『のうだま1 やる気の秘密』のレビュー

昨年末から、脳科学の本にハマっています。正確には脳科学者の池谷裕二先生の本にハマっています。

こちらの記事に書いたように、やる気というものには、

「やる気が出たからやるんじゃなくてやっているうちにやる気が出る」

という原則があることを知りました。これは私にとってコペルニクス的転回で、かなり影響を受けました。

池谷裕二先生の脳科学に関する本の中でも、やる気の出し方に絞った本がありましたので紹介します。

この本はマンガと短めの文章で構成されていて、読みやすいです。シンプルな説明と絵のおかげで、池谷先生の言っていることが非常に分かりやすいです。

やる気を出すためにとりあえず始めてみることの重要性を説いています。脳というものは頭蓋骨の中にあるから、身体を通してしか状況を理解できません。よって、身体を動かすことが大事なのです。楽しいから笑うのではなくて、笑顔を作れば楽しく感じるという実験結果もあります。

マンネリ化というのも脳の働きによっておこります。脳は同じことを繰り返すと重要でないと認識して、続けようと思わなくなるんですね。勉強が続かないのは脳科学的に言って当たり前のことです。そこで変化を与えたり、時には無理やり始めてみたりしてやる気を引き出すことが続けるコツです。

マンネリ化も味方に付ければ、最初面倒くさいと思ったことを習慣化させて継続することもできます。歯磨きなんかはまさにそうで、習慣化してしまえば、やらないと気持ち悪いと思います。勉強も習慣化してしまえばそうなりますね。

著者の上大岡トメさんは英語を勉強しているようで、継続することの例として英語の勉強が採用されています。TOEICの学習を継続するために使えるコツがいっぱいでした。

何かを続けるのが苦手という方は、是非読んでみると良いと思います!

『即戦力がつく英文ライティング』のレビュー

英検1級の英作文の勉強に最適な本を発見しました。

英作文に関して、まさに教科書と言えるべく内容でした。

大きく分けて、センテンスの組み立て方、パラグラフの組み立て方、複数のパラグラフの組み立て方の3つの内容を説明しています。英語らしいセンテンスの書き方、必須表現の説明、論理的な文章の構成について学べます。

等位接続詞、接続副詞、従属接続詞の覚え方が書いてあって、これにはなるほどと思いました。

等位接続詞は頭文字を取ってFANBOYSと覚えます。

for, and, nor, but, or, yet, so

接続副詞はCHIN FAT TO MOMです。

consequently, however, indeed, nevertheless, furthermore, as a result, therefore, thus, on the other hand, moreover, otherwise, meanwhile

最後に従属接続詞は、BE WISE AT WARという覚え方があります。

because, even if, when, if, since, even though, although, though, while, as, whereas

これらの分類は、英作文でBecauseやButから始まる文章を書いてしまわないために重要です。また、TOEICのPart5でも接続詞と副詞の区別は大事なので、TOEIC対策にも役に立ちますね。

FANBOYSのくだりは、英語で書かれた英語ライティングの本に近い内容かな、とも思いました。この本なんかそういう内容だったと記憶しています。

が、『即戦力がつく英文ライティング』の方が日本語で書かれているので学習効果が高いと思いました。やっぱり学ぶなら日本語の本の方が良いですね。英語で英語を学ぶのは理想ですけど。

上記は覚えるための語呂合わせですが、この本は文章の本質的なあり方にも触れていて、なかなか深い内容になっています。特に、全ての文というのはWho + What の要素があるという話です。何か主題に挙げて、それについて記述するということです。これは、文章の読み書きに関して非常に本質的な記述だと思いました。

かなり良い本に出会えたな、という感想です。英文のライティングを学びたい方は、買ってみることを是非オススメします!!!

 

『キクタン 英語でコレ言える?【身のまわり編】』のレビュー

今日は軽めの本の紹介です。

昔、大学生だった時、推薦で入学した子が

「クラスメートがlettuceの綴りが書けなかった。英語の授業のレベルが低い」

と言っていました。それを聞いた私は、

「確かにレタスなんて書けないわ、そんな余計な情報で脳の容量無駄遣いしてたら一般入試で早稲田には受かんねーわ」

と思いました。

私は大学受験にしてもその後のTOEICや英検にしても、試験対策が好きなので、知ってる英語の語彙が偏っています。気付けば、「人差し指」も「まぶた」も英語で言えないことに気付きました。これでは、英語を実際に使ってコミュニケーションをする時に恥ずかしい思いをするような気がして、上記の本を買ったわけです。

この本は、そういう、幼児向けの早期英語教育に出てきそうな英単語が載っていて、私のような試験大好き野郎には良い勉強になります。

特に、音声は車の運転中に聞くのに適しています。ポッドキャストのニュースとか聞いてると英語のリスニングに集中して人を轢きそうになりますが、キクタンシリーズは単語を言った後に空白があるので、絶えず音声に集中することが無いので安全です。

ちょっといつもと毛色の違う方向性の英語教材ですが、英語を実際に使ってコミュニケーションするならば、なかなか意味のある本だと思いました!

