クイズでマスターするGSL基本英単語2000のレビュー

最近はこの問題集を解いています。

『クイズでマスターするGSL基本英単語2000』

GSLとは、A General Service List of English Wordsのことで、そのリストの単語で話し言葉の9割、書き言葉の8割をカバーしているそうです。最も基本的かつ重要な英単語ということですね。

そんな英単語のリストと言うと、どんな単語が並ぶでしょうか。

TOEICの頻出単語ぐらいの単語リストかな?と思って私はこの本を買ったのですが、全然違いました。

この本に収録されている単語は、冠詞のTheから始まって、be, and, of, a, in と続きます。GSLとは、このような超基本的な英単語のことを指していたのです。確かにこういう語彙はどんな英文の中でも占める割合が大きいので、話し言葉の9割カバーと言うのもうなずけます。

後半になっても preserve, tea, bend, gain などが並び、私が知らない単語は収録されていません。知らない単語が収録されていなかったら何のための単語集か?ということになりますね。

この本は、それらの単語の使い方を学ぶ単語集なのです。クイズでマスターする、というタイトルの通り、クイズを解いていく形式で単語の使い方を覚えます。

例えばthe だったら、ある文の中で単語の前にaかtheのどちらを入れるかという問題が出題されます。これはシンプルかつネイティブでない限り英語上級者になってもマスターすることが極めて難しい問題ですね。冠詞とか可算不可算は、本当に難しいですよね。

この単語集は、自分の話す英語、書く英語を、より自然な英語にする練習をするのに最適な本でしょう。多くの問題は2択問題のうち、どちらを選んでも意味は通りそうな問題です。でも、それを間違えて英語を使っていれば、いつまでたってもちょっと不自然な英語を話すことになります。この本の4000問の問題はそれを矯正することができると思います。

私が年初から取り組んでいる英英辞典の暗記や洋書の難単語集とは真逆のアプローチの本となりますが、春の通訳案内士シーズンに向けて話す英語を鍛えていかなければならないので、この本もまず一周問題を解いてみたいと思います。

ちなみに接続副詞と接続詞の選択問題なども多数収録されていて、TOEIC対策にも使えると思います。本の分厚さもあいまって『でる1000』に近い本かな、という気がしています。

今日は冠詞や前置詞などの感覚を鍛えたい人にオススメの本の紹介でした!

雑記ブログ開始

このサイトには、極力TOEICや英語、通訳案内士に関することしか書かないようにしています。たまに完全な雑記が入ることもありますが…。

ただそれ以外のことも書きたくなってきたので、雑記用に別のブログを作ることにしました。

こちらのブログです。

グプタの栄光

TOEIC満点道場ともども、今後共よろしくお願いします。

Instant Word Power を読了

こちらの本を最後まで読みました。ドリル形式になっているので、問題を解きながら通読しました。

かかった時間は、約30時間でした。

”Word Power Made Easy”

の基礎編にあたる本だけあって構成が似ています。語源に関する知識を身に着けながら単語ドリルを解いていきます。

確かに語源の知識によって

podiumとかdissensionとか微妙に覚えにくい単語を覚えることはできたのですが、古い本なので、この単語は今後の人生で出会うことがあるかな?と疑問を覚える語が多いです。sesquipedalianismとかdendrophileとか。

しかし、そういうどうしようもない単語を覚えることも、英単語の仕組みを身に着けるためには有効なのかもしれません。現時点ではこの本によってどれだけのものを私が得られたのか分かりません。長い目で見る必要があります。

試験対策はおろか、英語力の向上に関しても未知数の本ですが、語源について勉強し、英単語の仕組みに迫りたいという人にはオススメです。

“Master of the Game”のレビュー

シドニー・シェルダンの小説が、洋書の小説としてはとても読みやすいと聞き、一番有名な小説”Master of the Game”を買ってみました。

邦題は『ゲームの達人』で、このタイトルは、シドニー・シェルダンの小説と知らなくても誰でも知っているぐらい有名だと思います。

これが、買って大正解でした!!

