満点を目指すなどと言ってこんなブログまで作ってしまいましたが、私はなぜTOEICを受けるのでしょうか。一時はもっとアカデミックな英語を目指しTOEICと決別した私ですが、英会話ができるようになってから再度TOEICを受け始めたら、すっかりTOEICの虜となってしまいました。
英語力を向上させたいというのは前提として当たり前過ぎるため、それは敢えてTOEICを受ける理由にはならないと思うんです。試験を受けないで勉強だけするという選択肢や、他の英語試験を受けるということをしないで、敢えてTOEICを受けている理由を考えてみたんですが、今の時点では、以下の3つが私の答えです。(他の試験も並行して受けてますが)
- 良い参考書がいっぱいある
- 精緻に作りこまれた試験
- みんなが受けている
TOEIC対策本は、良い本がいっぱいあります。文法特急シリーズや、プラチナ英文法などの超絶分かりやすい文法書や、スヨンのコロケーションドリルやメガ模試のようにとにかく数をこなす韓国産ドリル。マジメに取り組んだらスコアが間違いなく向上する本が溢れているんです。
その点、他の英語試験はどうでしょうか?小さいころ受けたアレ、英検はどうでしょう?
私は英検1級も受験していますが、そのためにAmazonで対策本を探していて、非常に困りました。旺文社の本ぐらいしかまともな本が無いんですね。過去問と、過去問を再編集してできた問題集のシリーズです。過去問がベースになっているので問題の質は担保されていますが、旺文社の問題集というのは、非常に勉強しにくいんです。レイアウトが悪かったり、通りいっぺんの解説が書かれただけで解答への踏み込んだプロセスが書かれていなかったり。
何より、これをやったら俺は受かる!っていうワクワクが無いんです。大学受験時代も旺文社の問題集は本当につまらないと思っていました。
その点、書店のTOEICコーナーは各社の激しい凌ぎ合い。これでもかとばかりに面白い本があります。
これは市場規模の違いですね。英検なんて大人になったら誰も受けません。時代はTOEICです。会社でTOEIC900点は評価されるけど、英検は趣味の世界です。英検1級がどれほど難しく、英検1級を取れる英語力がどんなに素晴らしいものでも、会社の人事の人はそれを評価しません。出版社も受験者が多い試験の対策本の方がたくさん売れるので、良いTOEIC本をいっぱい作ろうとします。各社で競争するわけです。
この、良い本を使ってワクワクしながら勉強できるというのがTOEICを受けることの最大の利点です。
因みに英検も全ての級の受験者数を合わせるとTOEICの受験者数と同じぐらい居ますが、1級と準1級以外はマジメに対策するほどの深さが無く、その2つの級を受験する人は少ないのであまり対策本の需要がありません。英検は子供の試験で、TOEICは大人の試験ということです。
TOEICの人気が高いのは、TOEICが精緻に作りこまれた試験だからだと思います。まずスコアの出し方が凄いんですよね。私はそこまでマニアじゃないので詳しくは知りませんが、あれは素点ではなく偏差値みたいなものらしいじゃないですか。と言うことは、試験が難しければ予想よりもスコアは高く出て、試験が簡単だったら思ったよりスコアが伸びないということが起こります。
よって、スコアが安定しやすいんですね。それは、自分の実力を計るのに凄く都合が良いことです。毎回運次第で点数が荒れるようでは試験としては二流です。そんなものに高い金を払って受験したくないです。TOEICはその高品質なテスト力のおかげで、人気を保っているのです。
最後に、TOEICはみんなが受けている、ということが肝心だと思います。
どんなにネイティブ並に英会話ができても、英語を日本語と同じスピードで読み書きできても、IELTSやTOEFLで凄い点数が取れても、英語力というものに対して詳しくない人にとってはそれがどれくらい凄いのか分かりません。人事のおじさんも若い女の子も分かってくれません。でもTOEIC900点なら人事も分かるし、合コンで女の子も凄ーいって言ってくれる。
だいたい、TOEIC900点とか満点とか、凄くカッコイイじゃないですか。英語ができる人として、絶対尊敬されます。俺も尊敬されたいです。TOEICは英語のテストとして、日本国内では最強の地位に居るんです。みーんなTOEIC大好き。
TOEICがこんなにも試験として素晴らしいから、私はTOEICに対して敬意を払うつもりで、TOEICを全力で受験したいんです。
さて、今日はちょっと歪んだTOEICへの感情を書いてしまいましたが、私も皆さんと同様にTOEICが大好きということです。一緒に勉強頑張りましょう!