『イングリッシュ・モンスターの最強英語術』のレビュー

菊池健彦さんという、TOEICで990点を60回以上取得した凄い方がいらっしゃいます。菊池さんが英語を身に付けた過程を書いた本を読んでみました。

菊池さんの英語学習歴というか、人生にかなりの衝撃を受けました。

菊池さんは34歳で仕事を辞め、その後1年間引きこもってテレビを見たりして毎日ボーッと過ごしていました。「何もしないこと」に疲れて、本屋で手にした英会話の入門書を見て、暇つぶしに英語の勉強を始めたそうです。

それから英語の勉強に熱中し、7年間引きこもって毎日英語を勉強していました。『タイム』や『ニューズウィーク』を、分からない単語の意味を調べながら読みました。単語を忘れては覚えてを繰り返す毎日について、「単語を覚えることがある種の快感になって、英文を読まずにいられない身体になる」と書いています。

7年間の引きこもり留学の後にTOEICを受験し、970点を取得。3回目の受験で990点を取得されたそうです。その後はTOEICを受け続け、60回以上990点を取得しています。

さて、この方が英語を身に付けた過程はちょっと特殊で、簡単にはマネできないと思います。しかし、語学学習の方法に関しては極めて王道な方法を紹介した本になっています。

私は、菊池さんが単語を調べて繰り返し暗記していった作業が、Jet Bullさんにインタビューした時に聞いた話と似ているな、と思いました。単語を暗記することは間違いなく語学の王道と言えるでしょう。

7年間引きこもって勉強することはできなくても、日々コツコツと単語を暗記していくことはできます。むしろ単語の暗記は細切れの時間にやりやすいので、忙しくても実行しやすい面もあります。私もしばらく単語の暗記を重視して学習してみようと思います。

それにしても、英語を極めた人の話を聞けば聞くほど単語の暗記のような地道な方法論に落ち着くのは面白いですね。私はすぐにテクニックに走ってしまうのですが、実はその方が遠回りなのかもしれません。

脳科学でやる気をコントロールする

最近、脳科学の本にハマっておりまして、英語の勉強時間を減らしてまでして読んでいます。

池谷裕二という著者の本が非常に面白く、今この本を読んでいます。

最新の脳科学の発見は、本当に驚くべきものが多いです。我々が心や意思だと思って信じていたものが、根底から覆されるような話がいっぱいです。

特に面白いと思ったのが、やる気というものの正体です。脳は我々の自由意志よりも、実は環境による影響を非常に大きく受けます。そのことについて、

「やる気が出たからやるというより、やり始めるとやる気が出るというケースが多くあります。」

と書いてあります。とりあえず始めてしまった身体の環境の影響を受けて、脳はやる気を出すようなのです。脳が身体をコントロールしているわけではなく、身体が脳をコントロールしているとも言えるかもしれません。

勉強や仕事にやる気を出すには、とりあえず始めてしまうことが最も良い方法であることになります。

私はよく、やる気が出るまでベッドの上でごろごろしていることがあるのですが、これでは一生かかってもやる気は出ないということが分かりました。

これからは、有無を言わさず勉強を開始するようにしたいと思います。やる気は後から勝手に湧いてくるから!

『新TOEICテスト文法問題でる1000問』のレビュー

今日は、昨年出た非常に注目度の高いこの本を紹介します。

新TOEICテスト文法問題でる1000問

オススメ度(5段階) ★★★

問題集供給過剰のTOEIC界に、『金のフレーズ』でお馴染みのTEX加藤先生が投入した究極のTOEIC対策書!!

