英語学習本はこれで決まり

英語学習ブームの盛り上がりは停滞することを知らず、年々その熱は高まっているように思います。書店に行けばTOEIC対策本は平積みされ、その横には、

「どうやって英語を身につけるか」

ということを書いた、いわゆる英語学習本が跋扈しています。

3ヶ月でTOEICで400点上がったとか偏差値40から同時通訳者になったとか、怪しいストーリーがこれでもかと並んでいますよね。それらは胡散臭い例ですが、同じジャンルの本に、音読は500回繰り返すべし、みたいな硬派な本もあり、精神論と言えなくも無いものの確かに500回も音読すれば効果はあるでしょうから正しいことを言っている本もあります。

英語学習本は私もいくつか読んで来ましたが、この1冊は別格に読む価値があるように思えます。

シャドーイングと音読の科学

内容は以前にこのブログで紹介しましたので、こちらの記事をご覧ください。

音読500回は英語習得のためにおそらく正しい方法ですが、やはりどこか精神論っぽさがあるんですよね。そのせいでなかなか取り組めないという理論派の人も居ると思います。

『シャドーイングと音読の科学』は科学的根拠を示し、圧倒的な説得力を以て我々を音読に取り組む気分にさせてくれます。

ただ、この本の科学すらも若干、根拠に乏しくオカルトの範疇を出ないような気もします……。まぁ、他の凡百の英語学習本より説得力があることは間違い無いです。

第204回 TOEIC スコア発表

第204回TOEICのスコアが発表されました。

私のスコアは

L 445
R 405
Total 850

でした。まさかの、前回と全く同じスコア850点でした。

今回のTOEICは、終了時刻を15分勘違いするというありえないミスをしてしまった回でした。それで850点なら、まあ上出来かもしれません。

学習記録の記事に書いたように、読解特急4の音読をそれなりにやっていたので、リーディングを台無しにしてしまったことが悔やまれます。

さて、12月のTOEICまで、もうそう日は無いので、切り替えていきましょう。

Global English とは何か?

海外出張の感想その2です。

研修中、私たちはアジア人同士で英語を使ってコミュニケーションをする必要がありました。

それは私にとって本当のGlobal English とは何なのかを考える機会になりました。

今まで私が手本にしていた英語は、ネイティブのアメリカ人が話すような英語でした。waterが藁で、I get off が揚げドーフに聞こえてしまうような、リンキングしまくった英語です。こういう英語をカッコいいと思って、わざわざリンキングの練習をしたりしていました。

また、ネイティブっぽい表現というのにも憧れています。これは何も、変なスラングを使うという話ではありません。文法的な発想がネイティブっぽいものも含みます。分詞構文や仮定法過去など、高度な文法を自然に織り交ぜる話し方のことです。

しかし、こういう英語は例外なく、ノンネイティブには通じません。相手の英語力が高ければ通じますが、そうではない状況は多いのです。日本人はくどいほど仮定法過去を勉強するので知っていますが、たぶん他国のアジア人はそんな文法知らんと思います。

そこで必要なのが、真のGlobal Englishです。それは何なのかと言うと、分かりやすい語彙を使う、ゆっくりしゃべる、はっきりしゃべる、ということだと思うのです。今まで、ネイティブっぽいと思ってマネしてきた英語とは真逆のものでした。

ネイティブのような英語は、英語で複雑な感情を表現するためには確かに必要です。しかし、聞く側の相手もネイティブ英語を理解できなければなりません。ノンネイティブ同士の英語である場合、Global Englishを使った方が良いと思います。

Global Englishを身につけるために何をしたら良いかと言うと、TOEICの勉強です。

TOEICの英語は、語彙も文法も非常に平易なので、Global Englishに近いと思います。TOEICに出てくる表現で会話してれば、ノンネイティブの人にもバッチリ通用するでしょう。特に、ビジネスで頻出の英語を広くカバーしているので、グローバルにビジネスをする人にとって勉強する価値の非常に高い試験と言えるでしょう。

総じて、仕事に関しても、英語に関しても、気づきの多い出張になりました。海外旅行は、しなくても別に困らないので、それはそれで過ぎていってしまいます。また、情報だけならわざわざ行かなくてもネットで調べれば今の時代は簡単に分かってしまいます。でも、行かなきゃ分からないことや、感じないことというのが絶対ありますね。

海外出張の感想

お久しぶりの更新です。仕事で海外に出張に行っていました。

他国で同じような仕事をしている人と合同で研修を受講して来ました。公用語は英語で、英語で講義を聞いたりディスカッションしました。TOEICで鍛えた英語力を試す絶好の機会だったわけです。

