ガイドオススメグッズ ウィダーinゼリー

昨日の記事に引き続き、通訳ガイドの仕事中に便利な道具を紹介します。

その前に、そもそも私が感じている、仕事中に起こる困りごとを言います。それは

仕事中にお腹が空く

こと。

早朝から移動したり、仕事時間が昼までずれ込んだりして、ガイドの仕事をすると何かと不規則な動きをすることがあります。すると、仕事中にお腹が空いて、お客さんの前でさすがに物は食べにくいので、更にピンチに陥ります。

私は日本人的なマナーというのはわけの分からない気遣いが多いと思っています。どうぞお座りくださいって言われても椅子に座らないとか、勧められたお茶を飲まないとか、非合理なルールがあるんですよね。つまらない物ですが、って言いながらプレゼントするとか、過度の謙遜も同じで、行き過ぎたマナーだと思います。外国人を相手にする時は、そういう変な気遣いはしないようにしています。気を使わないということではなくて、どうぞって勧められた物はもらうし、プレゼントするならあなたが気に入ると嬉しいとか言います。

でもさすがにお客さんの前で物は食べれないですね。見苦しいですからね。

ドラゴンボールの仙豆みたいなアイテムがあればバスの中でこっそり食べて一粒でエネルギーを補給できるのですが、残念ながら死人が生き返らない世界に住んでいる私たちにはそんな便利な物がありません。そこで私は、自分にとっての仙豆的な食べ物に辿り着きました。

ウィダーinゼリーみたいな、飲める食べ物を使えば、噛まなくて良いので素早くエネルギーを補給できるんですね。

物を食べるのは失礼だけど、水分補給は失礼ではないのが最近の風潮かと思います。しゃべるのが仕事なので、喉の調子を整えるために水を飲むのは必要なことです。

日本人的な接客だと、ガイドが客の前で水を飲むなと言う人が居るかもしれません。

しかし、日本人以外の人は、だいたい、必要ならば水分補給すべきと考えると思います。世界には合理的な人が多いんですよね。

ウィダーinゼリーならば、飲み物を飲んでいるように見せかけてカロリーを補給できるので、こっそり体力を回復させることができます。

カロリーメイトのゼリーとかでももちろん良いです。

まあウィダーinゼリーとかカロリーメイトは高級品なので、ドラッグストアに売ってるもっと安いプライベートブランドの商品で全然良いですけどね。

通訳ガイドオススメグッズ のど飴

通訳ガイドの仕事は時にしゃべりっぱなしになるため、喉を痛めやすいです。

特に私は普段あまり声を出さない生活をしているのでちょっと仕事をするとすぐに喉が痛くなります。

喉を慣らしておくためにも英語の学習のためにも音読が有効なのですが、最近は音読はあまりしていませんでした。

やはり、またすぐに喉に違和感を感じました。

そこで、のど飴でごまかしているのですが、こののど飴がかなり効きます。

これは本当にスーッとしますね。本当に薬用効果があるんでしょうね。普通ののど飴って、実は単なる飴と効力がたいして変わらないらしいです。Amazonで買うとドラッグストアよりも安いです。

今年も春のピークシーズンがやって参りました。この飴で喉を回復させながら乗り切りましょう!

『プロが教える現場の英語通訳ガイドスキル』を再読

春は通訳ガイドのピークシーズンなので、私のような雑魚にも仕事が回って来ます。そこで、今日は通訳ガイドの現場の業務をする上で参考になる本を紹介します。

『プロが教える現場の英語通訳ガイドスキル』

以前にもレビューを書いたのですが、改めて良い本だなと思ったので再度紹介します。

参考記事:『プロが教える現場の通訳ガイドスキル』のレビュー

昨今の訪日旅行ブームのおかげで通訳ガイド試験対策の本や『外国人に英語で日本を紹介する~』みたいな本がたくさん出版されています。それらの本は仏教や歌舞伎などの日本文化の説明に留めており、実際の通訳ガイドの仕事をシミュレーションするような内容ではありません。

この本は、より通訳ガイドの仕事と密接に関わることを説明しています。

まず、お客さんと会った時に挨拶をしたり名前を確認したりするところから説明があります。その時に、失礼にならない英語の言い回しが載っています。

私は丁寧に相手を呼ぶならフルネームにMr.やMs.を付けると思っていたのですが、フルネームならば付けなくても失礼ではないということを知りました。名字で呼ぶ時にMr.などが必須になるようです。初めて会って相手が自分のお客さんか説明する時、フルネームをそのまま言って確認を取れば良いようです。

と、このようにこの本では現場で使える、ちょっとレベル高めの表現や慣習が説明されています。他にも、電車に乗っていて、「この駅で降ります。」と言う時には

“This is us.”

と言うことがある、など、TOEICでグローバルな英語を学んできた私には見慣れない、ネイティブっぽい表現も多数掲載されています。これはネイティブの人に言われる時にへの備えになりますが、東南アジアのお客さんに言ったら通じなそうですね。リスニングのためにはネイティブ的な表現を学ぶ必要がありますが自分が使うのはTOEICみたいな英語で良いと思います。

あと使えると思ったのは、20分歩きますが良いですか?と聞く時に

“Can you walk 20 minutes?”

