『ボキャブラリー プラチナ5000』と『金のフレーズ』はどっちが良いのか

以前、英文法プラチナ講義と文法特急はどっちが良いのかという話を書きました。

今日はそれとほぼ同じことを言いたいのですが、要注目の別の「プラチナ」の本について書きます。

『プラチナ5000』と『金のフレーズ』はどっちが良いのでしょうか?

私の答えを言ってしまうと、やはり『金のフレーズ』です。

何故なら薄くて小さくて持ち運びやすいからです。忙しいサラリーマンの勉強は、机に向かってするよりも、会社の昼休みに、社内の「隠れ家」に入って同僚に見つからないようにこっそりやるものです。

『プラチナ5000』は素晴らしい本です。TOEICに出そうなフレーズが、これでもかというほど掲載されています。これを徹底的に読み込めば、間 違いなくスコアが上がるでしょう。

内容の充実度を比較すれば、間違いなく『プラチナ5000』に軍配が上がります。しかし、それでも『金のフレーズ』なんですね。やっぱり。小さくて勉強しやすいというのはそれほどまでに意味があるのです。

私は、

どんなに内容が良い参考書も、開かなければNext Stageと一緒

というポリシーがあります。Next Stageとは大学受験用の文法問題集で、全く役に立たない本です。開かない参考書は、どんなに良いことが書いてあっても意味がないです。Next Stageについては、やると害悪があるので、さらに悪いかもしれません。

プラチナ5000と金のフレーズは用途が似通っているので、両方やる必要はありません。片方に絞って完全に暗記すべきです。

新参の魅力的な単語集が次々と出版され、古いものは駆逐されるという栄枯盛衰の激しいTOEIC業界ですが、『金のフレーズ』のポジションはまだまだ揺るぎないと思います。

『PART5特急』のレビュー

PART5特急という本が、4ヶ月ぐらい前に出版されました。

新TOEIC TEST パート5 特急 400問ドリル

出た当初は、TOEIC界で有名な神崎正哉先生がPART5形式で400問も書き下ろしたということで、話題沸騰の本でした。でも、そのちょっと後にこんな本が出版されてしまいましたね。

新TOEICテスト 文法問題 でる1000問

するとTOEIC学習者の皆さんはTEX加藤先生の『出る1000問』に乗り換えてしまい、私がTwitterでフォローしてるTOEIC学習者のみなさん、1000問を解いたっていう呟きが多いです。

読解特急では神崎先生とTEX先生は共著で仲良く問題の解説をしていたのですが、こんな絶妙なタイミングで、似たようなコンセプトの本で、しかもどっちか1つを集中的にやった方が良い本を出すなんて、2人の間には何かあったのでしょうか?

しかしそういうTOEICマニア的なことをばかり語って勉強をしなかったら学習者としてはおしまいです。そろそろ本の内容について書きたいと思います。

『PART5特急』は、400問も収録されているだけあって、やはり解説はあっさりしています。

「Cを選ぶと、意味が通るので正解はCです。」

みたいな、えっ、それ解説なの?というぐらいあっさりした解説が多いです。でもまあこれは、そういうコンセプトだから良いと思います。とにかくTOEICっぽい問題をたくさん収録していることに意味があるのです。こってりした解説が読みたいなら、『文法特急』をやり直せば良いんです。

このPART5特急は、『文法特急』1と2と、さらに『900点特急』をやった後にやると良いと思います。それでも飽きたらずさらにたくさん問題を解いてスコアを上げたい人向けです。900点超えたぐらいの人ですかね。やはり最初は、『文法特急』のこってりとした濃厚な解説を読むことをオススメします。

解説があっさりしてるこの本の使い方としては、問題と答えを丸暗記してしまうのが有効かなぁと思います。丸暗記してしまえば、解説が丁寧じゃないことは最終的にはあんまり問題になりません。

次の私の課題は、このPART5特急の音読だと思っており、私もコツコツ音読しています。

私は似たようなコンセプトの本ならサイズが小さい方が良いと思っているため、『でる1000問』よりも『PART5特急』の方が好きです。『PART5特急』派のみなさん、一緒に頑張って音読しましょう!

『文法特急』VS『英文法プラチナ講義』どっちが良いの?

TOEIC対策と言えばPart5対策!