単に他の研修生のレベルの問題ですが、私は参加者の中では英語ができる方で、TOEIC900点の英語力は高いと思いました。

夜は食事会もあり、また昼間も移動中など、国際交流の機会はふんだんにありました。やはり日本については関心が高いようで、いろいろ聞かれます。ただ、昼の食事中にいきなり

「日本はAVが有名だけど、みんな見てるの?」

と聞かれたり、やたら日本の男性の不倫事情を聞かれたりで、日本のイメージってそういうのなのか?と気になりましたね。その女性は『失楽園』を読みドラマの『昼顔』を見たと言っていて、偏ったイメージを摂取しとるなぁと思いました。

やはり平安時代など、性に対して非常に開放的だった歴史もありますし、今でも性的な表現の規制が緩いようで、日本のイメージ=エロというのが世界的に有名になっているようです。これは日本の恥ではなく、日本文化だと思いますね。このまま続いて行って欲しいです。

いろいろありましたが、TOEICに関する話題と言えば、韓国人にTOEICは流行っているのかと聞いてみました。やはり噂通り、みんなTOEICに勤しんでいるようでした。ほとんどの会社に入るためにはTOEICのスコアが必要なようで、700点ぐらい必要らしいです。

日本でも就職の際にTOEICのスコアは確かに必要かもしれませんが、それよりも、よく分からない面接の評価が重視されるので、きっと状況はかなり違うでしょう。そのうちに日本でもそうなるかもしれません。

総じて、今回はTOEICを学んだおかげで得られた貴重な体験でした。学んでいて良かったと思います。そしてTOEIC900点というのは英語を使用するのに充分なスコアですので、これからはもっと英語を使っていこうかな、と思いました。

新新TOEIC決定!

TOEICの形式が今度の5月から新しくなるそうですね。

公式サイトが詳しいです。

問題形式の変更点を読んで、リスニングは図表が入ったらますます聴く力じゃない力が試されるようになるんではないか?なんてことを考えました。以前から先読みにおけるリーディング力の重要性が唱えられてきましたからね。

リーディングは、これ以上長文化して、時間内に終わるのだろうか?という気がします。しかし、ここ数回のTOEICはPart7で妙に捻った問題が多く、無理に難易度を上げているような印象がありましたので、一旦そういうのがリセットされて、新新形式導入直後はむしろ簡単な回が続くんじゃないでしょうかね。

あと変更後すぐには良いテキストが出ないでしょうね。

私がTOEICを初めて受けた時は、新形式が導入されて間もない頃でした。そのせいで新形式対応の良い感じの問題集を見つけられないまま、私はTOEICを好きになることなく、TOEICを止めました。文法特急という革命的な名著が世に出るのはその2年後でした。

なので、例えば来年から大学生になる人などで、初めてTOEICを受ける人は、しばらくロクな参考書が出てないけど時間が経てば猛者達が素晴らしい本を必ず出すということを知っていおいて欲しいですね。

いわば、新形式導入直後は、ゲームの攻略本が発売されていない状態なんです。

攻略本は絶対発売されますので、どうかTOEICを長い目で見て欲しいと思います。

『英検準2級文で覚える単熟語』で英会話練習

来週、海外に出張に行くので英会話の練習をしています。主にDMM英会話をやっています。

DMMは1日25分だけなので、その他の時間にも何かやろうと思い、音読の素材を新たに買いました。こちらの本です。

CD付 英検準2級 文で覚える単熟語 三訂版 (旺文社英検書)

この本を選んだのは、尊敬するJet Bull さんがブログで、英会話の練習ならばこう言う簡単なテキストが良いと仰っていたからです。こちらのブログ記事です。

確かに、英会話で使う語彙って英検準2級ぐらいの簡単な語彙なんですよね。見出語を見ると kind, company, neighbor など、昔習ったんだけどよく考えたら会話で使えそうな単語が並んでいます。こう言う簡単な語彙がすぐに口から出てくることが英会話では大事なんですよね。

というわけで、英会話の練習をするならば簡単な単語集を音読するのは有効だと思います。今さら準2級なんて……とバカにせず、音読しましょう!

The Pyramid Principle のレビュー

The Pyramid Principle という本をご存じでしょうか?

