『のうだま1 やる気の秘密』のレビュー

昨年末から、脳科学の本にハマっています。正確には脳科学者の池谷裕二先生の本にハマっています。

こちらの記事に書いたように、やる気というものには、

「やる気が出たからやるんじゃなくてやっているうちにやる気が出る」

という原則があることを知りました。これは私にとってコペルニクス的転回で、かなり影響を受けました。

池谷裕二先生の脳科学に関する本の中でも、やる気の出し方に絞った本がありましたので紹介します。

この本はマンガと短めの文章で構成されていて、読みやすいです。シンプルな説明と絵のおかげで、池谷先生の言っていることが非常に分かりやすいです。

やる気を出すためにとりあえず始めてみることの重要性を説いています。脳というものは頭蓋骨の中にあるから、身体を通してしか状況を理解できません。よって、身体を動かすことが大事なのです。楽しいから笑うのではなくて、笑顔を作れば楽しく感じるという実験結果もあります。

マンネリ化というのも脳の働きによっておこります。脳は同じことを繰り返すと重要でないと認識して、続けようと思わなくなるんですね。勉強が続かないのは脳科学的に言って当たり前のことです。そこで変化を与えたり、時には無理やり始めてみたりしてやる気を引き出すことが続けるコツです。

マンネリ化も味方に付ければ、最初面倒くさいと思ったことを習慣化させて継続することもできます。歯磨きなんかはまさにそうで、習慣化してしまえば、やらないと気持ち悪いと思います。勉強も習慣化してしまえばそうなりますね。

著者の上大岡トメさんは英語を勉強しているようで、継続することの例として英語の勉強が採用されています。TOEICの学習を継続するために使えるコツがいっぱいでした。

何かを続けるのが苦手という方は、是非読んでみると良いと思います!

金のフレーズ改訂版発売

ついに待望の単語集が発売されましたね!

金のフレーズの旧版には本当にお世話になりました。550点から860点に一気にスコアアップできたのはかなりこの本のおかげによるところが大きいと思います。

改訂版では200以上の単語を差し替えたそうで、旧版を持っている人も、買い換えるに値すると思います。特に、2016年5月からTOEICが新形式になってから、まだ決定版と言えるような対策書が出ていないと感じているので、現時点での改訂版金のフレーズの存在価値は非常に大きいですね。

現在は英検1級の対策をしているのですが、またTOEICを受けたくなってしまいました。

ガマンして英検1級の勉強します……。

継続できる筋トレのやり方

今日はTOEICと関係ない話です。

2年ぐらい筋トレを継続してやっておりまして、自分でもよくこんなに続いたなーと思っています。

筋トレマニアの友達に聞いたりして、試行錯誤しながらやってきました。筋トレマニアの人はだいたい

「週3回ジムに行ってベンチプレスとスクワットを中心にやるのが一番効率が良い」

と言います。もちろん筋トレ後にプロテインを飲むのは前提で。

これは確かに科学的に言って効率が良いです。筋トレは負荷を上げなければあまり意味が無いらしいのです。腕立て伏せなど家でできるトレーニングは、負荷を増やしにくいのであまり効果がありません。また、週3回ぐらいは時間的にも不可能ではありません。が、英語の勉強など他にやりたいことがいろいろある人は、なかなかそれを継続できません。途中で面倒くさくなって辞めてしまいます。事実私も、週2回ジムに行っていた時期がありましたが、挫折しました。

一回ジムに行って30分トレーニングする場合、移動時間で40分、着替えで10分、筋トレ後のストレッチで10分かかり、トータルで90分かかります。これは地味に面倒くさい。

そこで、ジムに行かないからと言って、トレーニングを完全に辞めてしまっては意味がありません。どうせなら、自重トレーニングでも継続してやった方が良いと思います。

それに、私のような筋トレ初心者にとっては、腕立て伏せでも充分キツいので、普通に効果がありました。

今は、自宅で無理なく継続できるトレーニングをするようにしています。やっているメニューは

  • プッシュアップバーを使った腕立て伏せ20回×3セット
  • ダンベルデッドリフト(1つ13kg)10回×3セット

を週2日だけやっています。これだと1日10分ぐらいでできるので、筋トレにかかる時間は週20分です。まあ負荷も大きくないし回数も少ないのでほぼ筋肉は成長していませんが、筋肉の維持のためにもやらないよりは良いですね。

道具はこちらを使っています。

終わった後はプロテイン飲みましょう。このプロテインがお勧めです。

この、週20分だけを継続するという方法論は英語にも使えると思っていて、短期間で英語を身に付けたいという訳ではなく、ちょっとずつ英語の勉強を継続していきたいな、という方は、そういう最低限のメニューを決めて継続するのも良いかもしれません。気が向いたら時間を増やせば良いわけですし。

流石に週20分だけでは、生きてる間に英語しゃべれるようにはならないかもしれませんが……。

第216回TOEIC 結果発表

12月に受験した第216回TOEICの結果が発表されました。

私の結果は

L 460
R 425
Total 885

でした!出直して来ます!!

