私の英語歴 その7 サラリーマン1年目 Kindleとの出会い

その6の続き

永遠に続くかと思った大学生活も終わりが見え、私は就活をしていました。思えば大学生活とは、人生の夏休みのようなものでした。

これには本当に参った。TOEICの点数は490点だから、当然履歴書には書きませんでした(笑)書かない方がマシだからね。

受けども受けども内定出ず、私は絶望の日々を過ごしていました。因みにTOEICの点数が低かったことは関係ありません。

最終的には、給料は高くないが残業が無いと噂され、クビになることがないというホワイトな業界に滑りこみました。誰もが知ってるあの業界です。

この業界は旧態依然とした体制に定評があり、英語がサラリーマンの必須スキルとされつつあるこの2010年代に於いて、後にTOEICで885点を獲得した私に向かって偉い人が

「英語はできても(うちの会社では)意味ないよ」

と言う職場でした。

そんな環境ですから、仕事で英語を使うことは無く、私は趣味として英語を探求していました。洋楽、洋画などの鑑賞を続けつつ日々過ごしていたのですが、1年目の夏にKindleとの出会いを果たします。

2010年当時、Kindleは日本で発売されていませんでした。ただし、Amazon.comを利用すれば、個人的にKindleを輸入することができるという情報をネットで見つけ、私はKindleを購入しました。当然日本語の本は読めません。洋書を読むためだけに買いました。

Kindleによって、私は安価にそして素早く洋書を手に入れることができるようになりました。パソコンに繋ぐ必要すら無く本を買えるKindleのシステムに私は感動していました。

私は興味がある本をたくさん買いました。大学時代に専攻していたジェイン・オースティンの小説や、”Crime and Punishment”などの世界の有名な小説。またその時、株や投資信託などの資産運用に興味があったので”Winning the Loser’s Game” などの有名な投資の教科書。買いはしましたが、ハッキリ言って読めませんでした。洋書はレベルが高すぎたのです。

洋書は、本物の英語で書かれています。TOEICや大学受験などの英文は、テストのために作られた英文であって、ネイティブらしい「文法の崩れ」がありません。ing形で適当に繋ぐ、みたいな。これは分詞構文の一種なのかもしれませんが、文法書には載っていないのではないかと思います。本物の英語を読むのは相当に難しく、買っただけで読んでない本がたくさんできました。

それでも、英和辞典をインストールして、何とか食らいついていきました。初めて読みきった洋書は先述の”Loser’s Game”でした。達成感ありましたね。因みにこの本は割と読みやすいと思います。

Kindleというデバイスに未来を感じた私は、しばらくはKindleによる読書を英語学習の中心に据えていました。オンライン英会話と出会うまでは。

その8へ続く

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