なぜ英語を勉強するのか

英語を勉強していると、避けられない問があります。それは

なぜ英語を勉強するのか

というもの。究極の質問じゃないでしょうか。

人間は動機があって行動するという前提に立てば、これの答えがありきで英語を勉強しているというのが正しい順序なのでしょうが、人間はそんなに単純ではないと思います。なんとなく始めた英語にハマったり、当初は会社に言われて始めたのが、途中からTOEICの点数を上げることが楽しくなってしまったり、動機があって行動しているわけではない人というのは多いと思います。

私なんかはモロにその典型で、もはやなぜ英語を勉強しているのかよく分かりません。もちろん、その答えの候補はたくさんありますが、聞かれるとスパッと答えられません。

もともと大学では英文学を専攻していました。でもそれは教育学がやりたかったのに成績が悪くて教育学のコースが取れなくて、なんとなく英語は必要そうだから英文学専修を選んだというだけなのです。しかも英文学専修では日本語訳された小説を読んで感想を書いて終わりみたいなヌルい勉強でしたので英語を勉強していませんでした。英語力を上げる勉強を本気でやり始めたのはサラリーマンになってからなのです。

確かな一つの答えとしてあるのが、

英語で書かれた情報を自力で手に入れるため

です。就職したてのころ、私は、投資の勉強をしていました。

私の職場は絵に描いたような年功序列で、仕事をしていようがサボっていようが、年を取らないと収入が増えません。若いうちに自分のお金を増やしたかったら投資をするしか無いことに私は入社して早々に気づきました。

そこで注目したのが、海外に投資することでした。物凄く影響を受けたのが、この本

黄金の扉を開ける賢者の海外投資術

です。日本経済はもう成熟してるから、海外に投資するのが良いことを学びました。そして著者の橘玲氏は、外国の銀行や証券会社で口座を作って投資することを提唱していました!

私は賢者の海外投資に強く憧れました。少ない給料を海外に投資して何倍にも増やそう、などと思っていましたね。そのためには英語の書類を読んで理解できなければなりません。海外の銀行口座を作り投資する、というのが当時の私の英語学習の目標でした。

いちおうこの目標は達成しており、知り合いのつてのおかげもあって海外に銀行口座を作って投資はしました。でも全然儲かりませんでした。っていうか損しました(笑)

橘玲氏の本では、海外に口座を作る方法も紹介されていますが、同時に、国内の証券会社から海外の株式に投資をすることも強く推奨されています。特に海外の株や債権を買うインデックスファンドが推奨されてますね。

直接外国の証券口座を作るのはそれはそれで有効なのでしょうが、日本の証券会社から海外の株式に投資するインデックスファンドを買うだけでもなかなか良い投資ができるので、無理に外国で口座を作る必要は無いかな、と今では思っています。

投資に関してはもう英語は使っていません。今は何かの情報を特に求めているということも無いので、正直なぜ英語を続けているのかよく分かりませんね…。転職する、というのはもちろんありますが、転職だけが目標だったらここまで英語の勉強は続いていないような気がします。今は英語を勉強すること自体が好きで、その結果として何か良いことがあったら良いな、という感じですね。

 

5月TOEICに向けて、勉強しません

気づいたら5月……時間が経つのは早いですね。

いや、早くないです。早いって言ってると本当に早く感じてあっという間に人生が終わってしまいそうな気がするんですよね。だから、せめて言葉だけは

「時間が経つのが遅いなぁ」

って言いましょう。

さて、5月もTOEICの受験を申し込んだのですが、私は今回、全く勉強しません。

先日ブログに書いたように、現在は簿記二級に向けて勉強しているので、英語は全くやっていないんです。大学受験生みたいに多数の科目を並行して勉強できる人は凄いと思います。私は無理!試験勉強は一つずつやって確実に合格したいです。

というわけで今回はTOEICはおろか英語の勉強すらせずに受けるという暴挙に出ます。気が向いたら、歩いてる時にリスニングしたり、気になる洋書を読んだりはしますが、勉強と言えるようなことは一切せずに受けるつもりです。せっかくなので

900点取った人が、2ヶ月間英語を勉強せずにTOEICを受けたら何点取れるか?