TOEICのPart5形式の問題が全部で1019問収録されているという物凄い分量の問題集です。この本の定価は2,300円(税別)と高めですが、1問あたりの値段は安いです。

流石にPart5の問題パターンは網羅されていて、この問題集の問題を全て解けるようにしておけば、Part5の文法問題で失点は無くなるでしょう(語彙問題では失点するかもしれません)。

しかしこの本は、問題が多すぎます。1周終わらせるのがかなり大変です。1周目は普通に解きながら解説を読んでいたら、最後まで読むのに19時間かかりました。

TOEICの勉強をしていると、不思議な事に、100問ぐらいの問題集をひたすら繰り返し解いていた方がスコアが上がることがあります。広く浅く色んな問題を解くよりも、100問の問題を完璧に暗記した方が試験本番でも応用が利きやすく、スコアが伸びるのだと思います。

問題集は、1周解くだけではスコア上昇にほとんど貢献しません。最低でも5周ぐらいしてようやくスコアが少し上がるぐらいの感覚が現実的だと思います。すると、1000問もあるこの本は、5周する前に挫折してしまう可能性が高いため、要注意です。全くスコアに貢献せずに終わってしまうかもしれません。

かと言って、1問目から100問目を何周も解くということをやっていては、1000問も収録された問題集をやる意味がありません。だったら100問の問題集をやれば良いです。この本は、著者が意味を込めて配列した1000問を、何度も解くことで初めて意味を成すと思います。

その意味で、この分厚い本を何周も読み込むという覚悟を持った人にしかオススメできない本です。万人にオススメではありません。そもそも私は、『900点特急』シリーズを使い込むことで900点、950点を達成してきました。

900点を狙うのであれば、900点特急の方がオススメです。

『でる1000問』は、満点を狙う人が網羅的にパターンを学習し直すための本かな、と思っております。

とはいえ私自身、この分厚い問題集はまだ2周目を読んでいるところですので、繰り返し学習することで何が起きるのか想像つきません。引き続き、この本と向き合うことで自分の中で起きる変化を伝えていきたいと思います。

公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 1 の中身は韓国の公式実戦問題集

先日、新しくTOEICの公式問題集が発売されました。

TOEIC対策は公式問題集が基本ですから、これは朗報……と思いきや、実は中身に罠がありました。

なんと、収録されているテストが、韓国の公式問題集(公式実戦問題集と呼ばれています)と同じテストなのです!!

この韓国の公式問題集は、新形式TOEICのテストがリスニングとリーディングでそれぞれ5回ずつ収録されています。そして、その5つのテストのうち2つは、日本では、新しく出た赤い公式問題集のテストと、さらにあとの2つはこちらの既存の公式問題集

に収録されているテストと一緒です。

Amazonで韓国の公式実戦問題集を買った方が圧倒的にお得です!!みなさん注意してください!!

韓国はTOEICの公式問題集がたくさん手に入る、素晴らしい国ですね。以前、韓国人と話した時にTOEICのことを聞いたら、就職するために明確にTOEICのスコアが必要とのことでした。日本では、就職するためには面接で上手にウソをつけることが評価されるので、この差は大きいですね。

ちなみに韓国人は特に女性の英語力が高いと思います。男性が徴兵されて兵役に励んでいる時に、女性はTOEICの勉強をする時間がたっぷりあるんでしょうね。

ただし、公式実戦問題集は、解説が韓国語でしか書いていないという致命的な欠点があります。既に800点ぐらい取れないと解説なしの問題集をやるのはキツいので、日本版の公式問題集の存在意義が無いわけではありません。値段が高すぎると思いますけどね……。

TOEICで900点取るためにオススメのPart5の対策本ベスト5

Part5の重要性

TOEICには1から7までのパートがありますが、多くの学習者は、Part5の対策に最も時間を使っているような気がします。これは、忙しい社会人は通勤電車など細切れの時間に勉強するので、途中で中断できるように1ロットが小さい勉強法に行き着くからだと思います。

しかし、スコアアップのためにも、Part5を中心に勉強するというのは理に適っているような気がします。

満点を取っている方の中でも、Part5の問題を瞬殺できるようになることで、Part7やリスニングの先読み等でも速読できるようになって、結果的にトータルスコアも上がりやすいということを言う人が多いんです。

また、Part5は人気のあるパートだからという理由もあり、良い問題集が多いのも利点です。書店のTOEIC本コーナーに行くとPart5の問題集が一番充実しているのではないでしょうか。

2016年5月以降の新形式TOEICではPart5の問題は従来の40問から30問に減りました。ではPart5の重要性が減ったかというと、私はそうではないと思います。TOEIC全体のスコアを上げるためにPart5の学習が有効であることは変わっていないと思います。事実、私は新形式になってからベストスコアが915から950まで上がりましたが、Part5を中心に勉強をしていました。