今回はリサイクル問題を5問以上発見しておきながら、900点も取れませんでした。

885というと、3年前に取ったスコアです。私の3年間は何だったのかと思えて来ますね。

一刻も早く挽回したいところですが、一旦、受験は控えようと思います。3月は受験しません。他にいろいろやるべきことがありますので。

990点取得の夢を諦めたわけではありません。必ずTOEICに帰って来ます!

英検1級に向けての単語学習

あけましておめでとうございます。もう2017年なんですね〜。21世紀に入ってからこんなに年数が経ってることが驚きです。

年末年始は旅行や祖母の家に行っていたので、机で勉強できませんでした。スマホでちらちら勉強するしか無かったです。

これは細切れの時間で勉強するにはなかなか良い方法なので紹介します。

まずはパス単のアプリで、英検に出そうな単語で覚えていない単語をリストアップします。先月、Jet Bullさんにインタビューした時に、1級合格のために準1級の単語を覚えることが大事と聞いたので、準1級のパス単アプリを使っています。以下は書籍版のリンクですが、アプリで充分だと思います。

 アプリの画面はこんな感じです。

そしてその次に、リストアップした覚えたい単語をオックスフォード英英辞典のアプリで調べます。

 調べたらお気に入りに登録します。「英検」というフォルダを作ってそこに登録です。

英英辞典を読む時は、英和辞典を連携させて、英和辞典でも調べます。

英和辞典を見たら、再び英英辞典に戻り、例文までしっかり読みます。

という一連の作業を、単語1つ1つに対してやっていきます。すると英英辞典アプリのお気に入りが、英検用の単語帳のようになっていきます。これを、ちょっとした時間に何度も見返します。忘れてる単語については英英辞典の定義をしっかり読み直します。

この作業はどこで中断しても良いので、隙間時間にやるのに向いています。

こういう地道な作業を続けることが、目標達成への一番の近道なのではないかと思います。

それでは今年も英語学習、頑張っていきましょう。

英検1級の英作文対策を考える

年末ですね。今日でやっと仕事が終わりました。

毎年、目標を立てているのですが、今年は立てた目標と実際の行動がかなり逸れました。なのでいっそ来年は目標を立てるのをやめようと思います。

さて、最近は英検1級の英作文の対策をしています。

何とか作文の形にはなるものの、点数で伸び悩んでいます。前回の点数は32点中の23点でした。

採点のポイントというのは

  • 内容
  • 構成
  • 語彙
  • 文法

らしいのですが、イマイチどう作文を書いたら評価してもらえるのかよく分かりません。そこで、いっそ模範解答をたくさん読んで覚えることにしました。この本の模範解答を読んでいます。

模範解答の構成、言い回しを覚えることで、潜在意識で何となく良い英文を書けるようになるのではないかという作戦です。

果たして上手くいくでしょうか……。

TOEIC前のドーピング、何を飲みますか?

TOEICの勉強会とかで集まると、TOEIC前のドーピングに、何を飲むかという話題がよく出ます。

私の独自の調査によると、メガシャキ派が多いような気がしています。

私も飲んだことがありますが、確かに目は覚めます。

根強い人気があるのが、Red Bull。満点39回取得したJet Bullさんも愛飲しています。

あと密かに人気なのがモンスターでしょう。

Red Bullよりもカフェイン含有量が多いようです。

基本的にはこのメガシャキ、Red Bull、モンスターが三大勢力として縄張り争いをしてるイメージです。この牙城を崩すのは難しいのですが、私のオススメは、弱小勢力のパワードコーヒーのブラックです。

これは無糖なので、血糖値が上下しないことが良いです。砂糖入りの飲料は飲んだ後に血糖値がガンと上がり、インスリンが分泌され、今度は逆に低血糖になります。低血糖は眠くなるのですが、カフェインの力で目が覚める仕様になっています。これはアクセルとブレーキを同時に全開に踏んでいるようなもので、効率が悪いです。試験前は無糖の飲料が良いと思います。

普通のコーヒーでも集中力は高まりますが、エナジー成分が、何となくより効果を高めてくれるような気がします。この商品、あまり売ってないので、そのうち手に入らなくなってしまうんではないかと心配していますので皆さん良かったら買ってください(笑)

余談ですが私は試験直前にカフェイン飲料を飲むと試験中にトイレに行ってしまうので、TOEICの日は朝の10時ぐらいにドーピングをします。すると1時の試験の頃には集中力のピークを過ぎてますね。でもさすがに試験中にトイレに行きたくないので、仕方ないですね。