というわけで、Part5の対策本は書店に行けばかなり充実していると思います。そしてPart6のみの対策本というのは、無いですね(笑)

今日は、私が勝手にPart5の対策書として二強だと思っている2冊について、結局どっちが良いのかを書きます。


これらは、Part5の対策書としての二強、即ちTOEICの対策書としての二強でもあると私は思っています。

文法特急が、その強烈なまでに丁寧な解説と新書サイズというユーザーインターフェースの良さにより圧倒的に支持されていたTOEIC界に於いて、その牙城を崩すかのように殴りこんだのがHAMMERさん監修のプラチナ講義です。

どちらも良い本ですので両方やるというのもアリですが、そういうのは私のようなTOEICマニアとか英語マニアに任せておけば良いでしょう。忙しい人はどっちか1つを選んで、選んだ方を何度も読む方が良いです。ちなみに文法特急は分量が少ないので、プラチナ講義と比べるなら文法特急1と2をセットとして考えます。選ぶ基準としては

英語が嫌いな人は文法特急

英語が好きな人はプラチナ講義

でどうでしょう?

文法特急は、章分けこそされているものの、一問完結の構成を取っています。一問解いたら、一問答え合わせ。これが良いですね。本当に勉強しやすい。スキマ時間にやるのに最高。スキマ時間じゃなくても、取っ掛かりやすくて良いです。

プラチナ講義は、文法特急よりも深いと思います。初心者ならば、TOEICに出る文法を体系的に学べて良いですし、上級者も自分の知識の穴を埋めることができます。ただし、分厚くて重厚な本なので、やり切るのにモチベーションが要ります。内容は本質的なので、英語が好きな人にはたまらんと思います。

内容的にはプラチナ講義の方が良いと思います。体系的に文法事項を説明していて、かつ『ロイヤル英文法』みたいに堅すぎない。柔らかな解説でTOEIC向きの文法を学べる。最高です。でも、ユーザーインターフェースが良くありません。こんなに分厚い本、カバンに入れて出かけたくないです。電車の中で広げたくないです。

どちらも大好きな本なのですが、どちらかを選択してやり込んだ方が良いと思うので、英語が好きか嫌いか、という基準で選ぶことを勧めました。どちらかを選んでやり込めば必ず成果が出ます。特に、音読して例文を全部覚えるのが良いと思います。そういう一見遠回りに見える方法論が、実は一番の近道だったりするんですよね。それがTOEICだと思っています。

文法特急1&2、もしくはプラチナ講義の次は、これに進みましょう。

こちらも、以前くどいほど書きましたが、超おすすめです。

読解特急という不遇のシリーズ

今日は、コンセプトとしてはかなり良いのにあまり人気が無いような気がする問題集を紹介します。

1駅1題 新TOEIC TEST読解特急
オススメ度(5段階) ★★★

今やサラリーマンを中心にTOEIC対策書として絶大な人気を誇る「特急」シリーズですが、有名な『文法特急』や『金のフレーズ』以外にも、かなりの数の本が発刊されています。

1駅1題 新TOEIC TEST文法特急

新TOEIC TEST 出る単特急 金のフレーズ

中でも読解特急シリーズは、1巻~5巻に加え初心者特急という事実上の6作目まで発売されており、人気シリーズの一角を担っています。特に、TOEICの中でもかなり苦手とする人が多いpart7の対策書であるため、このシリーズへの期待は高まります。

本の構成としては、part7形式の長文→解答・解説→語注となっており、part7形式の問題集であり、音読や単語の暗記にも使えるため、有名な受験参考書『速読英単語』に近いような使い方ができるという名コンセプトの本です。

ですが、あまり、成果を聞かないんですね。

『文法特急』と『金のフレーズ』でスコアが上がったという声はよく聞くのですが、『読解特急』で上がったとは聞きません。コンセプトは良く、英文もTOEICと近いため質の高い問題集だと思うのですが、何故でしょうか?