今後もPart5の勉強はTOEIC勉強の中心であることは続くでしょう。

というわけで、現時点での私のオススメのPart5の問題集を5冊紹介します!900点を目指す人へのオススメですが、もちろん、800点や600点を取るためにも有効な本です。

Part5オススメ問題集ランキング

1位 900点特急 パート5&6

私はこの本のおかげでTOEICで900点を取ることができました。一見するとただ難しい問題が収録されているだけの問題集なのですが、それ以上の効果があると思います。

解説が丁寧で、基礎を抑えた解説が書かれています。そのため、英語の基礎から900点レベルの問題を解くための知識まで、地続きで学ぶことができます。熟読必須です。

ダウンロードできる音声が速く、シャドーイングに最適です。このテキストをシャドーイングできればTOEICのリスニングのスコアも自ずと上がっていきます。重要構文、単語を覚えながらリスニングのスコアも上がるなんて最高ですね。

この本を使って900点を突破するまでの方法は、こちらの記事に書きましたので是非ご覧ください。

私がTOEICで900点を突破した方法

2位 文法特急

2番目はこの本です。これは600点や800点を目指すための本では?と思うかもしれません。

実はこの本は900点を目指すためにも重要な本です。この本はTOEICの基本中の基本である、文の構造を掴むために最高の解説です。この基本を徹底的に理解し、テストで反射的にアウトプットする力を付けることは、高得点を取るために必須です。

古い本なので新形式になったTOEICでもまだ通用するのか疑問かもしれませんが、まだまだ大丈夫です。新形式のTOEICは問題形式こそ多少変わったものの、根底にある必要な英語力というのはあまり変わっていません。むしろこの『文法特急』は基本中の基本を書いているため、まだまだこの本の重要性は変わりません。

3位 900点特急Ⅱ 極めるパート5

やはり『900点特急』同様にこの本も良い本です。ただの難問集に見えて、実は基礎的なことを解説していて、基礎から応用への発展が学べるところは同じです。

が、正直、900点を取るためには『900点特急』をやり込めば充分だと思います。こちらの『900点特急Ⅱ』は、900点を超えてから満点を狙うためにやるぐらいで良いと思います。

4位 パート5特急 400問ドリル

色んな意味で惜しい本です。

解説があっさりし過ぎています。神崎先生のサポートページからダウンロードできる追加の解説を読めばなんとか分かるんですが、やはり、かなり英語ができる人が解答パターンを暗記しまくるための本ですね。上記の1〜3位の本の方が優先度が高いので、900点を超えてからやると良いと思います。

5位 TOEIC(R)テスト英文法 プラチナ講義

文法書と問題集が一体となったお得な本です。

ただの問題集に留まらず、TOEICに出題される可能性がある文法事項が体系的、網羅的に学べます。問題もかなりの数、収録されているので、反復学習にも良いです。

ただ、分厚いので、腰を据えて英語を勉強できる人向けの本ですね。文法特急シリーズのような手軽さはありません。時間があるならば、600点から900点まで、この本を軸にしてじっくり学習するのも良いと思います。

この本のできは素晴らしいです。でも持ち運びしやすさや、Kindle版が存在することから、文法特急シリーズを上位に挙げました。学習しやすさは大事ですからね。

終わりに

いかがでしたでしょうか。私は文法特急シリーズが好きなので、文法特急シリーズばかり挙げてしまったので、ちょっと歪なランキングだったかもしれません。しかし、色んな本が載ったバランス良いランキングを作ろうとしたわけではなく、本当にオススメできるものを挙げたので歪な感じがするということです。

『でる1000』など、まだ私がやってないけど良い本はたくさんあるハズですので、またこの記事は更新していこうと思います。

では、Part5の対策はTOEIC全体に効果があることを信じて、今日も頑張って勉強しましょう。

内容が良い、多読におすすめの洋書4選

今日は、オススメの洋書を紹介したいと思います。

良い本はだいたい日本語に要約されているんですが、翻訳が良いとは限りません。原書で読めるようになっておくと、より正しく本の内容を理解することができます。

また、良い本だけど日本語に訳されていない本もたくさんあります。翻訳を待たずに自力で情報収集できれば、他の人が知らないことを知ることができるようになります。

今日は、特に内容が良いと思う本を4つ紹介します!


■The Presentation Secrets of Steve Jobs

文句なくオススメの本です。英語が非常に平易で分かりやすく、内容も非常にためになります。プレゼンテーションの基礎が学べます。

シンプルで明快な言葉を使い、相手の印象に残すのは基本ですが、普通の人はそれができません。文字が大量に並び、箇条書きの点がいっぱいあるパワーポイントの画面をそのまま読み上げるようなプレゼンをやってしまいがちです。とりあえずそれじゃダメなんだってことを学ぶことからプレゼンテーションは始まると思います。

社会人なら人前で話す機会は少なからずあると思います。社会人必読の本とも言えるでしょう!

