TOEICのオーストラリア英語を対策する方法

TOEICのリスニングで、オーストラリア人のナレーターに苦戦している人は多いのではないかと思います。近年日本の中学校〜高校ではアメリカ英語の音声を聞くことが多いため、オーストラリア式の英語には面食らうことがあるでしょう。

これは何も、TOEICの中に限った話ではありません。現実に仕事などでオーストラリア人と英語で話すと、TOEICの比ではないぐらいに特徴的な英語を話されて、全然聞き取れないことがよくあります。私は通訳案内士なので、あんまり何度も相手に聞き返すのはかっこ悪い気がしていつも困っています。

最も印象に残ったのは、エイという発音がアイになることですね。例えば数字の8のエイトは、アイトになります。実際にお客さんに、 天気の良い朝に

“Today is beautiful day.”
「トゥダイ イズ ビューティフル ダイ」

と言われ、一瞬戸惑ったことがあります。

さて、そんなオーストラリア英語への対策ですが、ニュースの音声を聞くのが良いと思います。

ABCニュースという、オーストラリアの公共放送が良いですね。ABCというのはAustrallian Broadcasting Corporation の略で、奇しくもアメリカの公共放送と同じ略語ですね。リンクはこちらです。

http://www.abc.net.au/

このABCのニュースを、ラジオで聞くアプリを使うと、流しっぱなしにできて更に良いです。例えばAndroidのアプリですが、

https://play.google.com/store/apps/details?id=com.radiolight.australie&hl=en

これを使うとオーストラリアのラジオが聞けます。iOSにも同様にオーストラリアのラジオが聞けるアプリはあります。オーストラリア式の英語がガンガン流れてきます。

ニュースを聞いていると、

“Good day.”

というフレーズをよく聞きます。これはGood Morningみたいな挨拶のようです。グッダイと発音されるので何だろう、と思いますね。

TOEIC対策という目的でなくても、色んな英語を知ることは新しい刺激になって良いと思います!

TOEIC満点保持者にインタビューして分かったこと

「満点ホルダーに会いに行く」と題して、TOEICで990点を取得したことがある3人にインタビューをしました。

第1回 Jet Bullさん
第2回 蚊取り線香さん
第3回 TOEIC満点の花嫁さん

今日はインタビューを通して分かったことを書いていこうと思います。

満点までの道のりは人によって全然違う

まず一番大きなポイントとしては、TOEIC満点を取るまでの道のりは人によって全然違うということでした。

これは当たり前のことかもしれません。英語を身につけるまでの道のりも人によって全然違うのが当然ですから。

そもそも英語のネイティブスピーカーの多くはTOEICで満点を取れるでしょう。彼らをもフラットな比較対象として見た時、彼らと僕らでは、道のりが全く違います。ネイティブも、もちろん単語の暗記などをしますが、自然に身に付ける部分が僕らよりも大きすぎます。

ネイティブは極論だとしても、日本人で自分で勉強して990点まで辿り着いた人でも、全然違った勉強をしています。違いが顕著なのは、第1回にインタビューしたJet Bullさんと、第2回の蚊取り線香さんでした。方やJet BullさんはTOEIC対策の問題集などはほぼやらずにたどり着きました。インタビューでは、気の遠くなるような単語の暗記を経て英語力を身につけたお話が聞けました。

逆に蚊取り線香さんは、TOEIC対策の問題集でしかほぼ英語に触れていないらしいのです。TOEICで満点を取るという目標を達成するためには、素直に考えると最も合理的な方法だと思います。たまに

「TOEICの対策以外の、生きた英語に触れた方が英語力は伸びる。結果としてTOEICのスコアも上がる。」

と言う意見を聞きます。まあそういう人も居るとは思うので、私は何もこれが間違った意見だと言いたいわけではありません。ただ、私がいろんな人から話を聞いた感想としては、TOEIC対策の問題集をやった方が、たとえ満点狙いであっても、効率が良いのではないかと思います。

TOEIC対策の難問集をやる必要は無い

このインタビューをする時に気になっていたのが、毎回1問や2問出題される難問を対策するために、極端に難しい問題を集めた問題集をやるべきか?という疑問です。

こういう本です。

TOEIC対策をしていないというJet Bullさんはさておき、TOEIC対策書で勉強をして満点を取った蚊取り線香さんとTOEIC満点の花嫁さんからも、その類の本をやりこんだという話は聞きませんでした。むしろ、そういう超上級者からも、『金のフレーズ』や『公式問題集』の重要さを伺いました。

これは、980の延長上に990があると考えると、私の場合はまずは980を取るために、リーディングで塗り絵をするのを防がなければなりません。900点ホルダーのうち、リスニング単体では満点を取ったことがあるという人は多いと思います。それを毎回取れるかは別として、1回でも取ったことがあるということは、取り方を知っているということです。すると980や990の鍵はリーディングということになります。