私なりの答えを考えました。

TOEICの学習者の中には、part5が好きという人が多いではないでしょうか?

part5は、短文で構成されているため、すぐに解けます。1問20秒が目安です。これは、ある程度TOEICに慣れ親しんだ人なら、ちょっとしたクイズのような感覚になってくるんですね。スキマ時間に手軽に取り組むのにも適していて、非常にとっつきやすいpartです。

一問が小さいということは、自分自身の成長を感じやすいということでもあります。小さな一問でも解けるようになると嬉しいので、5をやってる限りその嬉しさを積み重ねていけるわけです。

対してpart7はエネルギーの要るpartです。試験本番で苦戦するような、つまり対策しておくべき問題は1セット解くのに5分はかかります(というか5分で解けないから苦戦している)。5分間集中して読むということはいつでもすぐに取りかかれるというわけではありません。読んでる途中で勉強を中断してしまうと続きから再開するのが難しく、スキマ時間でやるのにも向きません。

さらに、part7を解く力というのは、なかなか成長を実感できません。相当の数の問題を解いたり、同じ文章を何度も音読してようやく少し読むのが早くなるというものです。この成果の出にくさが、part7の学習から我々を遠ざけていると思います。

このようにエネルギーの要るpartなので、公式問題集や模試の中のpart7を解くだけでお腹いっぱいになってしまい、他の問題集でしっかりと対策というところまで私は進んでいません。

しかもpart5を早く解けるようになるとpart7に使える時間が増えて、単にそれだけの理由でpart7のスコアが上がることも多いため、なおさらTOEICはpart5対策をしてしまいがちです。

そんなわけで、何かとpart7は後回しにされがちなpartなので、『読解特急』シリーズをやりこむところまでなかなかたどり着かない人が多く、このシリーズはあまり評価されていないのではないかと思います。

私自身、part7については納得のいく対策ができていないまま900点を突破したため、ここからスコアを伸ばすための次の課題はpart7の攻略だと思っています。

が、今も私はついつい『part5特急 400問ドリル』の方を手にとってしまいます。

そろそろ読解特急をやるべきだと思っているのですが……。

『TOEICテスト基本例文700選』のレビュー


オススメ度(5段階) ★★

この本は、TOEICのPart1〜7それぞれに出題されやすい例文を、合計で700掲載した本です。TOEICはパターンの暗記が大事で、これは1冊で全パートの重要例文が暗記できる意欲作です。

が、そのせいで器用貧乏な本ができあがっているという印象があります。確かに、これ一冊の音読をやり込んだら、スコアは伸びると思います。でもこのサイズの本(持ち歩きに向く新書サイズ)だったら、文法特急という鉄板のシリーズがあるんですよね。

スコアが800未満だったら、『文法特急1〜2』、900を目指すなら『900点特急』を持ち歩くべきです。

文法特急シリーズは、Part5と6の問題しか掲載していないため、一見すると対策範囲が狭いです。しかし、実はその問題文をシャドーイングと音読をしているとPart1〜7までのスコアが上がるという不思議な現象が報告されています(これを経験したのは私だけではないようです)。

Part5と6に絞って対策したつもりが自然と全パート上がる文法特急の方が、シンプルで美味しい参考書だと思います。

一方『基本例文700選』は発想としては非常に面白い参考書なので、やり込めば非常に効果があるという可能性はあります。

この本、効果あるよ。という方が居らっしゃったら是非コメント等でお知らせください!

『直前の技術』はTOEICの基本書

初めてTOEICを勉強する人に1冊だけ本を勧めるとしたら、これを選びます。

新TOEICテスト 直前の技術—スコアが上がりやすい順に学ぶ
オススメ度(5段階) ★★★★★

この本は、小手先のテクニックっぽいタイトルですが、その中身は単にTOEICの解き方の基本中の基本を抑えたものです。

例えばPart5でしたら、4択のうち正しい品詞を選ぶ問題は頻出ですが、そういう仕組で解けるということを知らないと、文全体を読んで、一つずつどれが正しいかを考えて解くハメになります。選択肢がこういう問題です。

(A) rapid
(B) rapidity
(C) rapidly
(D) rapidness

空欄の前後を見て、後ろに名詞があったらAだったり、欠けている要素が無い場合は副詞のCを選ぶなど、TOEICのPart5はそういう思考回路によって解くのが普通の解き方です。空欄前後だけを見て解くのはテクニックかもしれませんが、それぐらいのことをしなければ、初心者の頃はとても時間が足りません。基本的な解き方です。

品詞の問題という問題が毎回必ず出題されていることすら知らなかった私は600点すら取れませんでした。800点を超えたのはこの本をやってからでした。

英語力を身に付けてから高得点を取れば良いと言う人も居ますが、英語力を身に付ける前にこういう解き方で少しでも高い点を取れた方が良いに決まっています。さらに、英語力が付いた後もこの解き方を知っていてより高い点を取った方が良いに決まっています。

小手先のテクニックはいつの時代も批判されてきました。インチキだとか実力じゃないとか言われて。この本は、きっとたくさん売るために、即効性がありますよということを示すために、そういうタイトルをしているんだと思います。でも中身は、単にハイスコアを取る人の思考回路を説明しているだけです。セコいなどということは一切ありません。堂々とこの本のテクニックを使いましょう。試験というのはカンニング等の不正行為をしなければ何をしても良いんです。

今はもっと良書があるかもしれませんが、TOEICの解き方の基本を解説した本としてこの本は決定版です。600点取りたい人も800点取りたい人も、必ず解きましょう!