 ■A Random Walk Down Wall Street

投資に関する中で最高の本だと思います。日本語訳も良いですが、本当の名著はやっぱり原書で読みたいものです。是非原書に挑戦しましょう。

ざっくり要約すると、投資には自分で株を選んで買うアクティブ運用と、市場に存在する全ての株に分散して投資するインデックス運用という方法があります。一年で2倍とかに増やしたいなら前者の方法をやらざるを得ませんが、大抵失敗します。プロが凌ぎを削る株式市場で素人がアクティブ運用で儲けるのは本当に難しい!

それに対してインデックス運用は、平均で年間5%ぐらいずつ増えていきます。5%とはいえ、複利で増えていくので、長期間これを続けると、相当な金額に増えます。そして素人でも即実践できる素晴らしい投資法です。

だからインデックス運用をしましょうね、という本です。理屈が分かっていた方がモチベーションが上がるので、是非この本を読んでみることをオススメします。ちなみにグプタもインデックス運用してます。本当に5%ぐらいずつ増えてます。

■The Shift

未来予想図的な本です。グローバル化、IT化と言うけれど、社会の行き着く先はどこなのか?ということを、働き方の変化という切り口で書いた本です。

未来がこの通りになるのか?と言うとそれは怪しいところではあります。特に、こういう識者はノストラダムスみたいなもので、大胆に未来を予想します。しかし、普通の人というのはもっと保守的にできていて、変化を嫌います。そして社会を構成しているのは普通の人です。

例えばサラリーマンという構造が崩壊して労働者がフリーエージェント化するみたいな話ですが、日本ではまだみんな望んでサラリーマンをしているので、Shiftが来るのはまだまだ先になるのではないかと思います。

■Getting Things Done

TO DOリストの効率的な使い方みたいな本です。ただし、単なるTO DOリストとは一線を画する原則に基づいた運用を紹介しています。

その考え方の特徴は、すぐに行動に取り掛かれることのリストを作成することです。

  • 人事課に電話する
  • 鈴木さんに請求書を送る
  • 牛乳を買いに行く

などです。ちなみに「新しいイベントを企画する」みたいな行動が複数必要なことは「プロジェクト」というリストに入れます。

次に何をすべきかということに関して、一切を頭から追い出し、タスク管理システムに任せます。そうすることで脳を考えることに使うことができ、仕事の効率が上がる、というのが著者の考え方です。

私も普段の仕事でさっそく実践しているのですが、確かにタスク管理がシステム化されることで、仕事自体に集中力が上がったような気がします。

本1冊でみっちり書いてありますが、そのやり方はこちらのサイトのまとめを読むだけで分かります。これは本当に上手くまとまっているので、是非一度読んで見ることをオススメします!

15分で分かるGTD – 仕事を成し遂げる技術の実用的ガイド

以上、紹介でした。どれも英語はそんなに難しくなくて、内容はかなり面白いので、とてもオススメの本です。是非読んで見てください。また良い本を見つけたら追記していきます。

『ポレポレ英文読解プロセス50』のレビュー

ここ1週間ぐらいは『ポレポレ』ばかりを読んでいました。

オススメ度(5段階) ★★★★★

この本は本当にオススメです。入試問題のような難しい英語の読み方を解説した本としては、応用の効きやすさが群を抜いていると思います。

解説は決して分かりやすくはありませんでした。ところどころ、どういう意味だ?と思うことがあります。しかし、自分でじっくり考えて、意味を理解した時に1段階読解力が上がります。

西きょうじ先生は、この本のはしがきで「入試英語はほとんどが類題にすぎない」と言っています。つまり、この本の50パターンをマスターすれば、あらゆる入試問題が読めるということです。

そして、大学入試問題は意外と実戦的だと私は思っています。ポレポレが洋書を読むための勉強として最適であることはこちらの記事に書きました。

今回、久々に大学入試の英文に触れてみて、やはり入試英語はゴチャゴチャしていて難解な構文を読ませるものが多く、TOEICとは違うと思いました。よってポレポレはTOEICの対策としては決定的な効果は得られないかと思います。しかし、根本的な英文の読み方を考えなおす本として、とてもオススメです。

こんな名著を今までスルーしてきたことを本当に悔やみましたね…。是非読んでみてください。