速読速聴・英単語 Advanced 1100 ver4 のレビュー

最近、速読速聴英単語のシリーズを使って勉強しています。特にAdvancedを繰り返し読み込んでいます。

受験参考書の金字塔、「速読英単語」シリーズとよく似た構成の本で、長文読解形式の中で重要単語を覚えようというコンセプトの本です。左ページに英文、右ページに日本語訳となっており勉強しやすいです。

「速読英単語」以降、文で覚える系の英単語帳は一大勢力としてTOEICや古文など色んなジャンルで蔓延っています。文脈で単語を覚えるのがこのシリーズのウリですが、それには依然として批判もあります。単語は長文と別で覚えた方が効率が良いという説もよく聞きます。

私は速読英単語には非常にお世話になった過去もあり、文脈で覚えるのは効率が良いと思っています。私にとっては英単語を覚えるよりも、日本語で話の筋を覚える方が簡単です。なのでこの手の参考書を何度も読んでいると、まず話の筋を覚えて、次に英語を見て意味が分かるようになり、英語を暗記できるという手順で英語を覚えることができます。同じような経験をしたことがある人ならこのタイプの本が向いていると思います。

単語の暗記にもかなり優れた本ですが、速読速聴・Advancedに関しては私は英文読解のトレーニングに使っています。

この本に出て来る英文は、かなり難しいです。構造がすんなりと理解しにくい文がたくさん出てきます。英文はThe EconomistやThe New York Timesなどから抜粋されており、まさに生きた英語です。収録英文の半分ぐらいはニュースではなく、オリジナルに書き下ろされた英文ですが、ネイティブが書いた英文なので質が低いということはありません。構造が難しいとはいえ、『英文解釈教室』や『ポレポレ英文読解プロセス50』に出て来るようなめちゃくちゃ入り組んだ文というわけではありません。

しかし新聞記事の英語は、独特の言い回しがあったり固有名詞がたくさん出てきたりして難しいです。そういう文を読むトレーニングとして最適です。

やはり右側に日本語訳が書いてあるというのが学習のためには良いです。よくレベルの高い英語の先生が「英語は日本語に訳さず読め」なんて言うので、学習する時に日本語訳は必要ないと以前の私は思っていて、こういう教材ではなく、洋書やニュースサイト等を直接読んでいました。しかしそれでは一向に読めるようにならないんですね。

ちょっと読んだらすぐに日本語訳を読む、というのは読解練習をする上で大事なことだと思います。やはり答え合わせをしないと、正しい解釈が分かりませんからね。日本語訳さえあれば、じっくり考えれば英文構造を理解することもできるので、日本語訳は案外万能の解説と言えるのではないでしょうか。

Z会のこの手の『速読英単語』型の本はかなり充実していて、他にもテーマ別英単語シリーズもかなり良書っぽいです。

しばらく英語学習は、対訳付きの本で読解トレーニングをしていこうと思います。

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