海外出張の感想その2です。
研修中、私たちはアジア人同士で英語を使ってコミュニケーションをする必要がありました。
それは私にとって本当のGlobal English とは何なのかを考える機会になりました。
今まで私が手本にしていた英語は、ネイティブのアメリカ人が話すような英語でした。waterが藁で、I get off が揚げドーフに聞こえてしまうような、リンキングしまくった英語です。こういう英語をカッコいいと思って、わざわざリンキングの練習をしたりしていました。
また、ネイティブっぽい表現というのにも憧れています。これは何も、変なスラングを使うという話ではありません。文法的な発想がネイティブっぽいものも含みます。分詞構文や仮定法過去など、高度な文法を自然に織り交ぜる話し方のことです。
しかし、こういう英語は例外なく、ノンネイティブには通じません。相手の英語力が高ければ通じますが、そうではない状況は多いのです。日本人はくどいほど仮定法過去を勉強するので知っていますが、たぶん他国のアジア人はそんな文法知らんと思います。
そこで必要なのが、真のGlobal Englishです。それは何なのかと言うと、分かりやすい語彙を使う、ゆっくりしゃべる、はっきりしゃべる、ということだと思うのです。今まで、ネイティブっぽいと思ってマネしてきた英語とは真逆のものでした。
ネイティブのような英語は、英語で複雑な感情を表現するためには確かに必要です。しかし、聞く側の相手もネイティブ英語を理解できなければなりません。ノンネイティブ同士の英語である場合、Global Englishを使った方が良いと思います。
Global Englishを身につけるために何をしたら良いかと言うと、TOEICの勉強です。
TOEICの英語は、語彙も文法も非常に平易なので、Global Englishに近いと思います。TOEICに出てくる表現で会話してれば、ノンネイティブの人にもバッチリ通用するでしょう。特に、ビジネスで頻出の英語を広くカバーしているので、グローバルにビジネスをする人にとって勉強する価値の非常に高い試験と言えるでしょう。
総じて、仕事に関しても、英語に関しても、気づきの多い出張になりました。海外旅行は、しなくても別に困らないので、それはそれで過ぎていってしまいます。また、情報だけならわざわざ行かなくてもネットで調べれば今の時代は簡単に分かってしまいます。でも、行かなきゃ分からないことや、感じないことというのが絶対ありますね。
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