英語学習の目的は人それぞれかと思います。会社で課長に昇進するためにTOEICで730点必要な人、東大に合格したい人、アメリカ人の美女をナンパしたい人、パッと思いつくだけで色んな理由があります。それだけ英語を学ぶメリットは多いということでしょう。複数目的がある人も多いかと思います。
私が英語を勉強する目的の一つに、洋書を読みたいというのがあります。もともと日本語の本を読むのは好きで、どうせ本を読むなら英語でやれば英語の勉強と読書が同時にできるぞ、と思ってからずっとそれを目指しています。
洋書を読めるようになるためにはどうしたら良いでしょうか?
村上春樹や茂木健一郎なんかは、いきなり原書を読めと言います。私ももちろん挑戦してみました。当時は日本でKindleが発売されていなかったため、アメリカのAmazonから取り寄せて、興味のある本をダウンロードして読みました。
しかし、本物の洋書は難しく、すぐに挫折しました。Kindleは古典のありがたい本は特に、タダだったりタダみたいな値段だったりするので、挫折するたびに他の本をダウンロードしてトライしてました。
それが溜まっていって、今までに100冊ぐらいダウンロードしました。でも全部読みきったのは10冊ぐらいしかないです。自己啓発やビジネス書は読みやすかったので最後まで読めましたが、ちょっと高度なことを書いた本はもう無理でしたね。で、私としてはやっぱりそういう高度な本を読みたいわけです。例えば、『資本論』みたいな本が読めないのはまだ分かるんですが、特別高度な本では無いハズの、
邦題『ワーク・シフト』という本ですが、この本すら何か読みにくいと感じて、あまり意味を理解して読めないんですよね。村上春樹や茂木健一郎のように
「いきなり洋書を読め」
と言う人のアドバイスがアテにならないのは、彼らがある種の天才だからです。普通の人は読むための勉強をした方が良いです。
私は並行して英語の勉強は続けていました。しかし、TOEICで950点を取れた今も、自分が読みたい洋書は満足に読めません。私が読みたい英語とTOEICの間には大きな隔たりがあります。
ところが最近、『ポレポレ英文読解プロセス50』
を読んでいたら、これこそ私が読みたいと思っていた英語の読み方を解説した本なんじゃないかと思いました。倒置、挿入、強調構文、関係代名詞が多様されていて、ゴチャゴチャしたパズルみたいな英文です。そういえば大学受験の時に勉強していたのはこういう英語でした。
今、私が買っては挫折している洋書も、構文が分からず、いつもつまづきます。よく英語は語彙力だと言いますが、Kindleで読んでいるので分からない語彙はタッチすれば単語が出てくるのに、それでも読めないんです。だから英語は語彙力じゃなくて、文の構造を掴む力の方が大事だと思います。それを解説した本は、大学受験の参考書が最高です。というか入り組んだ難しい英語の解釈の仕方を解説した本なんて、大学受験の参考書しか無いんじゃないでしょうか。しかも、前提として初見の入試問題を解けるようにするための本だから、応用が利くように普遍的法則を解説しています。
というわけで、自分の読みたい洋書を読むためには大学受験英語という原点回帰が必要だという結論に達しました。ポレポレ、英文解釈教室、ともに読み込んでいこうと思います。
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