めっちゃ面白いんですよ。そして読みやすい。ページがどんどん進んでいきます。洋書の小説でこんな経験はほぼしたことがありません。

100年以上前のアフリカが舞台になっているため、我々に馴染みのない英単語もたくさん出てきます。でも何故か読めてしまいます。おそらく、構文が簡単なんだと思います。

難しい英語の小説は、だいたい1文が長いです。するとどこからどこまでが主語で、それに対応する動詞がどれか分かりません。洋書が読めない理由はほとんどの場合でこれです。

でもこの本は、1文が短くて、非常に明解な文体で書かれているので、読めます。Kindleの機能で分からない単語を調べながら読めば、もう何も困りませんね。

そして話の展開がスリリングです。この先どうなるの!?という展開が止まりません。私は、高尚なことをしている気分に浸りたい人間ですので、小説というと文学臭いもの(ジェームズ・ジョイスの『ユリシーズ』など)こそ価値があると思っていて、エンターテインメントは下に見ていましたが、やっぱりエンターテインメント小説って面白いですね。ヘタな漫画よりもよっぽど面白くてスイスイ読めます。

これは本当に皆さんにもオススメできる本です。何か洋書の小説を読んでみようという人は、是非シドニー・シェルダンの小説、特に”Master of the Game”を買いましょう!

ちなみに、分からない単語はタッチするだけで調べられますし、本を保管する物理的スペースを取らないのでKindleで読むのが断然良いです。

『スペイン語力養成ドリル2000題』のレビュー

最近は午前中はスペイン語の勉強をすると決めていて、毎日続けています。スパニッシモのオンライン授業は休会し、今は完全に自習しています。そこで使っているのがこの問題集

スペイン語力養成ドリル2000題

文法の説明の後に問題演習がたくさん収録された本です。

この本を進めていて、文法問題の練習というのは語学を身に付ける上でかなり有効な方法論なのではないかと思うに至りました。スパニッシモでスペイン語による会話練習はしていましたが、話せば話すほど動詞の活用、語法などをじっくり暗記する時間が必要だと感じていました。もちろん単語自体の暗記の必要性も。

会話授業は確かに、先生との会話で授業が進行するので、記憶に残りやすいです。エピソード記憶になっているのでしょう。しかし、暗記は自分でできるし、授業で扱っていない単語なども大量に暗記する必要があります。

そこで、問題演習というのはかなり有効だなと実感したのです。英語も中学から大量の問題演習をやってきたからこそ身に付いたのでしょう。

また、問題演習、特にこういう基礎的な問題を大量に解くことは、手をよく動かすので、気分が乗りやすいというメリットもあります。始めるまではダルくても、3問ぐらい解いていくうちに、乗ってきます。これは脳科学的に言ってその通りで、脳は、身体が動いてから状況を認識するので、手を動かしてからやる気を出すわけです。同じく身体を使う音読も気分が乗りやすいので有効です。

日本の英語教育はダメだと声高に叫ばれていますが、私は、文法問題を中心とした学習は効果的だと思うので、日本の英語教育の方法論は別段悪いものであるとは思えません。

問題集をやることについて、よく大事だと言われるのが、間違えた問題をしっかり復習することです。

これについて私は、最初から正解できた問題も何度も解いた方が良いと思いました。なぜなら、初回は間違えていなくても、頭で考えて時間をかけて解くことが多いからです。

スペイン語を実際に使えるようにするには、言葉に対する反応速度を上げなければなりません。正解した問題も含めて何度も解くということは、反応速度を上げる練習になり、効果的な学習方法だと思います。

このスペイン語力養成ドリルは良い本ですが、まあ普通の問題集です。やはり英語と比べてしまうとスペイン語はマイナーな言語なので、テキストの選択肢は限られますね。英語は安価に良い本が手に入りすぎです。

マイナーな言語だからこそできる人が少ないので学ぶ価値があるとも言えるわけですがね……。

Instant Word Powerのレビュー

今はこの本を読んで勉強しています。

Instant Word Power

その前に勉強していたこの本

の、入門編のような位置づけの本です。

どちらも語源を勉強しながら英単語を覚えるというコンセプトの本です。大きな特徴は、問題演習を中心とした本になっていて、ひたすら問題を解きながら単語を覚える構成になっていることです。1つの単語を、4回、5回と復習しながら進めることになります。

Instant Word Powerは、さすがにInstantという名前をしているだけあって読みやすいです。問題も簡単なのでサクサク進めます。1時間で15ページ以上進められます。360ページぐらいの本なので、24時間ぐらいで全部読めそうです。手頃なボリュームですね。

前回のWord Power Made Easy も、このInstant Word Powerも、マイナーな単語が割りと多く出てくるという癖があります。例えばsesquisentennial という単語が掲載されていて、果たしてこの単語にこの本以外で出会うことがあるのだろうかと疑ってしまいます。