900点特急の音読を3ヶ月終えて

900点特急の音読により900点を取得したことは以前の記事に書きましたが、今日は続編を書きます。

音読の方法と回数

3月15日の198回TOEICに向けて私は、3ヶ月間、

の音読を続けました。他のテキストは息抜きに少し『読解特急4』を音読しただけで、やってないと言っても良いぐらいです。あとは模試を2回解きました。

通しで本を最初から最後まで読むのを1セットとして、ほぼ毎日1セット以上は読みました。シャドーイングは各問の音声が2回ずつ流れて来ますので、シャドーイングは1セットで2回音読したとカウントします。

また、基本は1セット通して読むことを毎日続けましたが、それと並行して、1問1問を繰返し読む読み方も行いました。その読み方をする時は、Red Bull TOEIC Academy で教えてもらった方法

  • 普通に読む
  • 速く読む
  • 凄くゆっくり読む
  • 一呼吸で何回読めるか
  • 凄く速く読む
  • 1分で何回読めるかチャレンジ

という方法を採用しました。この方法を採用すると、1問につき5分はかかりました。だいたい1問につき20数回ずつ読んでましたね。凄くゆっくり読むというのがあるのであまり回数は多くありません。

1セット通しの音読(とシャドーイング)と、1問1問を20回以上読む音読。これを毎日繰返しました。正確には数えてないのですが、トータルで、テキストの全ての文を110回〜120回ぐらい読みました。ちなみにその間、黙読による速読、熟読、問題を解答する行為も、数えてませんが相当繰返しました。

3ヶ月でこの音読の数はあまり多くないと思います。途中、1ヶ月間の音読を終えて受けたTOEICで900点を達成したため、かなり失速しました。同時期に通訳案内士試験の合格を受けて、更に気が緩みました。それらの成果は、学習時間、音読の回数という点で強いブレーキになりました。

結果と反省

その気の緩みのせいで、

1ヶ月音読して受けた時 910点

その後も2ヶ月音読を続けて受けた時 915点

という結果でした。ベストスコア更新できたのは良かったものの、この900点特急の音読に対してもっと私は期待していたので、1ヶ月と3ヶ月の音読の結果であるスコアがあまり開かなかったのは正直言って残念でした。900点を超えればベストスコアを更新するのはかなり難しく、どんな勉強法でもそう簡単にスコアが上がるはずはありません。ですからある意味で納得の結果ではあるのですが…。

不思議なことに、Part5が100問、Part6が15セットで構成された900点特急ですが、音読とシャドーイングをしていたら、全体的にスコアが伸びました。特に、915点を取った時はLが480でRが430ですので、リスニングの方が圧倒的に良いです。むしろこの回は明らかにPart5と6で崩れてリーディングの点が伸びなかったです。

Part5と6の問題集を音読してPart5と6以外が全て点が上がったという……。

リスニングの伸びは、今までやったことない回数のシャドーイングを行ったからだと思います。900点特急のダウンロード音声はかなり速いです。慣れてきたら1.125倍速でやりました。こういうスピードで負荷をかけるトレーニングも初めてだったので、今まで取ったことがないスコアが出ました。やはりシャドーイングはリスニングに関してはかなり効果が出ますね。

Part5と6で崩れてRが430ですから、Part7はかなりの正答率だと思います。これも音読の効果でしょうか。ただ、時間をかけ過ぎてしまいPart5に時間を回せなかった(私はPart5を最後に解きました)ので、まだまだ改善の余地があるPartだと思いました。

Part5で時間を使えなかったのは、ペース配分のミスだと思います。今回、直前もほぼ音読しかしなかったので、200問を通しで解くリズムというのがイマイチでした。やはり直前1週間や前日は、模試を何回かやった方が良いと思いました。