990点を取るための鍵が、リーディングで最後まで解き終わるスピードを身につけましょう、ということでは、何だそんなことかよと思われそうですが、実際、僕を含めて多くの900点ホルダーの課題はそこだと思います。990を取るためには980が取れなければならなくて、980を取るには、リーディングを最後まで解かなければなりません。

すると必要なテキストは、Beyondとかよりも、公式問題集になってくるのかな、と。

塗り絵をしないためにはどうしたら良いのか

課題はここに行き着きました。これに関しては、インタビューの中では、蚊取り線香さんのインタビューの終盤で、ヒントを頂けました。蚊取り線香さんは、リーディングの中で情報を積極的に取りに行く、というようなことを仰っています。詳しくはインタビュー記事を読んでいただきたいです。

リーディングで速く解く鍵は、読んだ本文の内容をいかに覚えているか、ということのような気がしています。いつも、問題文と本文をウロウロと行ったり来たりしているから時間が無くなります。

蚊取り線香さんから教えてもらったことは、私も実行できていないので、まだ教えてもらったことを完全に飲み込めているわけではないのですが、いかにして本文の内容を覚えているかというのが鍵のようです。そういえばそういうことを意識して問題演習していなかったな、と思うので、これは改善の余地がありますね。

 

さて、3人にインタビューして思ったことが、満点を取るためにはリーディングで最後まで解けなければならない、という拍子抜けしてしまうようなことでした。TOEICって、最後までそこなんですね。

そんなことを書いておきながら、最近私はTOEICを受験できていません。他にやることがあってなかなかTOEICに手が付けられていません。しかし必ずや、満点を取るために戻ってきたいと思います。

TOEIC990 Academyに参加しました

今日は、英語学習法のセミナー、「TOEIC990 Academy」に参加してきました。

講師は菊池健彦さんとJet Bullさんで、なんと、TOEIC990点を二人合わせて100回以上取っているという驚愕の組み合わせです。

そんな二人ですが、言っていることは一貫して、地道に単語を覚えていくという方法論です。マジで近道は無いようです。

単語の暗記って地味だから、甘く見ていた時期がありました。1個単語覚えたところで英語読めるようにならんだろ、と思っていたわけです。そして、凄いテクニックは無いものかと探していました。

しかし、やっぱり単語を地道に覚えていくのが一番有効なのかもしれませんね。

菊池さんのこちらの本

を読んで、TIMEなどを読みながら地道に単語を調べて覚えていった結果、英語力が身に付いたということは事前に知っていましたが、今日、実際に話を聞いてみて、背後にある菊池さんの気持ちも伝わって来て、より理解が深まりました。

後半、Jet Bullさんのお話では、単語の暗記と音読に関して、非常に具体的な方法論が聞けました。体験談を中心に伺った私のインタビュー

満点ホルダーに会いに行く 第1回 Jet Bullさんインタビュー

と、根底にあるものは同じだけど、より確立された学習法の例が示されました。特に収穫があったのは、速読しようとすると冠詞や前置詞、語尾のsなどを読まないことがあり、結果として意味が取れないという話でした。知らず知らずのうちにそれをやってしまっていたような気がします。それを防げることが、音読の利点です。

セミナー参加で、また英語学習に対するモチベーションが上がってきました。当面は通訳ガイドとしてのデビューに向けて、その準備をするため英語学習は停滞しますが、コツコツ続けていきたいと思います。

TOEIC倶楽部発足!

私はTOEICを受験した後は毎回、名古屋某所で開催されるTOEIC反省会に参加しています。

このコミュニティはVOZEさんという方が主催されており、990点ホルダーも多数在籍するとても熱い人々の集まりです。私も毎回、皆さんの英語学習への勢いに圧倒されています。

この度、VOZEさんがオンラインでのコミュニティ「TOEIC倶楽部」を立ち上げられました。

このコミュニティは、TOEIC学習者同士で今後、かなり盛り上がることが予想されます。

私も、名古屋のTOEIC研究会に参加していなかったら、おそらく950点まで到達していないと思います。この会で刺激をもらい、今まで学習を続けてきました。

読者のみなさんも、TOEIC倶楽部で切磋琢磨しましょう!!

名古屋での学習会でみなさんにお会いできること、楽しみにしています。

金のフレーズ改訂版発売

ついに待望の単語集が発売されましたね!

金のフレーズの旧版には本当にお世話になりました。550点から860点に一気にスコアアップできたのはかなりこの本のおかげによるところが大きいと思います。

改訂版では200以上の単語を差し替えたそうで、旧版を持っている人も、買い換えるに値すると思います。特に、2016年5月からTOEICが新形式になってから、まだ決定版と言えるような対策書が出ていないと感じているので、現時点での改訂版金のフレーズの存在価値は非常に大きいですね。

現在は英検1級の対策をしているのですが、またTOEICを受けたくなってしまいました。

ガマンして英検1級の勉強します……。

TOEIC前のドーピング、何を飲みますか?