英検やTOEICの対策をするなら、これらの本はやるべきでないと思います。余計な単語がたくさん載っているので無駄だと思います。それぞれの問題集で対策した方が良い。

今の私は、試験のことは忘れて単語力を増やそうとしているので、とりあえずそういう本も読んでいます。

TIMEや洋書をたくさん読むとTOEICや英検の点数が上がるという人が世の中に居るかもしれませんが、TOEICや英検の対策をしたいなら素直に問題集をやる方が効率が良いと思います。TIMEも洋書も、TIMEや洋書を読みたい人が読めば良いんですよね。

英語学習は自分がやりたいことをやるのが一番です。何をやりたいか分からないならば、やる必要が無いのかもしれません。

自分を信じて勉強しましょう。

スパニッシモを50時間やりました

今年から始めたオンラインスペイン語会話教室のスパニッシモ、受講時間が56時間になりました。

授業の内容はいつも学校が用意したカリキュラムの文法の授業を受けています。グァテマラのスペイン語ネイティブから、スペイン語でスペイン語の文法を習っています。日本語は一切使っていません。

今、動詞の過去形を終え、前置詞まで来ました。ゼロから始めていきなりスペイン語で授業をしているおかげで、少しずつスペイン語が話せるようになってきました。もちろん文法は全然正しくないんですが、とりあえず言いたいことを伝えようとスペイン語らしきものを話すと、先生はだいたい優しいので正しいスペイン語をスカイプのチャットボックスに書いて教えてくれます。

その方法でかなりスペイン語に対する慣れができたのですが、このままこれを続けていても停滞すると感じました。やはりじっくりと単語や文法を学ばないと、ちゃんとしたスペイン語はできるようにならないと思うんですよね。

そこで、スパニッシモは思い切って休会し、しばらく自習することにしました。

自習は、お金がかからなくて良いですね。スパニッシモでは1ヶ月に12回受講(1回50分)のスタンダードプランでも一月12,000円ぐらいかかります。その分のお金を自習の教材に回すと、2,000円の本が6冊も買えます。だいたいスペイン語の教材って値段が高めなんですよね…。

やはり独学はコスパが良いと思います。でもそれも、最初にスパニッシモで学んだからこそできるので、人から教えてもらうことは大事ですね。

しばらくは英語、スペイン語を並行して勉強していきます。

Word Power Made Easy を終了

以前の記事で紹介した、この本を1ヶ月以上かけて読んでいました。

最初から最後まで通して読むのは本当に大変でした。合計で約44時間かかりました。

問題演習の数が半端なく多いんですよ。ある単語が紹介されると、その章末の問題に出題されて、さらに次の章で語源が解説され、また問題に出題される、というのをひたすら繰り返しました。

英語学習に関して、

「一冊の本を繰り返し勉強しなさい」

というのはよく言われるスローガンだと思うのですが、最近の学習参考書は、非常に美しい構成をしていて、本の中で無闇に繰り返し書かれる事柄というのが無いんですよね。TOEICの問題集だったら、中盤で出てきたタイプの問題が巻末の復習テストに出る、ぐらいでしょう。こういう、偏り無く構成された美しい本は、何度も通して読んでこそ定着します。

しかしこのWord Power Made Easy は、1冊の中に復習を盛り込んで、1周読むだけで復習できるという本です。こういうのは紙面の無駄遣いですから、最近はあまり無いのではないかと思います。本の分量を、かさ増ししてると言えなくもないですからね。

あと、古い本なので何かとストレスが貯まる作りになっています。

普通に読んで、練習問題を解くと、どうやっても分かりっこない問題がたくさん出題されます。それが理不尽に難しく、学習者のヤル気を削ぐ可能性がありますね。

あと、単語が専門的過ぎて、果たしてこの単語を覚えて意味があるのか?などと考えてしまいます。英検1級レベルの単語もたくさん解説されているのですが、それ以上のレベルの専門的な単語が多いです。

例えば動物に関する語が続くページでは、各動物に対応する語根が紹介されます。

equus 馬
vulpus キツネ
lupus オオカミ
piscis 魚

などです。equusというのは馬に関する語根ですから、単語の中でequusっぽいパーツを見かけたら、馬に関する単語である可能性ががあるというわけです。しかし、果たしてこの知識が今後役に立つのか、大いに疑問ですね。マイナー過ぎるような気がします。

ただ、それらも含めて、英単語を理解するトレーニングと見ることもできます。単語に対するセンスを鍛えることができるような気がしなくもないです。

また、古い本なのでやや冗長になってきます。動物とか、~恐怖症とか、そういうシリーズが延々と続き、一気にやらないと途中で挫折してしまいそうです。本自体がストレスを貯めない作りになっていないので、自分自身のモチベーションで継続するしかなかったですね。

