英検1級とTOEICの長文読解問題の違い

英検1級でもTOEICでも長文読解問題というのはスコアの中で大きなウェイトを占めています。長文ができるかどうかは試験攻略の分かれ目でしょう。

英検1級の長文読解問題とTOEICのPart7では、問題の作りに大きな違いがあります。

それは、英検1級は回答根拠の存在する段落が決まっているのに対し、TOEICは長文内のどこに回答根拠があるのかが分からないというポイントです。

英検1級の長文読解問題は、2種類あります。1つは問2で、文挿入型穴埋め問題です。2つの文章が出され、それぞれ3つずつ穴埋めの設問があります。

これには特徴があって、文章は必ず3段落で構成されていて、1段落に1つずつ穴埋め問題が配置されているんです。そして、解く時は、問題の属する段落を読むだけで解けます。回答根拠が段落をまたぐことは私の知る限りではありません。

2つ目の長文読解問題は問3で、長文が3つ出題され、それぞれ3、3、4の問題数で設問があります。文の要旨や筆者の主張を問う問題です。

これも特徴があって、最初の2つの長文はそれぞれ3段落で構成されています。3つ目は段落がいっぱいあって、数は決まっていません。で、3段落構成の長文はそれぞれ設問も3つずつですから、やはり段落が対応しているんですね。関連する段落ごとにしっかり読んで、その段落内で回答根拠を探すのがセオリーです。3つ目の長文は長いうえに段落が決まっていないのでかなり手強いです。ですが、どこを読んだら良いのかという点ではTOEICよりもだいぶ分かりやすいです。

対してTOEICは、回答根拠が置かれている場所が英検1級より分かりにくいです。問題数と段落数が一致していないんですよね。設問の順番と、本文内で登場する回答根拠の順番は同じである問題が多いのである程度は分かりますが、英検よりもどこを読んだら良いのかがハッキリしていないです。そしてダブルやトリプルパッセージになると、クロスリファレンス問題という、2箇所を読まないと解けない問題もあって、どこを読んだら良いのかということがさらに難しくなります。

以上のような違いを踏まえて回答のカギを書くと、英検は意味を正確に理解する精読力で、TOEICは長文内を素早く移動する速読力が必要ですね。

英検1級は長文問題でも難しい単語の意味を分かってないと解けない問題があります。なのでやっぱり単語かな……と思っています。人によっては単語は勉強するなと言う意見もあるようですが。

8月はTOEICのオフシーズンですので、せっかくですから10月の英検に備えて頑張って勉強しましょう!←自分に言い聞かせてます(笑)

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