スコア的には1ヶ月音読して910で3ヶ月音読して915でしたから、ひょっとしたら1ヶ月で止めるべきだったのかもしれません。もしくは、スコア5点以上に経験値を手に入れていて、実はスコアにまだ現れていないだけで効果があったのかもしれません。それは、今後受験したりして自分の感覚で感じ取っていくしかないでしょう。

ただ、900点特急を1ヶ月音読し続けることの効果は紛れもないものだと思いますので、これについては自信を持って他人にオススメできます!900点の壁を破れないという方は是非トライしてみてください。

私がTOEICで900点を突破した方法

TOEICで900点を突破した時の学習記録については、こちらの記事に書きました。今日はその学習がなぜ必要でどのように効果があったのかという考察を伝えます。尚、どうしてもスコア帯によって必要な勉強法は異なりますので断っておきますが、私が伝えられるのは885点から910点に上がった時の方法です。

※こちらの記事はTOEICの問題がPart5が40問出題された時代のTOEICについての記事ですので、ご注意をお願いします。

課題の認識

私の課題は、制限時間内にリーディングが全問解き終わらないことでした。TOEICで885点と言うと全問解ききることができるだろうと昔は思っていたのですが、模試でも本番でも、いつもリーディングで3問ぐらい塗り絵(時間が足りなくなって勘でマークすること)していました。これを全問解ききるスピードを付ければ900点は取れるだろうと思っていました。逆に言えば私はPart7の正答率などはかなり高かったのです。時間さえあれば正解にたどり着けるタイプの受験者でした。

何故塗り絵をしてしまうのか

私はいつも、Part5に19分ぐらいかけていました。分からない問題に遭遇すると1分ぐらい悩んでしまい、結局勘でマークする、ということがよくありました。その結果Part7で3問ほど塗り絵していました。これは非常にもったいないことです。

塗り絵を解消するためにどうしたら良いのか

リーディングで手強いのは、何と言ってもPart7です。ここを速く読めれば、かなりタイムを短縮できます。しかし、英文を読むスピードを上げることは、一朝一夕にはできません。

それよりも、全体の時間配分を見直すことにしました。よく言われるのが、Part5に14分、Part6に6分、Part7に55分という時間配分だと思います。これを強制的に実行するための手段が、Part5を最後に解くという方法です。焦って解くと1問に1分とかかけられないので、Part5で無駄な時間を使わないで済むんですよね。ただ、今まで19分かけていたPart5を14分で終わらせて、できれば正答率を上げたいので、やはりPart5の強化は最重要課題でした。

そこで、JunさんというTOEICで何度も満点を取得している方が仰る900点特急の音読という勉強法を始めました。

900点特急の使い方

この本の効果的な使い方を説明しますが、実際は900点特急の中で推奨されている勉強法を実行したのとあまり違いはありません。実は本の序盤に書いてあったのです。それを今まで実行していなかった私が悪かった。さて方法は以下の通りです。

  1. 問題を解く、解説をじっくり読んで理解する
  2. リスニング用音声を聞きながらテキストを音読、即ちオーバーラッピングする
  3. シャドーイングと音読をする

基本的には以上の順番で行いましたが、声を出せない環境で勉強する時は黙読で回答する→解説を読むというところに戻ったりしていますので、上記の過程を何周もやっているという感じです。この辺りの話は、前回の勉強記録の記事の方に詳しく書きました。

900点特急の学習過程での変化

1冊のテキストのみを使い続けていると、自分の状態が変化します。

最初に訪れた変化は、答えを覚えたため、間違えなくなったということです。ただ、まだ選択肢を見なければ答えは分かりません。選択肢を見ると、間違えずに回答を選べるという状態です。これは、答えの選択肢を見なければ答えを思い出せない、又は外れの選択肢も見なければ答えを選べない、という点でまだ学習途中の段階です。ちなみに、答えは全て回答根拠と合わせて覚えることが大事です。

次の変化は、選択肢を見ずに正解を出せるようになったということです。ただ、前後の単語などを見て、少し考えて思い出すというレベルです。

最後に、問題を見た瞬間に答えが分かるという状態になりました。ここまで来るとさすがに、Part5の他の問題集を解く能力もかなり上がっていました。だいたいの問題が、900点特急の問題のどれかのパターンに当てはまるんですね。900点特急は問題の空欄になっていない箇所についてもTOEIC頻出の表現が頻出の、非常に美味しい問題集です。空欄以外の部分もけっこう覚えてしまっているので、同じ表現が出題されると、何となく解けます。