取り組むのが大変な本ではありますが、なかなか日本の普通の単語帳を読んでいては得られない知識や感覚が盛り込まれた本ですので、名著であることは間違いないと思います。

あと、この本は紙の本よりもKindleで読んだ方が良いと思います。本の中で解説されない単語が大量に出て来るからです。いちいち辞書を引いて調べていたら面倒です。単語をタッチするだけで意味が出て来るKindle版がオススメですね。

次は同じ著者が書いたこちらの本を読んでいます。

この本は、Word Power Made Easyの初級編にあたる本なので、こちらを先に読んだ方が良かったとは思いますが、まあ今からでも遅くはないと思うので、また完読に向けて取り組んでいきます。

病気で寝てました

しばらくブログの更新が空いてしまいました。

ここ1週間、病気で寝ていたんです。1週間も寝込むなんて初めてですよ。仕事は入っていなかったので、ひたすら寝て過ごしました。

毎日頭痛と、38度以上の熱が出て、何かヤバイ病気にかかったかと思い、大きな病院に行って血液検査を受けたりしました。

ウィルス性の感染症にかかっていたようです。

ウィルス性の感染症ということは言い換えると、風邪のことですね。ウィルスに感染して症状が出るのが風邪ですからね。

ただの風邪で1週間も寝込んでしまったわけです。虚弱体質にも程がありますね。

みなさんも風邪には気を付けて、日々過ごしてくださいね。

英語学習をしている人は、そうでない人よりも体調を崩しやすいと思います。それは、英語学習をしていない人は仕事の後に家でゆっくり休養を取っていますが、英語学習をしている人は家に帰ってからが本番とばかりに勉強をしているからです。当然、疲れますよね。

あと、良くないのがスキマ時間の活用ですね。昔からできる人はスキマ時間を活用して勉強していると言われて来ました。

しかしこれは、無駄な時間を活用しているわけではなくて、休憩時間を削って勉強に充てているだけなのです。時にはダラダラする時間も、人間には必要でしょう。

では、みなさんも、風邪をひかないよう、ダラダラお過ごしください。

Word Power Made Easyのレビュー

最近毎日読んでいる単語本があるので今日はそれを紹介します。

“Word Power Made Easy: The Complete Handbook for Building a Superior Vocabulary”

洋書の単語本です。前回紹介したVocabulary Cartoonsとは違い、こちらは硬派な作りです。しかしながら、ネイティブ向けの語彙本なだけあって、単語と意味を羅列したような、覚えられない本ではありません。

この本の構成は、まずあるテーマに沿って単語が10個ぐらい紹介されます。それを見ただけではサッパリ覚えられませんが、すぐに単語テストがあります。意味を答えたり単語を書いたり、二択問題に答えたりして単語を覚えていきます。

テストの次に、語源の解説があります。さらにその語源から派生する単語も併せて紹介されます。その後に、また単語テストがあります。最初に出てきた単語が何度も出題されて、ようやく1つの章が終わったと思ったら、次の章でまたさっきの単語が出題されたりします。

という感じで、解説と単語テストをひたすら繰り返す作りになっています。読むページと単語テストのページの割合はだいたい半々ぐらいだと思います。読むというより、単語ドリルをひたすら解いていくような本です。

日本で出てる英単語帳では、単語に関する問題を解きまくる、しかも同じ単語がページを変えて何度も出てくるという形式の本は私は見たことがありません。英語を運用することができる人がターゲットにされているだけあって、「難しい単語を覚える」という目的に対してより踏み込んだ構成になっていると思います。

レベルも、だいたい英検1級ぐらいだと思いますので、これまた日本の参考書市場で品薄なレベル帯であり、有意義な本だと思います。

この本は少し遠回りかもしれませんが、英検1級の対策書としても良いと思います。例えば gregarious という単語は英検1級の『パス単』にも掲載されていますが、この本ではgregという語根について説明がなされ、aggregate や segregateなどの仲間であることが分かります。英検1級レベルの単語にこういう記憶の手がかりを付けているのはかなり有効な本と言えるのではないでしょうか。

私は英英辞典の暗記の最中ですが、やはり辞典自体は暗記に適した本とは言えません。当たり前ですが、単語リストに過ぎず、覚えるための工夫は自分でしないといけませんね。この本はドリルの形式になっているため頭から解いていくだけで効果を発揮できるようになっています。今は英英辞典に掲載されている単語を暗記するためにこの本を使っているという状況ですね。

洋書の英単語本は良い物が多いのではないか?と最近思っています。また良い本があったら紹介しますね。