「満点ホルダーに会いに行く」と題して、TOEICで990点を取得したことがある3人にインタビューをしました。
第1回 Jet Bullさん
第2回 蚊取り線香さん
第3回 TOEIC満点の花嫁さん
今日はインタビューを通して分かったことを書いていこうと思います。
満点までの道のりは人によって全然違う
まず一番大きなポイントとしては、TOEIC満点を取るまでの道のりは人によって全然違うということでした。
これは当たり前のことかもしれません。英語を身につけるまでの道のりも人によって全然違うのが当然ですから。
そもそも英語のネイティブスピーカーの多くはTOEICで満点を取れるでしょう。彼らをもフラットな比較対象として見た時、彼らと僕らでは、道のりが全く違います。ネイティブも、もちろん単語の暗記などをしますが、自然に身に付ける部分が僕らよりも大きすぎます。
ネイティブは極論だとしても、日本人で自分で勉強して990点まで辿り着いた人でも、全然違った勉強をしています。違いが顕著なのは、第1回にインタビューしたJet Bullさんと、第2回の蚊取り線香さんでした。方やJet BullさんはTOEIC対策の問題集などはほぼやらずにたどり着きました。インタビューでは、気の遠くなるような単語の暗記を経て英語力を身につけたお話が聞けました。
逆に蚊取り線香さんは、TOEIC対策の問題集でしかほぼ英語に触れていないらしいのです。TOEICで満点を取るという目標を達成するためには、素直に考えると最も合理的な方法だと思います。たまに
「TOEICの対策以外の、生きた英語に触れた方が英語力は伸びる。結果としてTOEICのスコアも上がる。」
と言う意見を聞きます。まあそういう人も居るとは思うので、私は何もこれが間違った意見だと言いたいわけではありません。ただ、私がいろんな人から話を聞いた感想としては、TOEIC対策の問題集をやった方が、たとえ満点狙いであっても、効率が良いのではないかと思います。
TOEIC対策の難問集をやる必要は無い
このインタビューをする時に気になっていたのが、毎回1問や2問出題される難問を対策するために、極端に難しい問題を集めた問題集をやるべきか?という疑問です。
こういう本です。
TOEIC対策をしていないというJet Bullさんはさておき、TOEIC対策書で勉強をして満点を取った蚊取り線香さんとTOEIC満点の花嫁さんからも、その類の本をやりこんだという話は聞きませんでした。むしろ、そういう超上級者からも、『金のフレーズ』や『公式問題集』の重要さを伺いました。
これは、980の延長上に990があると考えると、私の場合はまずは980を取るために、リーディングで塗り絵をするのを防がなければなりません。900点ホルダーのうち、リスニング単体では満点を取ったことがあるという人は多いと思います。それを毎回取れるかは別として、1回でも取ったことがあるということは、取り方を知っているということです。すると980や990の鍵はリーディングということになります。
990点を取るための鍵が、リーディングで最後まで解き終わるスピードを身につけましょう、ということでは、何だそんなことかよと思われそうですが、実際、僕を含めて多くの900点ホルダーの課題はそこだと思います。990を取るためには980が取れなければならなくて、980を取るには、リーディングを最後まで解かなければなりません。
すると必要なテキストは、Beyondとかよりも、公式問題集になってくるのかな、と。
塗り絵をしないためにはどうしたら良いのか
課題はここに行き着きました。これに関しては、インタビューの中では、蚊取り線香さんのインタビューの終盤で、ヒントを頂けました。蚊取り線香さんは、リーディングの中で情報を積極的に取りに行く、というようなことを仰っています。詳しくはインタビュー記事を読んでいただきたいです。
リーディングで速く解く鍵は、読んだ本文の内容をいかに覚えているか、ということのような気がしています。いつも、問題文と本文をウロウロと行ったり来たりしているから時間が無くなります。
蚊取り線香さんから教えてもらったことは、私も実行できていないので、まだ教えてもらったことを完全に飲み込めているわけではないのですが、いかにして本文の内容を覚えているかというのが鍵のようです。そういえばそういうことを意識して問題演習していなかったな、と思うので、これは改善の余地がありますね。
さて、3人にインタビューして思ったことが、満点を取るためにはリーディングで最後まで解けなければならない、という拍子抜けしてしまうようなことでした。TOEICって、最後までそこなんですね。
そんなことを書いておきながら、最近私はTOEICを受験できていません。他にやることがあってなかなかTOEICに手が付けられていません。しかし必ずや、満点を取るために戻ってきたいと思います。