TEDというサイトをご存知でしょうか?英語で行われたスピーチが掲載されたサイトです。スピーチの内容が面白く、スピーチそのものもとてもクオリティが高く、スクリプトを読んだりして英語の勉強の教材としても使われています。
今回の記事では、1つのスピーチを紹介します。良いプレゼンテーションなので是非見てみてください。
Simon Sinek: How great leaders inspire action
プレゼンターは優れたリーダーの思考法に気づいてしまったらしく、それを私たちにシェアしてくれます。それは何なのかと言うと、優れたリーダーは行動を
Why →How →What
という順序で考え、普通の人は
What→How→Why
という順番で考えるらしいです。前者の方が、相手を説得する時に効力を発揮します。例えばGoogleという会社の行動理念。
- なぜGoogleを運営するのか?→地球上の知を整理できると信じているから(Why)
- どのようにしてそれを達成するのか?→最先端のアルゴリズムを使うことによって(How)
- 何を利用者に提供するのか?→興味ある人に情報を届ける広告(What)
こんな感じだと思います。Whyの部分が強烈なビジョンになっていてカッコ良いです。だからGoogleは強いです。結果として生まれるWhatも強いものになります。同じインターネット広告会社にしてもこれはどうでしょうか?
- 何を提供するのか?→売れる広告(What)
- どのようにしてそれを実現するのか?→優秀な社員を集めることによって(How)
- なぜそうしたいのか?→利益を得るため(Why)
こちらは平凡な感じがするでしょ?それでは売らんかなの経営方針になって、ダメなんですよ。やっぱり人は、Googleみたいなクールな会社のお客さんになりたいと思います。
これは相手を説得する時の方法ですが、自分自身を説得する時も使えます。即ち自分のモチベーションを高めるときです。私の経験則として、勉強を頑張れた時というのは、Why→How→Whatの順で考えていた時です。例えばこれをTOEIC学習に置き換えるとこういうことです。
- なぜTOEICを勉強するのか?→TOEICという謎を解明したいから(Why)
- どのようにTOEICを勉強するのか?→シャドーイング、音読という科学的な方法によって(How)
- 何を得るのか?→TOEICで900点(What)
この順番を守ってマインドセットできてると、不思議とモチベーションが続くんですね。
イマイチ動機付けが弱くなるパターンはこうです。
- 何を得たいのか?→TOEICで900点(What)
- どのようにそれを達成するのか?→TOEIC900点突破を売りにした予備校に通うことによって(How)
- なぜそうしたいのか?→就活の面接で言いたいから(Why)
私の場合、圧倒的に前者の方がモチベーションが上がりやすいです。大学受験の時もそうでした。失敗してしまった就職活動は完全に
ラクでそこそこ金がもらえる会社に入りたい(What)
から入っていたので完全にダメでした。その場合金というWhatがあれば会社には入りたくないんですよ。就活の志望動機としては世の中を変えたいからというWhyから考える人の方が強いと思います。もちろん、金を稼ぎたいとか女にモテたいみたいなWhatから考えて成功する人もたくさん居ます。ただ、私の経験則としてはWhyから入った時の方が成功してますね、という話です。
皆さんも、Why→How→Whatという順番の思考を試してみてください!