The Pyramid Principle: Logic in Writing and Thinking (Financial Times Series)

考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則(日本語訳です)

ビジネスマンが学ぶロジカルシンキング、ロジカルライティングの本のバイブルです。コンサルの人が特に学んでそうな印象ですね。

この本は、ピラミッドストラクチャーと言う、文書の構造を説明した本です。ピラミッドストラクチャーとは、メッセージがあって、それを理由付けやデータが下から支えるような文章の構造のことで、論理的な文章のお手本です。確かにビジネスで客や上司を説得する際の文書やプレゼンの構成で使えそうな内容が書いてあります。非常に有益な本です。

この手の本は、ロジカルな言語である英語で書かれたものが本場であるはずなので、分かりやすい洋書がたくさんあるだろうと思って、

Logical writing

Logical thinking

などとAmazon.comで検索をかけてみましたが、意外と良さそうな本が見つかりませんでした。意外と良い本が少ないのではないかと思います。

日本語の書籍だと、この手の本はウジャウジャ出版されていて、良書が多い印象があるんですよ。ただ、どれもThe Pyramid Principleを分かりやすく解説したような内容の本ですが。

英語で書かれた本はThe Pyramid Principleというバイブルがあるので、これを読んでおけば間違い無いということなのかもしれません。

しかしこの本、値段が高いという難点がありますね……。7,000円もします。何でこんなに高いんでしょうか。中古で安く出品されている時を狙って買うと良いと思います。

もちろん日本語訳も出版されていてしかも安いですが、伝説的な本なので、英語学習者なら是非原書にトライして欲しいと思います!

第204回TOEIC 勉強時間の記録

第204回TOEICに向けて勉強した時間を記録しましたので、掲載します。これを恒例のシリーズにしていきたいと思っています。

日付 時間(分) 内容
2015/09/14 70 読解特急4音読×1 PART5特急1〜20
2015/09/15 51 読解特急4音読×1
2015/09/16 10 読解特急4黙読
2015/09/17 50 読解特急4音読×1 読解特急4黙読
2015/09/18 65 読解特急4音読×1 読解特急4黙読
2015/09/19 124 読解特急4音読×1 読解特急4解答
2015/09/20 0
2015/09/21 73 読解特急4シャドーイング×1 読解特急4解答
2015/09/22 101 読解特急4音読×1 読解特急4解答
2015/09/23 60 読解特急4音読×1
2015/09/24 73 読解特急4音読×1 読解特急4解答
2015/09/25 20 読解特急4解答
2015/09/26 79 読解特急4音読×1 読解特急4解答
2015/09/27 76 読解特急4音読×1 金のフレーズ401〜500
2015/09/28 80 読解特急4音読×1 金のフレーズ501〜600
2015/09/29 50 読解特急4音読1〜19 金のフレーズ601〜700
2015/09/30 58 読解特急4音読21〜10 金のフレーズ701〜780
2015/10/01 30 読解特急4音読11〜21 金のフレーズ781〜880
2015/10/02 52 読解特急4音読×1
2015/10/03 51 読解特急4音読×1
2015/10/04 51 読解特急4音読×1
2015/10/05 0
2015/10/06 28 読解特急4音読1~19
2015/10/07 15 900点特急2 1ラウンド
2015/10/08 45 DMM英会話×1  読解特急4音読
2015/10/09 55 DMM英会話×1  読解特急4音読 金のフレーズ
2015/10/10 77 DMM英会話×1 読解特急4音読×1
2015/10/11 80 DMM英会話×1 読解特急4音読×1
2015/10/12 76 DMM英会話×1  読解特急4音読×1
2015/10/13 40 DMM英会話×1  金のフレーズ
2015/10/14 75 DMM英会話×1  読解特急4音読×1
2015/10/15 40 DMM英会話×1  金のフレーズ
2015/10/16 40 DMM英会話×1  金のフレーズ
2015/10/17 75 DMM英会話×1 読解特急4音読×1
2015/10/18 50 DMM英会話×1  読解特急4音読1〜16
2015/10/19 40 DMM英会話×1 金のフレーズ
2015/10/20 65 DMM英会話×1 読解特急4音読
2015/10/21 35 DMM英会話×1  文法特急1
2015/10/22 45 DMM英会話×1 金のフレーズ 文法特急1
2015/10/23 40 DMM英会話×1 金のフレーズ
2015/10/24 140 メガ模試TEST10 文法特急1
2015/10/25 100 文法特急1 900点特急 読解特急4音読×1
合計 2385(39時間)

43日間の学習で総勉強時間が39時間なので、1日平均すると1時間も勉強しなかったことになります。

これは、最近仕事が忙しかったことによります。私は基本的に仕事よりもTOEICが優先で、仕事はどうでも良いと考えているのですが、最近は仕事でやりたいことがあって(海外出張のこと)、そのために日常業務が圧迫されて忙しかったのです。勉強時間が犠牲になってしまいました。

また海外出張するためにDMM英会話を再開しており、その分は勉強時間にはカウントしていますが、読解特急4の音読回数を減らす原因にはなりました。

読解特急4の通算音読回数は、前回のTOEICに備えて音読していた時も合計すると、44周でした。これは確かに学習効果はあったとは思うのですが、第204回のTOEICで私は試験終了時刻を間違えるという大失態を犯したので、良いスコアは期待できません。

