英検1級2016年度第2回 受験の感想

昨日は2016年度第2回の英検1級を受けてきました!

そして既に今日、解答速報が発表されましたね。私も早速答え合わせしました。結果は以下の通りでした。

・語彙問題(14/25)
・長文空所問題(1/6)
・長文内容正誤問題(18/20)
・英作文問題  とりあえずびっしり埋めました。
・リスニング問題(19/27)

一部、解答を問題用紙にメモっていなかったので若干怪しいですが、そんな感じです。

さてこの点数、現時点で答え合わせのできない英作文を除くと、読解が33点、リスニングが19点の合計52点になります。

昨年度までの配点で考えると、たとえ英作文で20点を取っていたとしても合計で72点にしかならず、例年の合格最低点の82点を大きく下回ります。

しかし、英検の合否判定のための配点は、今年度から大きく変わりました。詳しくはこちらの通りです。ざっくり言って、一次試験はリーディングとリスニングとライティングで配点が均等になったらしいです。

それを考慮すると、私のスコア、合否が分かんないぐらいの位置のようなんですよね……。英作文の答え合わせは自分でできませんしね。

こんなに際どい点数を取るなら、もっと勉強しておけば良かったと、かなり後悔しました。今回は試験直前に諦めてましたからね。

合否はこれ以上考えても分かんないので、10月21日の一次合格発表まではTOEICの勉強でもして待ちます。

 

やる気が出ない人へ 茂木健一郎さんの名言

英検1級がもう明後日ですが、やる気が出ないな〜、なんて思っていました。

そんな時、茂木健一郎さんのブログで面白い記事を発見しました。

下記、なんだか変なリンクですが、飛んで茂木さんの記事を読んでみてください。

こういう、やる気を捉え直そうみたいなことは前から聞いたことがありましたが、これは目からウロコが落ちましたね。

確かに私も、やる気という言葉を、何かをしない時に「やる気が出ない」という言い方をしていました。これではやらない言い訳をしているだけの言葉ですね。

そして、過去勉強に猛烈に取り組んだ時というのは、むしろ淡々と毎日勉強していました。茂木さんの言っていることはかなり正しいと思います。

 

さあみなさん、英検もTOEICも近いので、今日も勉強しましょう。

ただし、やる気は必要ありません(笑)

『ポレポレ』をやっても英検1級は解けない

今度の日曜日は英検1級です。3年前、2回受けて合格できませんでした。
今度こそリベンジを!と息巻いて申し込んだものの、いまひとつモチベーションを保てないまま、もうすぐ試験というところまで来てしまいました。

通訳案内士は国家資格なので何としても合格したくて、かなり本気で勉強したのですが、いつも英検1級はやる気が出ません。英検なんて小学生や中学生が受ける試験で、やっぱり世間はTOEICですからね。
先月は、『ポレポレ英文読解プロセス50』という参考書を読んでいました。


これを読んだら飛躍的に英検1級の問題も解けるようになるだろう!と期待していたのですが、効果はさっぱりありませんでした。未だ、英検1級の読解問題の正答率が上がりません。

ポレポレは複雑な構文の英語を読む訓練に最適な本ですが、英検1級の長文の構文はそれほど複雑ではなかったのです。それよりも『パス単』による語彙の強化こそが有効でした。
今回、どう考えても合格点を取れる域に達することができませんでした。

もう潔く諦めて、受験だけはして、次に賭けたいと思います。ポレポレは英検1級の対策書としては使えませんが、良い本でしたので、今回出会うことができて良かったと思います。
でも次の英検1級はパス単やって挑みます(笑)

TOEICで900点取るためにオススメのPart5の対策本ベスト5

Part5の重要性

TOEICには1から7までのパートがありますが、多くの学習者は、Part5の対策に最も時間を使っているような気がします。これは、忙しい社会人は通勤電車など細切れの時間に勉強するので、途中で中断できるように1ロットが小さい勉強法に行き着くからだと思います。