TOEICの勉強会とかで集まると、TOEIC前のドーピングに、何を飲むかという話題がよく出ます。

私の独自の調査によると、メガシャキ派が多いような気がしています。

私も飲んだことがありますが、確かに目は覚めます。

根強い人気があるのが、Red Bull。満点39回取得したJet Bullさんも愛飲しています。

あと密かに人気なのがモンスターでしょう。

Red Bullよりもカフェイン含有量が多いようです。

基本的にはこのメガシャキ、Red Bull、モンスターが三大勢力として縄張り争いをしてるイメージです。この牙城を崩すのは難しいのですが、私のオススメは、弱小勢力のパワードコーヒーのブラックです。

これは無糖なので、血糖値が上下しないことが良いです。砂糖入りの飲料は飲んだ後に血糖値がガンと上がり、インスリンが分泌され、今度は逆に低血糖になります。低血糖は眠くなるのですが、カフェインの力で目が覚める仕様になっています。これはアクセルとブレーキを同時に全開に踏んでいるようなもので、効率が悪いです。試験前は無糖の飲料が良いと思います。

普通のコーヒーでも集中力は高まりますが、エナジー成分が、何となくより効果を高めてくれるような気がします。この商品、あまり売ってないので、そのうち手に入らなくなってしまうんではないかと心配していますので皆さん良かったら買ってください(笑)

余談ですが私は試験直前にカフェイン飲料を飲むと試験中にトイレに行ってしまうので、TOEICの日は朝の10時ぐらいにドーピングをします。すると1時の試験の頃には集中力のピークを過ぎてますね。でもさすがに試験中にトイレに行きたくないので、仕方ないですね。

ちなみに、モンスター等の高カフェイン飲料は、飲み過ぎるとカフェイン中毒で死んだりするので、気を付けてくださいね。

参考:エナジードリンクによるカフェイン中毒と致死量

「満点ホルダーに会いに行く」を始めます

TOEICで満点を取ることを目指し、ブログを書きながら学習を続けているわけですが、未だ私のベストスコアは950点で、満点を取るための学習も確立できていない状態です。

今まで満点ホルダーの方に

「どうやってTOEIC満点を取ったんですか?」

と聞くと、答えはけっこうまちまちです。

模試を解きまくった人も居れば、TOEICの問題集を全く解かずに取った人も居ます。100人居れば100通りの、満点を取るための勉強というのが存在するのだと思います。

ですが、やはりTOEIC満点というのは常人から見たら未知の領域です。目指して勉強していると、これで良いんだろうか?という感覚と常に付き合うことになります。

そこで、満点ホルダーの人に、改めて、どうやってTOEICで満点を取ったのかを聞いて、ブログの記事にしてみたいと思います。この企画を名づけて

「満点ホルダーに会いに行く」

とします!!何のひねりも無いタイトルですね(笑)

いろいろな人と英語学習について話すことはモチベーションになります。この企画は私自身のモチベーションの向上のためでもあります。そしてその方法論や満点ホルダーの人のスピリットを読者の皆さんと共有したいと思います。

第一回は、TOEIC満点を35回以上取得されたという驚愕の英語力をお持ちの、Jet Bullさんにインタビューします!いきなり満点ホルダーというより、TOEICビヨンダーの方にお話を伺えることになったのは幸運でした。しっかり話を聞いて来たいと思います。

もし、これを読んだ方からJet Bullさんに質問がありましたら、私に連絡くださいね。可能な限り私が代理で質問して来ます。明日、12月4日にインタビューを決行しますので、今日中に連絡をください!私の連絡先はこちらです。

では、今日も英語学習がんばりましょう。

TOEICで塗り絵しない実力とは

塗り絵。

それは、大半のTOEIC受験者を絶望の淵に落とす恐怖。

Part5と6が終わった時点ですでに50分しか残っていなくて、あと54問のリーディングをどうやって解けば良いの?と思うところから既に恐怖は始まっています。シングルパッセージの4問出題されるarticleを解くあたりの時間帯は、もう塗り絵の覚悟を決めている人が多いことでしょう。

昨日の私はそんな感じでした。

自分のベストスコアが500点ぐらいだったころは、旧形式TOEICでしたがPart5で30分ぐらい消費して最後は30問ぐらい全部塗り絵してました。その頃、TOEICで最後まで解ける人は800点ぐらいの人、だと勝手に思っていました。