ちなみに、モンスター等の高カフェイン飲料は、飲み過ぎるとカフェイン中毒で死んだりするので、気を付けてくださいね。

参考:エナジードリンクによるカフェイン中毒と致死量

何かにハマるということ

最近、パワプロにハマっていました。

大人になってからあまりゲームはやらなくなったのですが、たまに衝動で猛烈にやりたくなって、子供の頃みたいにゲームをやってしまいます。

パワプロをやっていたら、平気で3時間ぐらいやっていました。ゲームは一度やり出すと止まらなくなるんですよね。

なぜパワプロは3時間できて、勉強は途中で集中力が切れるんでしょうか。

パワプロと言ってもサクセスモードですから、ほぼボタン連打してるだけで、後はランダムでイベントが進行していくんですね。これは何も考えずにできるから続くんだと思います。パチンコと同じですね。

対して勉強は、何かを読むだけであっても、難しいのでしっかり考えなければなりません。パワプロよりもだいぶ能動的な脳の働きが必要です。そして英文の意味が分からないと、止まってしまいます。

しかし、その分からなさを楽しみ、そこにハマっていくと、勉強が猛烈に止まらなくなります。なかなかこの状態に達するのは難しいのですが、これが来たらもうどんな試験も合格したも同然でしょう。

勉強が上手な人は、もっと安定した精神状態で勉強している人が多いかもしれません。モチベーションが無くても淡々とやるという感じ。

でも私は、猛烈にハマって勉強するのも良いと思いますけどね。

『キクタン 英語でコレ言える?【身のまわり編】』のレビュー

今日は軽めの本の紹介です。

昔、大学生だった時、推薦で入学した子が

「クラスメートがlettuceの綴りが書けなかった。英語の授業のレベルが低い」

と言っていました。それを聞いた私は、

「確かにレタスなんて書けないわ、そんな余計な情報で脳の容量無駄遣いしてたら一般入試で早稲田には受かんねーわ」

と思いました。

私は大学受験にしてもその後のTOEICや英検にしても、試験対策が好きなので、知ってる英語の語彙が偏っています。気付けば、「人差し指」も「まぶた」も英語で言えないことに気付きました。これでは、英語を実際に使ってコミュニケーションをする時に恥ずかしい思いをするような気がして、上記の本を買ったわけです。

この本は、そういう、幼児向けの早期英語教育に出てきそうな英単語が載っていて、私のような試験大好き野郎には良い勉強になります。

特に、音声は車の運転中に聞くのに適しています。ポッドキャストのニュースとか聞いてると英語のリスニングに集中して人を轢きそうになりますが、キクタンシリーズは単語を言った後に空白があるので、絶えず音声に集中することが無いので安全です。

ちょっといつもと毛色の違う方向性の英語教材ですが、英語を実際に使ってコミュニケーションするならば、なかなか意味のある本だと思いました!

『イングリッシュ・モンスターの最強英語術』のレビュー

菊池健彦さんという、TOEICで990点を60回以上取得した凄い方がいらっしゃいます。菊池さんが英語を身に付けた過程を書いた本を読んでみました。

菊池さんの英語学習歴というか、人生にかなりの衝撃を受けました。

菊池さんは34歳で仕事を辞め、その後1年間引きこもってテレビを見たりして毎日ボーッと過ごしていました。「何もしないこと」に疲れて、本屋で手にした英会話の入門書を見て、暇つぶしに英語の勉強を始めたそうです。

それから英語の勉強に熱中し、7年間引きこもって毎日英語を勉強していました。『タイム』や『ニューズウィーク』を、分からない単語の意味を調べながら読みました。単語を忘れては覚えてを繰り返す毎日について、「単語を覚えることがある種の快感になって、英文を読まずにいられない身体になる」と書いています。

7年間の引きこもり留学の後にTOEICを受験し、970点を取得。3回目の受験で990点を取得されたそうです。その後はTOEICを受け続け、60回以上990点を取得しています。

さて、この方が英語を身に付けた過程はちょっと特殊で、簡単にはマネできないと思います。しかし、語学学習の方法に関しては極めて王道な方法を紹介した本になっています。

私は、菊池さんが単語を調べて繰り返し暗記していった作業が、Jet Bullさんにインタビューした時に聞いた話と似ているな、と思いました。単語を暗記することは間違いなく語学の王道と言えるでしょう。

7年間引きこもって勉強することはできなくても、日々コツコツと単語を暗記していくことはできます。むしろ単語の暗記は細切れの時間にやりやすいので、忙しくても実行しやすい面もあります。私もしばらく単語の暗記を重視して学習してみようと思います。

それにしても、英語を極めた人の話を聞けば聞くほど単語の暗記のような地道な方法論に落ち着くのは面白いですね。私はすぐにテクニックに走ってしまうのですが、実はその方が遠回りなのかもしれません。