しかし、スコアアップのためにも、Part5を中心に勉強するというのは理に適っているような気がします。

満点を取っている方の中でも、Part5の問題を瞬殺できるようになることで、Part7やリスニングの先読み等でも速読できるようになって、結果的にトータルスコアも上がりやすいということを言う人が多いんです。

また、Part5は人気のあるパートだからという理由もあり、良い問題集が多いのも利点です。書店のTOEIC本コーナーに行くとPart5の問題集が一番充実しているのではないでしょうか。

2016年5月以降の新形式TOEICではPart5の問題は従来の40問から30問に減りました。ではPart5の重要性が減ったかというと、私はそうではないと思います。TOEIC全体のスコアを上げるためにPart5の学習が有効であることは変わっていないと思います。事実、私は新形式になってからベストスコアが915から950まで上がりましたが、Part5を中心に勉強をしていました。

今後もPart5の勉強はTOEIC勉強の中心であることは続くでしょう。

というわけで、現時点での私のオススメのPart5の問題集を5冊紹介します!900点を目指す人へのオススメですが、もちろん、800点や600点を取るためにも有効な本です。

Part5オススメ問題集ランキング

1位 900点特急 パート5&6

私はこの本のおかげでTOEICで900点を取ることができました。一見するとただ難しい問題が収録されているだけの問題集なのですが、それ以上の効果があると思います。

解説が丁寧で、基礎を抑えた解説が書かれています。そのため、英語の基礎から900点レベルの問題を解くための知識まで、地続きで学ぶことができます。熟読必須です。

ダウンロードできる音声が速く、シャドーイングに最適です。このテキストをシャドーイングできればTOEICのリスニングのスコアも自ずと上がっていきます。重要構文、単語を覚えながらリスニングのスコアも上がるなんて最高ですね。

この本を使って900点を突破するまでの方法は、こちらの記事に書きましたので是非ご覧ください。

私がTOEICで900点を突破した方法

2位 文法特急

2番目はこの本です。これは600点や800点を目指すための本では?と思うかもしれません。

実はこの本は900点を目指すためにも重要な本です。この本はTOEICの基本中の基本である、文の構造を掴むために最高の解説です。この基本を徹底的に理解し、テストで反射的にアウトプットする力を付けることは、高得点を取るために必須です。

古い本なので新形式になったTOEICでもまだ通用するのか疑問かもしれませんが、まだまだ大丈夫です。新形式のTOEICは問題形式こそ多少変わったものの、根底にある必要な英語力というのはあまり変わっていません。むしろこの『文法特急』は基本中の基本を書いているため、まだまだこの本の重要性は変わりません。

3位 900点特急Ⅱ 極めるパート5

やはり『900点特急』同様にこの本も良い本です。ただの難問集に見えて、実は基礎的なことを解説していて、基礎から応用への発展が学べるところは同じです。

が、正直、900点を取るためには『900点特急』をやり込めば充分だと思います。こちらの『900点特急Ⅱ』は、900点を超えてから満点を狙うためにやるぐらいで良いと思います。

4位 パート5特急 400問ドリル

色んな意味で惜しい本です。

解説があっさりし過ぎています。神崎先生のサポートページからダウンロードできる追加の解説を読めばなんとか分かるんですが、やはり、かなり英語ができる人が解答パターンを暗記しまくるための本ですね。上記の1〜3位の本の方が優先度が高いので、900点を超えてからやると良いと思います。

5位 TOEIC(R)テスト英文法 プラチナ講義

文法書と問題集が一体となったお得な本です。

ただの問題集に留まらず、TOEICに出題される可能性がある文法事項が体系的、網羅的に学べます。問題もかなりの数、収録されているので、反復学習にも良いです。

ただ、分厚いので、腰を据えて英語を勉強できる人向けの本ですね。文法特急シリーズのような手軽さはありません。時間があるならば、600点から900点まで、この本を軸にしてじっくり学習するのも良いと思います。