と聞くのではなくて

“Are you comfortable walking for 20 minutes?”

と聞くのが丁寧で良いということです。comfortableのこの使い方は知りませんでした。プロならばこういう丁寧な英語も学ばなければなりませんね。通して読めば、自分なりの発見があると思います。

この本では載っている英文にいちいち和訳が書いてありません。プロ向けの本なだけあって、レベルが高めなんですね。

まさに通訳ガイドの教科書と言える、非常に良い本でした。実際にガイドを始めてから読むと、より発見もあるかと思います。私も、読み返しながら仕事をやっていきます。

スピーチの仕方はトランプ大統領と小泉進次郎から学ぼう

私は通訳案内士という仕事をしています。これは言ってみれば外国人向けに英語でバスガイドをするような仕事です。

なので、バスの中でしゃべりっぱなしという状況がよくあります。大阪から金閣寺に移動する時に1時間以上しゃべってないといけない時とかあって、これはかなりキツイです。こんなに日本語で話すのも大変なのに英語ですからね。

そんな時、市役所の職員だった時に学んだことが役に立ちました。

公務員、特に市役所の職員は形式主義で事なかれ主義で市場経済の仕事がロクにこなせない税金泥棒というイメージで市民の人に見られることが多いので、公務員から民間企業に転職しようとしてもノースキルのオッサンという認定を受けるのですが、本当は公務員の仕事では多くの有意義なことが学べます。

参考記事:公務員と転職

ある日プレゼンテーション研修という研修を受ける機会がありました。そこで講師に言われたのが、

「話す時に、えーとか、あーとか言うのを完全に止めなさい」

ということ。

子供の頃、校長先生の退屈な話を聞いている時に、校長先生が「えー」って言う数を数えたという同級生が居ませんでしたか?私は同級生から、60回言っていたと聞いて、マジかよ校長先生そんなにたくさん「えー」って言ってるのか、と衝撃を受けました。

その研修のワークで人前でしゃべらされて、我々は凄い数の「えー」「あー」を言っていることに気づき、愕然としました。

その講師は、言いっぱなしではなく、具体的な方法を教えてくれました。

「えー、って言いそうになったら、黙ってください。それが間になります。隙間だらけで話すことになりますが、それで良いんです。」

それからというもの、私は市民と電話で話す時に、「えー」を言わないように特訓しました。当時、通訳案内士の資格の勉強をしていたので、通訳案内士として人前で話す時に上手く話せるようにとイメージして、話しました。

これを聞いてから、他の人が話す時も、注意深く聞くようになりました。すると、話すのが上手い人というのは「えー」とか「あー」を言わない人なんですね。「えー」「あー」は本当に話を聞き苦しくします。これを言わなければ、どんなくだらないこともTEDのスピーチのように意識高く聞こえるでしょう。

政治家は演説が仕事ですから、流石に話すのが上手い人が多いです。特に、小泉進次郎の演説は最高ですね。

進次郎の演説はめちゃくちゃ上手いし面白いんですが、その要素の一つに「えー」を全く言わないということがあります。内容はともかく、進次郎のように「えー」を言わず、間を取りながら話せばそれだけでスピーチのレベルが段違いに良くなるでしょう。参考に進次郎のスピーチを貼っておきます。

もう一人、良い例を紹介します。トランプ大統領です。こちらは英語なので、英語でスピーチをする私には、より参考になります。

トランプの英語は、一単語ずつ区切っていて、聞き取りやすいですね。また、大統領としての風格を感じさせます。

さて、二人の偉大な政治家の話し方ですが、「えー」や「あー」を言わず、間を取っていますね。タメが効いていて、言葉のパワーが増しています。

「えー」や「あー」を言わずに話そうとしてみると、そんなにスラスラと言葉が出てこないので、話が隙間だらけになります。沈黙が生まれるわけです。この沈黙が怖くて、普通の人は「えー」や「あー」を無意識に言ってしまうのです。

しかし思い切ってそれを言うのを我慢すると、それだけで、タメが効いた話し方になり、スピーチがグッと良くなります。まず大事なことは、勇気を持って、自分が話している時の沈黙を受け入れることです。

市役所での市民との電話応対の仕事でも、真剣にやれば市民にとっても、自分にとっても良いことがあります。チャイムが鳴ったら即帰るべきですが、チャイムが鳴るまでは真剣に仕事をするのが良いですね。

サービス残業に苦しむ公務員の人へ

公務員、特に市役所の職員というと真っ先に、残業が存在しない職業だと思われているようです。市民の人に

「あんたらは9時5時で良いよな」

と言われたことがあります。

実際には残業は普通にあって、夜の10時ぐらいまで仕事をしていたこともあります。

が、私はサービス残業は一切しませんでした。

私が居た市役所では残業というのは、上司が残業命令をした時にすべきものでした。どこの市役所もだいたいそうだと思います。

ただこれはルール上の話で、事後承認で残業している人も居るのではないかと思います。仕事が遅れたら残業し、残業した時間については後から上司に報告するというのは現実にはよくある話だと思います。