900点特急学習を終えた効果

900点特急の全問の答えを暗記して即座に解ける状態でTOEICに臨んだ私は、それまでと比較して確実にPart5で瞬殺できる問題が多いと感じました。Part5を13分で攻略でき、私は自分の公開テスト受験歴の中で初めて塗り絵無しで試験を終えることができました。結果、正答率も向上していました。

また、Part7や、リスニングパートにおいても効果がありました。何度もシャドーイングしていたので、TOEIC本番ではかなりリスニングの調子が良かったです。そして、これは何となくとしか言えないのですが、Part7を解くのも早くなったと思います。これらの効果は、TOEIC受験後に読みましたがこちらの本『シャドーイングと音読の科学』で説明されている効果が実際にあったのだと思います。

Part5形式の問題が100問と、Part6形式が10題しか収録されていない900点特急を何度も解き、音読とシャドーイングをしただけですが、TOEICにおける全パートで得点力が向上しました。Part4やPart7などの長文も、結局は短文の組み合わせで構成されているので、一文一文の理解を深めるPart5の繰返しは効果があるのだと思います。実は900点特急はかなりエッセンスの詰め込まれた問題集だったのです。

同じ問題集を何度も解く・読むことの是非

私は昔から、同じ問題集を何度も解くのが嫌いでした。大学受験の時も、特に試験直前などは問題集は多くても2周ぐらいしか解かなかったと思います。勉強は飽きずに続けることが大事だと思っていて、同じ問題集を何度も解くと飽きるので、あまりやりませんでした。

しかしTOEIC業界では、HAMMERさんとか凄いTOEIC講師の方はみんな口を揃えて

「一冊の問題集を徹底的にやれ」

と言っています。私は今まで逆らっていたわけですが、今回実行してみて、その効果を実感しました。

また、この勉強法はテキストを1冊しか使いませんので、非常にシンプルで勉強しやすいです。日々の仕事で忙しいサラリーマンに向いている勉強法だと思います。特に一日の勉強時間が2時間ぐらいしか取れないのならば、一冊に絞って深く定着させるのが良いと思います。

最後に一言

900点特急は一冊で相当効果が出る、非常に美味しい問題集です。しかし問題が難しいこともあり私のように1回だけ解いて本棚に眠らせている人は多いと思います。もし900点の壁に阻まれて、勉強の指針を見失っている方が居らっしゃったら、是非900点特急のやり込みに挑戦してみてください。きっと効果を得られると思います。

『出る単特急 金のフレーズ』

新TOEIC TEST 出る単特急 金のフレーズ
オススメ度(5段階) ★★★★★

TOEIC対策本のベスト3を挙げるとしたら、『文法特急』と共に間違いなくランクインするのがこの『金のフレーズ』です。この本には本当に度肝を抜かれました。この本は以下の点で他の単語帳を圧倒する凄さを持っています。

  • 日→英の単語帳
  • TOEICフレーズ
  • 完全にTOEICのための単語帳

まずこの本の特徴として、日本語訳を先に見て、英単語を後で見る形式になっています。こうすることで、単語帳がちょっとした穴埋め問題になっており、パート5の練習になります。素早く空欄の英単語を連想できれば、4択でも解けるに決まっています。またこの方が記憶するまでに負荷がかかるので、単純な英→日の暗記よりも、一度覚えてしまえば記憶に残りやすいです。

その見出し語が、TOEICフレーズという短いフレーズで記載されていて、実際にその単語が試験に出る形で覚えられます。例えば

  • conduct a survey
  • We appreciate your patronage.
  • on the premises

みたいな感じです。世に単語帳は無数にありますが、私はフレーズ暗記形式が最強だと思います。よくあるのが、見出し語+例文の『英単語ターゲット』みたいなトラディッショナルな形式ですね。あとは『速読英単語』以来スタンダードになった長文の中で覚える形式も多いと思います。

例文も長文も余計な部分が多く、覚えにくいと私は思います。だったら無駄を削ぎ落したフレーズが最適でしょう。さらに、この形式はセットで使う前置詞や目的語が覚えられるだけではなく、そもそも単語単体で覚えるよりも覚えやすいというメリットがあります。例えばこの単語帳にあるフレーズ