この本のできは素晴らしいです。でも持ち運びしやすさや、Kindle版が存在することから、文法特急シリーズを上位に挙げました。学習しやすさは大事ですからね。

終わりに

いかがでしたでしょうか。私は文法特急シリーズが好きなので、文法特急シリーズばかり挙げてしまったので、ちょっと歪なランキングだったかもしれません。しかし、色んな本が載ったバランス良いランキングを作ろうとしたわけではなく、本当にオススメできるものを挙げたので歪な感じがするということです。

『でる1000』など、まだ私がやってないけど良い本はたくさんあるハズですので、またこの記事は更新していこうと思います。

では、Part5の対策はTOEIC全体に効果があることを信じて、今日も頑張って勉強しましょう。

内容が良い、多読におすすめの洋書4選

今日は、オススメの洋書を紹介したいと思います。

良い本はだいたい日本語に要約されているんですが、翻訳が良いとは限りません。原書で読めるようになっておくと、より正しく本の内容を理解することができます。

また、良い本だけど日本語に訳されていない本もたくさんあります。翻訳を待たずに自力で情報収集できれば、他の人が知らないことを知ることができるようになります。

今日は、特に内容が良いと思う本を4つ紹介します!


■The Presentation Secrets of Steve Jobs

文句なくオススメの本です。英語が非常に平易で分かりやすく、内容も非常にためになります。プレゼンテーションの基礎が学べます。

シンプルで明快な言葉を使い、相手の印象に残すのは基本ですが、普通の人はそれができません。文字が大量に並び、箇条書きの点がいっぱいあるパワーポイントの画面をそのまま読み上げるようなプレゼンをやってしまいがちです。とりあえずそれじゃダメなんだってことを学ぶことからプレゼンテーションは始まると思います。

社会人なら人前で話す機会は少なからずあると思います。社会人必読の本とも言えるでしょう!

 ■A Random Walk Down Wall Street

投資に関する中で最高の本だと思います。日本語訳も良いですが、本当の名著はやっぱり原書で読みたいものです。是非原書に挑戦しましょう。

ざっくり要約すると、投資には自分で株を選んで買うアクティブ運用と、市場に存在する全ての株に分散して投資するインデックス運用という方法があります。一年で2倍とかに増やしたいなら前者の方法をやらざるを得ませんが、大抵失敗します。プロが凌ぎを削る株式市場で素人がアクティブ運用で儲けるのは本当に難しい!

それに対してインデックス運用は、平均で年間5%ぐらいずつ増えていきます。5%とはいえ、複利で増えていくので、長期間これを続けると、相当な金額に増えます。そして素人でも即実践できる素晴らしい投資法です。

だからインデックス運用をしましょうね、という本です。理屈が分かっていた方がモチベーションが上がるので、是非この本を読んでみることをオススメします。ちなみにグプタもインデックス運用してます。本当に5%ぐらいずつ増えてます。

■The Shift

未来予想図的な本です。グローバル化、IT化と言うけれど、社会の行き着く先はどこなのか?ということを、働き方の変化という切り口で書いた本です。

未来がこの通りになるのか?と言うとそれは怪しいところではあります。特に、こういう識者はノストラダムスみたいなもので、大胆に未来を予想します。しかし、普通の人というのはもっと保守的にできていて、変化を嫌います。そして社会を構成しているのは普通の人です。

例えばサラリーマンという構造が崩壊して労働者がフリーエージェント化するみたいな話ですが、日本ではまだみんな望んでサラリーマンをしているので、Shiftが来るのはまだまだ先になるのではないかと思います。