特に、市役所にはみんなで大きな一つのことをする部署と、一人ひとりが個人事業主のようにそれぞれ小さな別々の仕事をする部署があり、後者の場合に残業の事後報告ということが起こりやすいです。

私はサービス残業はしなかったのですが不思議なことに、市役所内には、サービス残業をしている人がたくさん居ました。おそらくは言いにくいのでしょう。時間がかかってしまったのは自分の責任だからとか勝手に考えて自分で残業をしてないことにしている人が多いと思います。

仮に残業したと言って、後から上司が、

「俺はそんな時間まで残業してたことなど知らないから残業代は出さない」

と言ってくるかもしれません。そしたら、

「じゃあ今日からもうあなたの見てないところで残業しません。ただ今日も時間内にやるべき仕事が終わりそうに無いですがどうしたら良いですか?」

と相談したら良いと思います。そこで始めて、上司は残業を事前に命令するという正しい手続きを取ることになるでしょう。

そして、命令をした以上、部下がむやみに長時間労働をしないように、上司は何か策を講じるべきです。その仕事は遅れても良いから残業してはいけないと自分の責任で部下に伝えたり、部下が残業している間は残って自分もその業務を一緒にやるなど。

この、残業の命令をするというルール通りのことがされないのは、部下の残業についてあまり関わりたくない上司が引き起こす現象のように見えました。

自分が命令したら自分もその残業に積極的に関わることになります。しかし何時までやったかについては事後承認でも良いと言っておけば自分は先に帰れます。だから、事後に時間を伝えても、上司は怒らずに申告された通りの残業代を払う手続きをしていたのだと思います。また、自分の口から仕事が遅れても良いから残業するなとは言いたくありません。自分のせいで業務が遅れることになりますから。だったら事後承認の残業の手続きをする方を選びます。自分の財布は痛みません。

上司というのは部下の仕事を管理する立場の人なので、本来であれば部下の仕事の進行を管理して事前に残業の命令をするべきです。ですが、そもそも部下の仕事をろくに把握もしていないという責任感の足りない管理職が市役所には多数居ました。年功序列のシステムの弊害です。

参考:公務員の終身雇用と年功序列の問題点

もし、これを読んでいる人でサービス残業をしている人が居たら、

「仕事が時間内に終わりませんけどどうしたら良いですか?」

とシンプルに上司に聞いてみることをオススメします。

公務員の終身雇用と年功序列の問題点

今日は、公務員の終身雇用と年功序列の問題点について書きたいと思います。

私が勤めていた市役所には、強固な終身雇用と年功序列のシステムがありました。

職員の身分は地方公務員法という法律で規定され、それを読むと、職員はよほどのことが無い限りクビにならないということが書いてあります。横領や収賄など悪意を持って悪いことをしたら当然クビですが、そういう明らかに悪いことをしなければほぼクビになりません。勤務上の成績不振も免職の理由ではありますが、仕事のできが悪いからクビになった人など聞いたことも無く、その制度自体が形骸化していることは明白でした。

加えて、給料は基本的に毎年、月給で5000円ぐらい上がっていきます。残業代とかボーナスも上がるので年収で考えれば5000円×12ヶ月=6万円より大きい上昇があります。特に仕事を頑張っても頑張らなくても上がります。

こういう環境で長年仕事をすると、人は仕事に対してネガティブな感情を抱くようになります。

新しい仕事は、単に自分の業務を増やすだけなので、積極的にしません。

業務を効率化してさっさと仕事を終わらせても、その分他の仕事が回ってくるだけなので、だったら効率化しなくて良いやという気持ちになります。むしろ、常に自分は精一杯やってますよというアピールをして、仕事をシャットアウトしようと思うようになります。忙しく見せかけている人で溢れていましたね。

その結果、人間的にも歪んでいき、人事部でさえ人を育てて未来の市役所を良くしようということを考えず、積極的に海外に研修に行こうとする若手職員の妨害を平気でしたりするようになります。

参考記事:公務員だった時にTOEICのおかげで海外に出張した話

そもそも、仕事を頑張ったことに対するご褒美が、出世しかありません。だいたい40歳ぐらいから出世に差が付き、確かに年収にも差が付きます。しかし最終的にも、めちゃくちゃ頑張った人と、管理職にならずに職務を終えた人の差も、年収で言って300万程度しかありません。

だったら最初から窓際職員になって定時まで仕事をしてチャイムと同時に退勤するのが最強じゃん、ということになります。実際、私から見て賢いなと思った人は、自分の意志で管理職にならないという選択をし、やりたいようにやっていました。

私も窓際職員になってベーシックインカムを確保し、余暇を楽しむ人生を送ろうかと思っていましたが、それも楽しくないと思ったので退職しました。今は通訳案内士と言っても底辺のフリーランスなのでお金は全然稼げていないですが、毎日楽しいです。