英英辞典を丸ごと暗記すると宣言してから半年が経過しました。
『英英辞典の暗記を開始します!』
http://toeicgupta.com/?p=1133
こちらの辞書の英単語を暗記しています。
まずは最初の作業、最後のページまで目を通して、覚えてない単語をチェックするという作業を終わらせました。そこからが本番の暗記という作業の開始です。
現在、100ページぐらいまで来ました。約5分の1です。
と言うと、そこそこ良いペースで進んでいるように聞こえますが、100ページまで完璧に覚えたというわけではもちろんありません。復習のために見返すと、全然覚えて無くて、落ち込みますね。
以前、菊池健彦さんという方の英語学習セミナーに参加した時に、菊池さんが英単語を忘れることに対して
「腹が立つ」
と何度も仰っていました。これは本当に気持ちが分かります。覚えても覚えても忘れるので、自分に腹が立つんですよね。
英英辞典の暗記という学習法を始めたのは、この本に触発されてのことでしたが、
別にこの本には、簡単に覚えられる凄い裏ワザが載っているわけではありません。語義を隠して覚えているかチェックするのを繰り返す、電子辞書のヒストリー機能で復習する、みたいな普通のことやちょっとしたテクニックが載っているだけです。肝心の記憶することに関しては、根性で覚えるしかないのです。
英語の勉強自体、好きでやっているので辛いと思ったことはありませんが、さすがに全然覚えられないのは落ち込みますね。
また、取り敢えず件の辞書に載っている単語で覚えてない単語は全てチェックしたのですが、そうすると、こんな単語一生使わないし見ないんじゃないか?という疑念に駆られてきます。
例えばこの辞書には”catch-22″という単語が掲載されています。この単語の意味は「どうもがいても解決策が見つからないジレンマ」という意味で、同名の小説が元になってこういう意味になっています。
これを、HiNativeというサイトで英語のネイティブスピーカーに、この単語知ってる?と聞くと、
「意味は知ってるけどほとんど聞かないし自分は言わない」
という答えが返ってきました。まあこの単語はかなりマニアックなので、知らなくても良いんではないかと思いますが、多くの難しい単語は同じように、こんなの覚える必要あるのか?という気にさせてくれます。
実際、流暢に英会話したいなら、難しい単語は覚える必要が無いと思います。それより、go, get, come みたいな基本的な単語の意味の広がりを理解していたり、それらの前置詞との組み合わせを知っている方が、英会話の役に立つと思います。
難しい単語はだいたい、ラテン語かギリシャ語から英語に流入して来た単語です。また、1066年からイングランドはノルマン人(当時のフランス人)に支配され、英語にはフランス語の語彙が大量に流入しましたのでフランス語由来の単語も多いです。フランス語自体がラテン語から派生してできたので、これもラテン語由来と言って良いでしょう。
これは日本語において難しい単語が中国から入ってきた単語が多いのと非常に似ています。日本語に関してはそういう言葉は漢字で書かれているので区別しやすいですね。
日本語に関しても、日常会話を流暢に話したいなら、「忖度」「反芻」「魑魅魍魎」みたいな漢字熟語を覚えるよりも、「てにおは」の使い方をマスターした方が良いでしょう。
しかし、難しめの本を読もうとしたら、日本語なら漢字を覚えなければなりません。私達は小〜中学生の時に漢字ドリルの宿題を散々やりました。その結果として、新聞や本が読めます。それと同じで、英語ならラテンやギリシャ由来の難単語を覚えることは避けられません。今、ラテン由来の単語を覚えるために、語源を活用した単語暗記の本をいくつか読み直しています。また別の記事で紹介しますね。
英英辞典の暗記は果てしない道のりですが、まだまだ続けていきたいと思います!