■Getting Things Done

TO DOリストの効率的な使い方みたいな本です。ただし、単なるTO DOリストとは一線を画する原則に基づいた運用を紹介しています。

その考え方の特徴は、すぐに行動に取り掛かれることのリストを作成することです。

  • 人事課に電話する
  • 鈴木さんに請求書を送る
  • 牛乳を買いに行く

などです。ちなみに「新しいイベントを企画する」みたいな行動が複数必要なことは「プロジェクト」というリストに入れます。

次に何をすべきかということに関して、一切を頭から追い出し、タスク管理システムに任せます。そうすることで脳を考えることに使うことができ、仕事の効率が上がる、というのが著者の考え方です。

私も普段の仕事でさっそく実践しているのですが、確かにタスク管理がシステム化されることで、仕事自体に集中力が上がったような気がします。

本1冊でみっちり書いてありますが、そのやり方はこちらのサイトのまとめを読むだけで分かります。これは本当に上手くまとまっているので、是非一度読んで見ることをオススメします!

15分で分かるGTD – 仕事を成し遂げる技術の実用的ガイド

以上、紹介でした。どれも英語はそんなに難しくなくて、内容はかなり面白いので、とてもオススメの本です。是非読んで見てください。また良い本を見つけたら追記していきます。

第213回TOEIC 感想

今日は第213回となるTOEICの公開テストを受験しました。会場は名古屋です。

早速感想を書きます!

Part1
壁を塗っている男の人や、引き出しを開けている女の人が出てくるフォームでした。
かなり簡単だったと思います。迷う要素なく、6問を解きました。

Part2
難しいですね。最近、Part2は本当に素直な問題が減ったように思えます。途中でポコポコ聞き逃して、もう分かんねえよって感じでしたね。

Part3
普通だったと思います。
図表問題は3問ありましたが、先にしっかり図表を読んでおけば、逆にリスニングもしやすくなるような問題でした。リスニングというよりむしろリーディング力が問われますね。

Part4
普通でしたね。分かる問題は分かるし、分からない問題は分からないって感じです。
今日はPart3も4も、極端に聞き取りにくいナレーターが居なかったので、解きやすかったように思えます。

Part5
難しかったです。5問ぐらい分かりませんでした。30問しか無いのにね。30問に減りましたが、しっかり勉強していないと解けないので、やはりPart5の対策は必須ですね。

Part6
微妙な手ごたえでお馴染みのパートですね。今日は簡単な問題と難しい問題の差が大きかったような。そういえば挿入文選択問題は簡単でした。しかし、それ以外の問題で、無理だな、ってのが2問ぐらいありました。

Part7
最近、Part7があまり難しいと感じません。特に、公式問題集よりも簡単だと思います。しかし最後のセットは時間足りず、2問ほど、塗り絵気味に塗ってタイムアップでした。

全体の感想

全体的に最近のTOEIC公開テストは公式問題集よりも簡単な気がします。いつも試験の前日は公式問題集を解くのですが、全然できなくて(正答率7割ぐらい)、ああ明日は終わったな、と思って受けます。

しかしいざ試験を受けてみると、思ったよりも解けるんですね。特にPart7はその傾向が強いです。こちらの公式問題集に掲載されている問題は、何故か本文を読んでもなかなか頭に入って来ないセットが多いのですが、公開テストはすんなり読める気がします。

そうなると、現在、本当にTOEICの公開テストと難易度が近い模試が存在しないことになりますね。

私の気のせいかもしれませんが……。

英語学習を続ける人は常に不満を抱えている

昨日の記事では、英語学習において大事なことは英語でやりたいことを持つことだと書きました。

今日は、その裏返しになるようなことを書きます。

英語学習を続ける人は常に不満を抱えている

と思います。

英語学習を続けている人はみんな、昨日書いたような、英語でやりたいことを実現させるために学習をしています。ということは、まだそのやりたいことは実現できていないことになります。