それから6年経って私は860点取ったわけですが、それでも5問ぐらい塗り絵してました。

そして900点超えても、まだ3問ぐらい塗り絵することがよくあります。昨日は6問塗り絵してしまいましたし…。

以前、満点常連の方が、

「きちんと問題を解いて最後まで到達するのは950点ぐらいの実力の人」

と言っていました。TOEICのリーディングの力とは即ち、塗り絵をしない力のことで、塗り絵をしない人というのはもう相当な実力者なんですよね。かく言う私も950点取りましたが、いまだに塗り絵しています。

毎回安定して塗り絵をしない人というのは、満点を取得したことがある方々ぐらいだと思います。

塗り絵は落ち込みますが、塗り絵しないのは満点取れるぐらいの人々です!そう考えると、まあ今の自分が塗り絵しても仕方がないか……と思えてきますよね。

『新TOEICテスト文法問題でる1000問』のレビュー

今日は、昨年出た非常に注目度の高いこの本を紹介します。

新TOEICテスト文法問題でる1000問

オススメ度(5段階) ★★★

問題集供給過剰のTOEIC界に、『金のフレーズ』でお馴染みのTEX加藤先生が投入した究極のTOEIC対策書!!

TOEICのPart5形式の問題が全部で1019問収録されているという物凄い分量の問題集です。この本の定価は2,300円(税別)と高めですが、1問あたりの値段は安いです。

流石にPart5の問題パターンは網羅されていて、この問題集の問題を全て解けるようにしておけば、Part5の文法問題で失点は無くなるでしょう(語彙問題では失点するかもしれません)。

しかしこの本は、問題が多すぎます。1周終わらせるのがかなり大変です。1周目は普通に解きながら解説を読んでいたら、最後まで読むのに19時間かかりました。

TOEICの勉強をしていると、不思議な事に、100問ぐらいの問題集をひたすら繰り返し解いていた方がスコアが上がることがあります。広く浅く色んな問題を解くよりも、100問の問題を完璧に暗記した方が試験本番でも応用が利きやすく、スコアが伸びるのだと思います。

問題集は、1周解くだけではスコア上昇にほとんど貢献しません。最低でも5周ぐらいしてようやくスコアが少し上がるぐらいの感覚が現実的だと思います。すると、1000問もあるこの本は、5周する前に挫折してしまう可能性が高いため、要注意です。全くスコアに貢献せずに終わってしまうかもしれません。

かと言って、1問目から100問目を何周も解くということをやっていては、1000問も収録された問題集をやる意味がありません。だったら100問の問題集をやれば良いです。この本は、著者が意味を込めて配列した1000問を、何度も解くことで初めて意味を成すと思います。

その意味で、この分厚い本を何周も読み込むという覚悟を持った人にしかオススメできない本です。万人にオススメではありません。そもそも私は、『900点特急』シリーズを使い込むことで900点、950点を達成してきました。

900点を狙うのであれば、900点特急の方がオススメです。

『でる1000問』は、満点を狙う人が網羅的にパターンを学習し直すための本かな、と思っております。

とはいえ私自身、この分厚い問題集はまだ2周目を読んでいるところですので、繰り返し学習することで何が起きるのか想像つきません。引き続き、この本と向き合うことで自分の中で起きる変化を伝えていきたいと思います。

TOEICのリサイクル問題について

TOEICを何度も受験して、更に受験後に反省会で答え合わせをしていると、TOEICの問題は、いくつか使い回されていることに気付きます。我々はそれをリサイクル問題と呼んでいます。

TOEICは試験問題を持ち帰ることができません。過去問が手に入らない試験です。それは、時々こうして同じ問題を使い回すためでもあったのです。過去問が手に入る試験では、そう簡単に全く同じ問題を出すわけにはいきません。

その事実を逆手に取って、リサイクル問題を自分の脳内にたくさんストックしておけば、その問題に遭遇した時に圧倒的に有利に問題が解けると思っていました。

先日の第214回のTOEIC公開テストで、ついに私はリサイクル問題に遭遇しました!

Part6と7で1セットずつ、確実に見たことがある問題を発見しました。

もらったー!!と思ったのもつかの間。以前解いた時に、詳細に本文と解答を暗記したわけではないので、普通に読みました。すると、普通に初見の問題を解くのと変わらない時間がかかりました。

そしてその後の反省会で、Part6の方のリサイクル問題に関しては、私は初めて解いた時と、リサイクルと気付いて解いた今回の両方とも誤答を選んでしまっていることを知りました。

リサイクル問題と気付いても、そのこと自体が圧倒的に有利になるわけではないようです。問題と正解を突き合わせて復習する機会がありませんからね。英語力が上がっていなければ同じ問題で同じミスをしてしまうということが身を持って立証されました。

リサイクル問題を暗記することよりも、普通に問題を解く力を付けることが第一ですね!