私の英語歴 その5 大学2年生 英文学専修

その4の続き

私の通っていた早稲田大学第一文学部は、2年生になる時に専修という、専門分野に分かれます。当時私は教育に興味があり、将来は教師を目指していました。なので教育学専修というコースを志望していました。

希望者が多い専修は成績順に、希望の専修に進級できる人が決まります。私は大学の授業にはさほど熱心ではなかったので成績は悪く、教育学専修に入れませんでした。第二志望の英文学専修に進むことになります。英文学専修と言うと、南山大学や青山学院大学では花形の専攻ですが、早稲田の第一文学部では全くそんなことはありませんでした。我らが英文学専修はゼミが無く、異常に学生の数が多かったです。つまり、希望の専修に入れない人の受け皿のような専修でした。

と、ここで

「大学の時は英語を専攻してました」

なんて言いましたが、すると

「じゃあ英語できて当たり前だよね。ペラペラなんでしょ?」

と今でもよく言われます。が、

「英語力とは関係無いです」

と全否定したいです。今でこそ私は英語をそこそこしゃべることができ、TOEICも高得点が取れますが、それは後述しますが主に大学を出た後に独学した成果ですから、英文学専修はほぼ関係ありません。

じゃあ英文学専修で何をやっていたかと言うと、日本語訳された英米の小説を読んでました。英語で論文書いてません。全部日本語で書きました。

英語力は身に付きませんでしたが、私の英語好きや未だに続く英語学習へのモチベーションは、ここで英文学を学んだからだと思います。英米の小説を読むのは、かなり面白かったんです。いつかは英語で読んで理解したいな、と当時思ったことが、今でもモチベーションになってます。まぁ、他の学部の人が難しい数式解いたり、経済学の理論学んだり、司法試験の勉強したりしてる間に私は大学の授業で映画を見たり恋愛小説を読んでた(いちおう英米文学です)だけですので、楽しくて当然ですね。

特に気に入ったのは、ジェイン・オースティンでした。オースティンの凄さを3つにまとめると、

  • 何でもない日常を面白く書いた
  • 現代まで続く普遍的なテーマを扱っている
  • 小説の原型を作った

ということです。一番有名な作品が『高慢と偏見』という作品なのですが、これは全てのラブストーリーの原型になりました。『花より団子』とか『ブリジット・ジョーンズの日記』とか、『高慢と偏見』を下敷きにした作品というのは物凄くたくさんあります。イギリスを代表する女流作家ですから、日本で言う紫式部みたいなものです。

後は、ハーマン・メルヴィル、ジョセフ・コンラッド、ヴァージニア・ウルフなんかを読みました。これらの古典を英語で理解するというのは私の目標の1つです。TOEICの勉強とは全く異なるものですが。

そんなわけで、文学の勉強はそれなりに楽しんでいましたが、この頃、英語力は全く伸びませんでした。もう1回TOEICを受けた話を次回書きます。

その6へ続く

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