NHKラジオ語学講座でスペイン語を勉強するメリットとデメリット

語学について人と話していると

「NHKの語学講座が教材としては最高」

というNHK信者にたまに会います。私はこれが信じられませんでした。

ラジオやTVの講座には以下のような欠点があるからです。

勉強スケジュールを放送に合わせないといけない
例えば6月からスペイン語を勉強しようとして、6月からテキストを買ってラジオを聞き始めようとすると、途中の課から勉強しないといけなくなります。アルファベットの読み方から勉強したいのに、放送が動詞の過去形の課をやっていたらいきなりついて行けません。番組が始まる4月から勉強しなければなりません。

そういう外的な要因に学習のペースを合わせなければならないのはマイナスだと思います。

聞き逃すとその日の学習が抜けてしまう
毎日放送されるのに合わせて勉強するのは勉強の習慣がついて良いのですが、旅行などでたまたま聞けない日があると、その部分が抜けてしまいます。再放送を聞くという手もありますが、再放送が深夜とか早朝だったりすることがよくあります。意外と、毎日必ず聞くというのが簡単ではありません。
録画や録音すれば良いかもしれませんが、テレビを録画したりラジオを録画する機械が私の家にはありません。

NHKを聞かなくても、CDと本で勉強できる
NHK語学講座の信者は何故か年配の人にたくさん居ますが、若い人の感覚では、何でわざわざ勉強するためにテレビを見なきゃいけないのか、という感じでしょう。本を読んで、本に付いてるCDを聞けば発音だって分かるから自分で勉強すれば良いじゃんと思うと思います。しかも、NHKの講座は毎月テキストを買わないといけないので、意外とお金が高くつくんですよね。NHK信者の人たちは、音声教材が充実していなかった時代の人でしょう。

以上のようなことを考えていたので私はNHKの語学講座は一切やっていませんでした。

が、食わず嫌いもどうかな、と最近ふと思い、スペイン語のラジオ講座のテキストを買って聞いてみることにしました。

今まで散々批判していてこう言うのは自分でもどうかと思うのですが、NHKの講座ってなかなか良いですね。

人が声でしゃべって教えてくれるというのは思ったよりも勉強しやすいな、と思っております。

今まで私はスペイン語は独学でやっており、誰かの授業を受けたことはありませんでした。

それで良いと思っていたのですが、実際、かなり学習スピードは遅いです。文法の本は良い本を買ったのですが、それでもなかなか理解できません。

そういえば英語は、中学校の先生が丁寧に教えてくれて、ようやく覚えたのでした。誰かの講義を聞くというのはなかなか効果の高い学習法だと思います。

大人になってスペイン語の授業を受けようとすると、かなり授業料が高いです。1か月1万円以上はしますよね。それに比べるとNHKのテキストはまだ安いので、かなりメリットがあると思います。

上に書いたように、アルファベットから学びたいのに放送がずいぶん先の単元をやっているという問題はよくあると思います。でもそれも、むしろ私のように、一通り自分で文法の本を学んだという人にとっては問題ではありません。NHKの講座は復習に使う方が、学習効果が高いかもしれません。何年も繰り返し聞いていれば、それは大きな蓄積になっていくと思います。

また、放送時間に合わせなければならないという問題も、今はほぼ解決しています。何故なら、スマホのアプリやNHKのサイトから、1週間前のラジオ放送をストリーミングで聞けるからです。これも、どうせならもう全部の課をストリーミングで聞けるようにしてくれよとも思いますが、まあ我慢しましょう。

というわけで、NHKの講座で勉強するメリットは大いにありますので、2月はテキストも買ってしまったことですし、バカにせずに継続していこうと思います。

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