  • 英語が話せないからクラブでアメリカ美女をナンパできない
  • TOEICの点数が低いから社内の規定で課長に昇進させてもらえない
  • 浪人中である

英語ができないことによって、やりたいことを実現できていない例です。現状に不満を抱きますよね。

基本的には人はその不満をエネルギーにして勉強します。そして、それでTOEICの点数を上げたり、大学に合格したりします。不満エネルギーは充分強いです。

もっと、ポジティブなエネルギーも世の中にはあることにはありますが、不満エネルギーの方が、作りやすいんですよね。だから不満エネルギーを使って勉強している人は多いと思います。また、何かを実現したいというポジティブなエネルギーも、まだ実現していないという不満と表裏一体ですしね。

また、英語の勉強をしていると、勉強時間がなかなか取れないことやなかなかTOEICのスコアが上がらないことに対して更に不満を抱えることになります。自分の思い通りに勉強できている人の方が少ないでしょうから。

英語を勉強していない人というのは、少なくとも英語によって不満を持っていない人ということになります。不満が無いということは、不満があるという状態と比べて、相対的に幸せであると言えます。

そう考えると英語学習者って不幸なのかもしれませんね。まあ良いか……。

英語学習を始めるなら英語で何をしたいのかが大事

英語の勉強を始めたいなーと思っている大人は、意外と多い印象があります。でもどうやって英語を勉強したら良いのか迷っている人は多いと思います。TOEICの参考書を読んだ方が良いのか、英会話をやった方が良いのか、みたいな疑問です。

どう勉強するかということを考える時に、スタートになることは、

英語で何をしたいのか

ということだと思います。

ひとくちに英語と言ってもいろいろあります。英会話、TOEIC、TOEFL、読書(洋書)、英字新聞、SNS、ブログ、英語を使ってできることはたくさんあるわけです。

自分は何をしたいのかということを明確に決めておくことは大事です。

TOEICで良い点を取って転職したいならひたすらTOEICの参考書をやったら良いですし、英語を話せるようになりたいならとりあえずオンライン英会話に登録して話してみることが大事です。

何をしたいのか明確にすることは、学習を続けるためのモチベーションを保つにも有効です。私の場合は、大学で英文学を専攻していたので、当時から英語で書かれた本を自分の読みたいように読みたいと一貫して思っています。そのために、洋書を読んだり、受験参考書で英文読解を学んだりしています。この動機がある限り、英語学習を辞めるということになかなかならないです。人間は、自分がやりたいことのためなら客観的に見て大変そうなこともできてしまいます。

良くないのは、英語を話せるようになりたいのにTOEICの勉強をすることなどですね。今はオンライン英会話という、非常に安いのに自分がお客さんになってワガママに英語を話せる環境がありますから、使わない手は無いでしょう。

英語を話したいならTOEICの勉強をしている暇は無いし、TOEICの点数が欲しいなら英会話をしている暇はありません!

ただし、TOEICで覚えた単語が英会話で役立ったり、英会話できるようになるとTOEICのリスニングの点が良くなったりすることはあります。ですがそれはあくまで副次効果です。学習の本丸は、TOEICならTOEICの参考書と言うように、直接的な学習を採用すべきです。

まあ現実は、TOEICを深めていくにも、英会話をやってみたり難しい洋書を読んだりと、いろんな英語に自然と興味が出て、回り道をしながら少しずつ英語力は上がっていくものだったりしますけどね……。

『ポレポレ英文読解プロセス50』のレビュー

ここ1週間ぐらいは『ポレポレ』ばかりを読んでいました。

オススメ度(5段階) ★★★★★

この本は本当にオススメです。入試問題のような難しい英語の読み方を解説した本としては、応用の効きやすさが群を抜いていると思います。

解説は決して分かりやすくはありませんでした。ところどころ、どういう意味だ?と思うことがあります。しかし、自分でじっくり考えて、意味を理解した時に1段階読解力が上がります。

西きょうじ先生は、この本のはしがきで「入試英語はほとんどが類題にすぎない」と言っています。つまり、この本の50パターンをマスターすれば、あらゆる入試問題が読めるということです。