ということを知るための受験にしようかと思います。無勉で受けることはそう無いでしょうから。

私のスコアが何点落ちるか、皆さん楽しみにお待ちください。

本のページを固定する道具 ブックストッパー

地味ですが勉強する時に私が長年愛用している道具を紹介します。

ブックストッパー

ページを挟んで重りで本を開いたままで固定する道具です。1つだけでは片側しか固定できないので、まともに使うためには2個使わなければなりません。

ページを開いたままにする、というのは地味な機能です。それによって劇的に勉強が捗るわけではありません。しかし、これがないと、ページを開いたままにすることに労力を要するんですよね。

例えばTOEICならば問題集を解く時、ページを開いたままにするために他の本で抑えたりしていると思います。また、1つのページを繰返し音読する時、手でページを開いたままにすると思いますが、疲れますよね。

勉強する時にかかる余分な労力は、極力省きたいものです。

864円×2個 = 1,728円

で、勉強する時にページが開きっぱなしになると思えば安いものです。

『キクタン英検1級』は意外と良いです


オススメ度(5段階) ★★★★

英検1級が近付いているので、私は受験しませんが単語集の紹介を。

英検1級の単語集と言えば決定版は

かと思います。確かにパス単は英検1級によく出る単語も出そうな単語も網羅しています。

しかし、旺文社の単語集らしく、堅いですね。大学受験の英単語ターゲット1900みたいな、

単語 意味 例文

という伝統的な構成で、音声にも工夫がありません。

対してキクタンは見出し語が900と少ないため、重要単語の暗記には良いです。音声にも工夫があり、キクタンシリーズでお馴染みの

英単語 意味

をひたすら繰り返すCDとなっています。英検1級の単語は難単語が多いから、こういう力づくの暗記は向いていないという意見もあるかもしれません。ですが私は逆に、難単語だからこそ、そもそも意味を知ってる知らない以前に見たことすら無い単語が多いため、まずは音でその単語の存在を認識することが大事だと思います。単語の連呼を聞いていると、意味は知らないけど単語の存在は知っているという状態になります。例えば

altruism

という単語を聞いていると、利他主義という意味は覚えられなくとも、altruismという音や文字列は覚えます。その後、繰返しキクタンでの学習を続けたり、他の問題集で意味を定着させていけば良いと思います。

決定版はパス単ですが、その前に英検1級の基本語彙を定着させるには、まずはキクタンがオススメです!

※私は英検1級はまだ合格していません(1次試験があと5点でした)ので、あくまで不合格者の意見としてご参考にしてください。

『ネイティブの瞬発力が身につく!超「速音読」英語勉強法』の感想

ネイティブの瞬発力が身につく! 超「速音読」英語勉強法
オススメ度(5段階) ★★★

最近英語の勉強をしていないので、今までに読んだ英語関連の本を紹介していきます。オススメ度の高いものも、低いものも紹介していこうと思います。

この本の主張は至ってシンプルです。

英語を身につけるためには音読が最も適している

というもの。著者の実体験に基づいて、いかに音読が有効であるか、また音読学習を続けていくためのコツがいくつか書かれています。私のブログでも何度か書いてきましたが、英語がめちゃくちゃできる人は、やはり音読をしていますね。

私自身、音読の効果は身を持って体験しています。普通に問題集を解いてても上がらなかったTOEICスコアが、音読を1ヶ月集中してやっただけで900点を超えましたのでね。こちらの記事に書きました。

