最近、こんな単語集が発売されたので、つい買ってしまいました。
『TOEIC(R) L&Rテスト 本番そのまま プラチナボキャブラリー』
『金のフレーズ』が最高の単語集なんだから金のフレーズだけやってれば良いと自分でも思うんですが、まあ同じ本ばっかり読んでるのも飽きますよね。それに、この本は本当によくできてます。こっちの方が新しいわけだから、何か新たな視点をくれるような気がするんですよ。
と、私のように、新しい問題集や参考書を買うのが好きな人って居ますよね。特にTOEICは大人の試験なので、買おうと思えば本なんていくらでも買えてしまいます。本屋のTOEIC本を全部買ったって車一台にも及ばないでしょう。
また、そういう人は効果的な勉強法を探すのも好きです。ネットで検索したり、勉強法の本を読んだりしている時間の方が勉強時間よりも長かったりします。
こういう人は、参考書マニアとか勉強法マニアとか言われて、ダメな学習者の典型とされてきました。大学受験の予備校なんかで3年も4年も浪人する人に多そうなタイプです。
で、こういう人に対して、
「勉強法なんかゴチャゴチャ気にしてないでさっさと勉強しろ。どんな勉強でもとりあえずそれなりの効果はあるんだから、効率を気にするよりも量をこなせ。」
というアドバイスをこれまたよく聞きます。
ですが、この手のアドバイスは、学習者が工夫することを妨げていないかな?と思います。
勉強は、やり方が間違っていると全然効果がありません。このことは、高校時代を思い出すとよく分かります。
昔、教室の後ろの黒板に前の日の勉強時間を書いていましたが、東大に行った同級生は特別勉強時間が多いわけではなかったのです。勉強時間が長いだけではダメなんだと私は思いました。
これは氷山の一角で、真面目に何時間も勉強しているのに成果が出てない受験生はたくさん居たと思います。その理由は、先生の指導が悪いからです。Next Stage みたいなゴミ問題集を教材に選んで学年全体に買わせて
「塾には行かなくていい。新しく本を買う必要もない。学校のやり方に従っていれば良い大学に行けます。」
とよく先生は言っていました。成績劣等生だった私は、先生の力量に疑問を持ちました。授業は全然分からないし、Next Stageなんかで受験の問題が解けるようになる気配がありませんでした。そんな時、本屋で受験の神様である和田秀樹の本と出会ってから勉強に覚醒したのでした。和田秀樹の受験テクニックの本に説得力がありすぎて、
「先生の言うことを黙って聞いてるだけじゃ受験には勝てないんだな」
と確信しました。それから私は、常に自分なりに工夫して勉強をし続け、大学に合格しました。学校の先生の言うことは無視して、最後の方は学校を休んで勉強しました。
世の中には何年も浪人してしまうダメな勉強法マニアの人が確かに居ます。でも、とにかく量をこなせという論には、私はいまだに疑問を持ってしまうのでした。