読解特急4の音読の成果を計る絶好の機会だったのに、台無しにしてしまいました。ただ、時間を間違えたこと以外はかなり良い感触の試験だったので、いちおう結果が楽しみではあります。その点数は間違いなく読解特急4の音読の成果ですので。

今回で一旦読解特急4からは離れて、900点特急Ⅱなど、再びPart5の本に回帰して12月のTOEICに臨みたいです。

第204回TOEIC メジャーフォーム 感想

第204回TOEICを受験しました。メジャーフォームの感想です。

最初に言いますが、今回私はありえないミスをしました。1問や2問のミスじゃないです。

なんと、TOEICの終了時刻を3時15分だと思って解いていたのです!!

なんかやたら時間あるなー、今回塗り絵無しで解けるんじゃねーか?と思いながら解いていたら、いきなり試験終了のアナウンス。塗り絵もできず、13問も空欄のまま提出してしまいました。TOEIC歴9年ぐらいになりますが、こんなミスをしたのは初めてです。頭がよっぽどいかれて居たのだと思います。

さて、では終了時刻を勘違いした人間の感想を書いていきます。

PART1はいつも通り、1問か2問迷いました。まあそんなもんでしょう。

PART2は簡単だったと思います。途中で思考が停止するような難問ゾーンが無く、最後までペースを保って解けました。変なナレーターも居なかったし。

PART3も、簡単だったのではないでしょうか。こちらも細部は分からないところがありましたが、だいたいの話の流れは掴みながら解けました。

PART4はやや苦戦しました。序盤に苦しい問題が多かったような。

リスニングは実は好調だったのです。今日はもらったな、と思いながらリーディングに進みました。終了時間を勘違いすると知らずに。

PART5はかなり好調でした。サクサク解けましたね。直前に文法特急1をやっていたおかげかもしれません。やはり基本に戻って文法特急1をやるのは大事ですね。なんだかんだ言ってこの本は最強のTOEIC本じゃないでしょうか。今回は問題の難易度も高くなかったと思います。

PART6はいつも通りできたんだかできないんだかよく分からんまま進んでいきます。6終了時点で時間は3時6分。

そして問題のPART7。私はすでに、残り時間があと1時間10分あると勘違いしていました。教室のホワイトボードには終了時刻が15;02と書いてあるのに。これが何故か自分の脳内で15分ずれていたんですね。

シングルパッセージ、時間を勘違いしているので、たっぷり時間を使いながら解きました(笑)
ダブルパッセージ、こちらも時間を使いながら解いているので、かなり正答率は高いと思います。
どちらも、時間を勘違いしながら解いているため、難易度はよく分かりません。ただ、最後に13問解けずに終わってしまったので、そこそこ難しかったのではないかと思います。

そして終了のアナウンスを聞き、呆然とする私。

ありえないミスをして悔しいはずなのに、まあ良いか、と諦めがついてしまいました。最近いろいろと悩み事があり、TOEICに集中していなかったのだと思います。やっちゃったなぁ。

でも、PART7以外はできたし、英語のコンディション自体はそんなに悪くなかったです。だからもったいないわけですが…。

11月は受験できないので、12月は時間を勘違いしないように気を付けながら、ベストを尽くしたいと思います!

「時間が無い」は言い訳

最近、時間が無くてTOEICを勉強できませんでした。

仕事が忙しかったんです。毎日残業していました。

と、言うのは、言い訳だと思うんですよね。時間はホームレスにだってビルゲイツにだってみんな24時間、平等に割り振られているんですから、時間が無いというのはおかしいです。(寿命は人によって違いますけどね)

では何故時間が無いと言ってしまうのか?

それは、優先順位の問題です。忙しくてTOEICをやる時間が無いというのは、TOEICの優先順位が低いということに他なりません。時間はもともと24時間持っています。

仕事が忙しいという人は、仕事を優先させているわけです。首になるのが怖くて残業している人も、仕事が好きで残業している人も、お金が欲しくて残業している人も、同じように優先させているわけです。

同じ9時間の使い方でも、睡眠時間を8時間取ってTOEICを1時間勉強する人は睡眠を優先しているし、睡眠時間を5時間にしてTOEICを4時間やっている人はTOEICを優先しているというわけです。前者の人は時間が無いからTOEICをやっていないのではなく、TOEICの優先順位が低いからTOEICの勉強をしていないだけです。

極端に言ってしまえば人の人生なんて、時間配分の違いしかありません。24時間をいかに割り振るかが人生そのものでしょう。もう明後日はTOEICですが、今回もTOEICの優先度を上げられませんでした。TOEICの優先度をどの程度に設定するか、これは大きな問題ですね。

とりあえず、時間が無いとは言わないようにします。