私がTOEICで900点を突破した方法

音読が有効だと分かっていて自分なりの音読のペースが掴めている人にとっては、あまり目新しい情報は無いかもしれません。情報というよりは、音読でTOEIC満点を始めとする素晴らしい英語力を手に入れた人の体験記、として凄く価値があると思います。そういう音読が効果があったという「証拠」があった方が継続して頑張れますから。特に、音読は地味なトレーニングですし。

得られた情報としては、著者が提唱しているのが

速音読

であることです。いかに音読をするべきかというのは大事なテーマですが、とにかく速く読むという一つの方法論を示して、それによって成果を出したという情報は有益でした。ただ、世の中にはゆっくり音読しなさいと言う人も居て、成果も出ているようですから、速く読むのが最も効果的というわけではないと思いますが。

音読やシャドーイングの効用を説いた本でしたら、科学的に説明した『シャドーイングと音読の科学』の方が読み応えがあって私は好きでした。何故シャドーイングや音読が効果的なのか、科学的な視点から知って、理解を深めた上で勉強したいという人にはこちらの方がよりオススメです!

『語源でたどる英単語まんだら』のレビュー

今日は一風変わった単語集を紹介します。

語源でたどる英単語まんだら
オススメ度(5段階) ★★★★

語源系の単語集は、いくつも読みました。中でもこの本は、語源から各単語に広がっていくことを独特の図で表現しており、とても面白いです。まんだら図に見立ててまんだらという書名を冠しているわけですが、その実は、マインドマップに近いです。印欧祖語の語源から放射状に派生語が伸びていくような図です。

語源系の単語集って読み比べると、案外似通っていることに気づきます。例えば

語根:gen
意味:種・誕生

などと見出しがあって、派生語として

gene 遺伝子
generate 発生させる

みたいに列挙されているという形式・語彙のチョイスが似ているので、あまり目新しさが無いんです。この、やや古い本

語源中心英単語辞典

からあまり進歩していないように思えます。語源的にこう辿れるんだよ、と学術的に判明していることを書いているからこうなるんです。

英単語まんだらは、学術的根拠ではなく、著者の個人的インスピレーションに基づいて書かれています。ヨーロッパ系の言語の素となった印欧祖語から、ゲルマン系、ラテン語系、ギリシャ系へと枝分かれしていき、それぞれが現代英語の語彙となっているという言葉の広がりを感じることができます。著者が矢印を書いていて、例えば

nomn 「名前」が基本イメージ

ラテン語系
nominal
 名ばかりの、名目上の、ごくわずかの

nominate 指名する

misnomer 呼び間違い

ignominy 不名誉

ギリシャ系
anonymous 匿名の

synonym 同意語

antonym 反意語

onomatopoeia オノマトペ

pseudonym 偽名

こういう感じです。これが放射状の図で書かれています。この矢印は本当にこういう変遷をしたという意味ではなくて、著者が意味のつながりをインスピレーションさせて書いたものです。印欧祖語から発展した各言語から、豊富な語彙が英語へ帰っていく、英語という言語の豊穣さを感じることができる素晴らしい本です。

元々は、語源系の単語集を読んだのは英検1級の対策のためでした。英検1級は語彙が非常に難しく、全部覚えようとするとキリがありません。できるだけ語の意味を類推して問題を解けるようにするために語源の勉強をしました。

中でも、この英単語まんだらは語のチョイスが英検1級向きで良いと思います。アカデミックな語彙を割と収録しているんですね。上の例で言えば pseudonym なんかがそうで、これはTOEICでは出ない語彙ですが英検1級では出るかもしれません。

TOEICとは違う角度で英語を学びたくなったら、英単語まんだらは非常にオススメです!英検1級の対策になりますし。

“The 7 Habits of Highly Effective People” の感想

今日はド定番の洋書を紹介したいと思います。凄くオススメです。

The 7 Habits of Highly Effective People

日本では

完訳 7つの習慣 人格主義の回復

として有名な本です。自己啓発本ブームの火付け役となった、基本中の基本の自己啓発本ですね。

自己啓発本と言うと、悪いイメージを持ってる人も多いかと思います。成功する人は読んでないとか、怪しいとか、内容が無いとか。この本は別にそれらの本と一線を画するという程ではありません。成功する方法が書いてあるので、人によっては怪しいと思うかもしれません。