  • 見出し語 “infrengement
    フレーズ 
    copyright infrengement 著作権侵害
  • 見出し語 “proximity”
    フレーズ 
    proximity to the beach ビーチへの近さ

これら2つの項目は、”infrengement”や”proximity”を覚えようとすると、意味がなかなか頭に入りません。しかし、copyright infrengement だと、著作権と言えば「侵害」と頭に浮かびやすいので、フレーズであることが記憶の補助となります。このようにメリットがたくさんあるので私はフレーズ暗記形式の単語帳を好んで使います。

あとはこの本の良さは、何と言っても、完全にTOEICのための単語帳であるところですね。普通の単語帳は、目的が絞りきれておらず、その語の代表的な意味を掲載していたりするんですが、金のフレーズは、TOEICで出てくる意味が中心です。

例えば outstanding という単語は、「ずば抜けた」という意味が代表的だと思いますが、この本では「未払いの」という意味が強調されています。TOEICではこの意味でよく出てくるからです。これにより、TOEICの文章を読んでいる時に、スムーズに、その場での意味で解釈することができます。

また、見出し語が1000語と少なめで、完全に覚えられる分量というのも良いです。

TOEIC対策の単語帳としてここまでよくできた本は他に無いと思いますので、本当にオススメです!!

『1駅1題 新TOEIC TEST 文法特急』

1駅1題 新TOEIC TEST文法特急
オススメ度(5段階) ★★★★★

TOEICの参考書を1冊しか使ってはいけないと言われたら、この1冊を選びます。この本はそれぐらい効果的な参考書です。

ざっくりと、この本が何故良いのか、3つのポイントを先に上げておきます。

  1. 丁寧な解説により、TOEIC出題者の意図が分かる
  2. 早く解く練習になる
  3. 本の構成が非常に勉強しやすい

この本は文法問題に絞った本です。パート5とパート6の問題と解説しか載っていません。パート5と6というのは、リーディングセクションにおいて、パート7よりも先に対策すべきパートですので、TOEIC初心者には特にこの本を勧めます。

というのも、パート7は長文読解ですので、一朝一夕には攻略できません。しかしパート5&6は、TOEIC独特のテクニックというか、出題者の意図を知ってしまえば解ける問題が多いのです。逆に言うと、英語の文法力はあるのに、TOEICで問われていることを知らないが故に点が取れないという人もよくいるのです。

私がそのケースでした。TOEICを初めて受けた時の私は、大学受験では英語は得意科目だったのに、TOEICはからっきしでした。特にリーディングがダメでした。文法問題が、全然解けないんですよね。そして最後は時間が全然足りず、終盤30問全部塗り絵、という事態がザラにありました。

文法問題が解けないのは、文法を分かってないからではなく、TOEICの出題者の意図を知らなかったからでした。例えばパート5では空欄に入る語の品詞を問う問題が頻出ですが、空欄の後ろに主語と動詞があったら、空欄には接続詞が入るとか、そんなことで解けるんですね。私は一生懸命意味を考えていました。意味を考えるとどれも正解のような気がしてきて、解けないようになっています。文法特急でそのことを学んだ時は、まさに目からウロコでした。

パート7に1問1分以上を残そうとすると、パート5と6に避ける時間は、20分しかありません。するとパート5は40問を14分以内に解くのが理想で、1問につき約20秒で解いていく必要があります。初心者のころの私は、文法問題で悩んで、普通に1分ぐらい費やしてましたね。

パート5の問題1問に1分も費やすなんてのは言語道断で、分からない問題は長くとも40秒ぐらいで見切りを付けるのがハイスコアへの鉄則です。文法特急は、徹底して時間を意識させる構成により、早く解かなければならないという意識付けができると同時に、そのためのテクニックが丁寧に解説されています。

その構成の良さもこの本が名著たりえる所以です。まずサイズが小さくて良いんですよね。新書サイズは、持ち運んで勉強するのに最良のサイズじゃないでしょうか。そこそこの誌面スペースを確保しつつ、薄い。机が無いところで、手に持って読むのに最適です。

そして、問題1問とその裏に丁寧な解説というのも良いです。すぐに答え合わせができるから、非常に勉強しやすいです。

以上、ひたすら絶賛してきましたが、800点突破への第一歩はやはりこの本だと私は強く信じてますので、みなさんに激しくオススメします!