そして、大学入試問題は意外と実戦的だと私は思っています。ポレポレが洋書を読むための勉強として最適であることはこちらの記事に書きました。

今回、久々に大学入試の英文に触れてみて、やはり入試英語はゴチャゴチャしていて難解な構文を読ませるものが多く、TOEICとは違うと思いました。よってポレポレはTOEICの対策としては決定的な効果は得られないかと思います。しかし、根本的な英文の読み方を考えなおす本として、とてもオススメです。

こんな名著を今までスルーしてきたことを本当に悔やみましたね…。是非読んでみてください。

読みたい洋書を読めるようになるためにはどうしたら良いのか

英語学習の目的は人それぞれかと思います。会社で課長に昇進するためにTOEICで730点必要な人、東大に合格したい人、アメリカ人の美女をナンパしたい人、パッと思いつくだけで色んな理由があります。それだけ英語を学ぶメリットは多いということでしょう。複数目的がある人も多いかと思います。

私が英語を勉強する目的の一つに、洋書を読みたいというのがあります。もともと日本語の本を読むのは好きで、どうせ本を読むなら英語でやれば英語の勉強と読書が同時にできるぞ、と思ってからずっとそれを目指しています。

洋書を読めるようになるためにはどうしたら良いでしょうか?

村上春樹や茂木健一郎なんかは、いきなり原書を読めと言います。私ももちろん挑戦してみました。当時は日本でKindleが発売されていなかったため、アメリカのAmazonから取り寄せて、興味のある本をダウンロードして読みました。

しかし、本物の洋書は難しく、すぐに挫折しました。Kindleは古典のありがたい本は特に、タダだったりタダみたいな値段だったりするので、挫折するたびに他の本をダウンロードしてトライしてました。

それが溜まっていって、今までに100冊ぐらいダウンロードしました。でも全部読みきったのは10冊ぐらいしかないです。自己啓発やビジネス書は読みやすかったので最後まで読めましたが、ちょっと高度なことを書いた本はもう無理でしたね。で、私としてはやっぱりそういう高度な本を読みたいわけです。例えば、『資本論』みたいな本が読めないのはまだ分かるんですが、特別高度な本では無いハズの、

邦題『ワーク・シフト』という本ですが、この本すら何か読みにくいと感じて、あまり意味を理解して読めないんですよね。村上春樹や茂木健一郎のように

「いきなり洋書を読め」

と言う人のアドバイスがアテにならないのは、彼らがある種の天才だからです。普通の人は読むための勉強をした方が良いです。

私は並行して英語の勉強は続けていました。しかし、TOEICで950点を取れた今も、自分が読みたい洋書は満足に読めません。私が読みたい英語とTOEICの間には大きな隔たりがあります。

ところが最近、『ポレポレ英文読解プロセス50』

を読んでいたら、これこそ私が読みたいと思っていた英語の読み方を解説した本なんじゃないかと思いました。倒置、挿入、強調構文、関係代名詞が多様されていて、ゴチャゴチャしたパズルみたいな英文です。そういえば大学受験の時に勉強していたのはこういう英語でした。

今、私が買っては挫折している洋書も、構文が分からず、いつもつまづきます。よく英語は語彙力だと言いますが、Kindleで読んでいるので分からない語彙はタッチすれば単語が出てくるのに、それでも読めないんです。だから英語は語彙力じゃなくて、文の構造を掴む力の方が大事だと思います。それを解説した本は、大学受験の参考書が最高です。というか入り組んだ難しい英語の解釈の仕方を解説した本なんて、大学受験の参考書しか無いんじゃないでしょうか。しかも、前提として初見の入試問題を解けるようにするための本だから、応用が利くように普遍的法則を解説しています。

というわけで、自分の読みたい洋書を読むためには大学受験英語という原点回帰が必要だという結論に達しました。ポレポレ、英文解釈教室、ともに読み込んでいこうと思います。