ただ、この本は胡散くさいことや、鬱陶しいことは実は書いてありません。起業や出世などを無理に勧める本ではありませんし、人を出し抜くようなことも書いてないし、簡単に成功する方法も書いてありません。

じゃあ何が書いてあるのかと言うと、人格者になるための思考法が書いてあります。善く生きる、と言っても良いかもしれません。それが7つの習慣の正体です。人のせいにしないで自分が変わる。自分の人生の中で大事なことは何かを見極める。成功のために自己研鑽を積む。そんな意識高そうなことが書いてあります。別に怪しくないですし、7つの習慣を実践できている人が居たら、尊敬できるなぁと思います。

大人のための道徳の教科書みたいなものかもしれません。とにかく、立派な大人のお手本が書かれた本です。

英語学習という視点ではどうでしょうか。私は洋書を読みました。自己啓発本なので分かりやすいだろう、とタカをくくって買ったのですが、この本の英語はなかなか難しいと思います。TOEIC885点(当時)の英語力では苦戦しました。しかも長いので途中で挫折しそうになりますし。

いきなり英語で読むと、理解できなくて厳しいかもしれません。ので、要旨を先にマンガで読んでおくと良いと思います。

まんがでわかる 7つの習慣

まんがでわかる7つの習慣2 パラダイムと原則/第1の習慣/第2の習慣

まんがでわかる7つの習慣3 第3の習慣/第4の習慣/第5の習慣

まんがでわかる7つの習慣4 第6の習慣/第7の習慣/第8の習慣

このシリーズは、内容が分かりやすいだけじゃなく、普通にマンガとして面白いです。私はハマったので全部買って読みました。

セコい成功のための本を読むより、立派な人間になるために 7 Habits を読みましょう。

簿記二級、始めました

ちょっと更新が止まっていましたね。

最近、私は英語の勉強はパタりと止めて、簿記二級の勉強をしています。

TOEIC満点道場で何で簿記やねん、って感じですよね。

理由は、転職に有利になるらしいからです。

それでどれくらい有利になるのかとか本当のところは分かりませんが、とりあえず6月の試験で簿記二級を取得できるように頑張って勉強します。お金の話なのでもちろん興味はありますしね。

英語はしばらくお休みです!

グプタによる『不思議の国のグプタ』の感想

私のハンドルネームはグプタでございまして、これはもちろん、ドラクエ3でカンダタに恋人を誘拐されたグプタから取ったわけではなく、TOEICの登場人物のグプタから取りました。清涼院流水さんが書いたこちらの小説

DL特典付 不思議の国のグプタ―飛行機は、今日も遅れる
オススメ度(5段階) ★★★★

でネタになっているので、面白いなぁと思ってハンドルネームにしました。

TOEICの問題文の本文は、フィクションです。例えば石油を巡る国際情勢や、あるアメリカ大統領の偉業など、現代社会や歴史をテーマにした内容は絶対出ません。知ってる人と知ってない人で差が付いてしまうからです。そうしたら英語力を計る試験になりません。だったらフィクションにすれば、知識による有利不利がありません。純粋な英語力を計ることができます。たぶん。

ただ、フィクションにしたことによって、何故かそのストーリーは奇妙な特徴を持つようになりました。TOEICの問題文では、いつも飛行機は遅れますし、図書館は閉館しています。人の名前にも特徴があり、何故かグプタという名前の人物がよく出てきます。

