主語と述語という考え方

英語を読めるか読めないかという点で最も大事なことは、文の構造を捉えることができるかどうかだと思います。読めない英文というのは、SVOCの区別を付けるのが難しい文ということが多いです。

我々は5文型という考え方を学びますが、本物の英語ではSから始まらないことが多いです。5文型は非常に大事な英語の基礎ですが、それだけでは使えないシロモノなんですよね。

5文型的な考え方だと、主語、動詞、目的語、補語と分けることになりますが、これにはちょっとした罠があると思います。というのも、動詞だけ品詞を表していることです。他の3つは〜語というように、文の中の役割に合わせた名称が与えられているのに。動詞だけ、動詞じゃなきゃいけないような書き方です。

You fool.

というセンテンスは動詞がありませんが、「お前、アホ」という意味を成します。動詞はセンテンスに必須ではないことが分かると思います。

このことは、昔読んだ世界に一つだけの英語の教科書という本に書いてありました。この本はトンデモ英文法の本ですが、このことを指摘していたことだけは評価できます。受験生の時に読んだのですが、当時よくもまぁこんな無駄な本を読んだものだと思います(笑)

この違和感を解決するために私が提案したいのは、主語と述語という考え方で文を捉えること。動詞とか補語とか言うから訳が分からなくなるのです。もっとシンプルに考えましょう。

主語と述語で考えるとは、全てのセンテンスを

「○○は△△だ」

という形に落とし込むことです。主語が提示されて、それを説明する述語が後に続くという大原則です。

言葉と言うのはそもそもこの世界を表現するための記号に過ぎません。ですから、突き詰めていけば全てのセンテンスは世界に存在する○○を△△だと述べるものだと言えます。

疑問文は「○○は△△ですか?」と聞いているだけですし、命令形は「○○は△△すべき」という表現のバリエーションに過ぎません。全ては主語と述語で成り立っているんです。

今日から全ての英文を主語と述語で捉えることを意識してみましょう。まだまだ荒削りな考え方ですが、読者の皆さんの英文を読む意識が変わればと思います。

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