そのストーリーのクセというか、「あるある」をネタにした小説が『不思議の国のグプタ』なのです。

小説の前半は、TOEICのあるあるを楽しめるような内容になっています。TOEICマニアの方々なら絶対面白いと感じると思います。

私は後半部分のクライマックスに差しかかっていくところが気に入りました。詳しくは書きませんが、グプタが世界の秘密に気づいて、掟を破ろうとするところなんか、

トゥルーマン・ショー スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

みたいなスリルを味わえました。

というかトゥルーマン・ショーとは話がかなり似てますね。ミステリーやSFなどが好きな人なら、『グプタ』はありきたりなプロットと思うかもしれません。作られた世界の秘密に気づくのは、確かに目新しい発想ではないです。清涼院流水さんのようなベテラン作家なら、すぐに書けてしまうのではないでしょうか。

それでも、私は『グプタ』は素晴らしい小説だと思います。ミステリーにありがちなプロットを、TOEICを題材にしてやってしまうところが凄いのです。TOEICの問題を作っている人たちは、英語力を計るというミッションのために、文学や歴史などの臭いを消し去った無味乾燥な世界を表現しようとしているのだと思います。普通の日本人にとってTOEICは無味乾燥な英文でしょう。しかし逆にそれをコンテンツとなってしまった、というところが面白いのです。一流の作家にかかればどんな材料も小説になってしまいます。

この本を読んで

「TOEIC対策の役に立たない」

という声をたまに聞きますが、そりゃそうだろう、と思います(笑)

これを読んでスコアが上がることは無いでしょう。ストーリーの傾向を知ることはできますが。

そうではなく、TOEICをコンテンツとして楽しむことができるようになる、ということが『不思議の国のグプタ』の素晴らしいところです。だから私はグプタなんです。

900点特急の音読を3ヶ月終えて

900点特急の音読により900点を取得したことは以前の記事に書きましたが、今日は続編を書きます。

(こちらは2017年に発売された改訂版ですが、この記事を書いた時は旧版を読んでいました)

音読の方法と回数

3月15日の198回TOEICに向けて私は、3ヶ月間、

の音読を続けました。他のテキストは息抜きに少し『読解特急4』を音読しただけで、やってないと言っても良いぐらいです。あとは模試を2回解きました。

通しで本を最初から最後まで読むのを1セットとして、ほぼ毎日1セット以上は読みました。シャドーイングは各問の音声が2回ずつ流れて来ますので、シャドーイングは1セットで2回音読したとカウントします。

また、基本は1セット通して読むことを毎日続けましたが、それと並行して、1問1問を繰返し読む読み方も行いました。その読み方をする時は、Red Bull TOEIC Academy で教えてもらった方法

  • 普通に読む
  • 速く読む
  • 凄くゆっくり読む
  • 一呼吸で何回読めるか
  • 凄く速く読む
  • 1分で何回読めるかチャレンジ

という方法を採用しました。この方法を採用すると、1問につき5分はかかりました。だいたい1問につき20数回ずつ読んでましたね。凄くゆっくり読むというのがあるのであまり回数は多くありません。

1セット通しの音読(とシャドーイング)と、1問1問を20回以上読む音読。これを毎日繰返しました。正確には数えてないのですが、トータルで、テキストの全ての文を110回〜120回ぐらい読みました。ちなみにその間、黙読による速読、熟読、問題を解答する行為も、数えてませんが相当繰返しました。

3ヶ月でこの音読の数はあまり多くないと思います。途中、1ヶ月間の音読を終えて受けたTOEICで900点を達成したため、かなり失速しました。同時期に通訳案内士試験の合格を受けて、更に気が緩みました。それらの成果は、学習時間、音読の回数という点で強いブレーキになりました。

結果と反省

その気の緩みのせいで、

1ヶ月音読して受けた時 910点

その後も2ヶ月音読を続けて受けた時 915点

という結果でした。ベストスコア更新できたのは良かったものの、この900点特急の音読に対してもっと私は期待していたので、1ヶ月と3ヶ月の音読の結果であるスコアがあまり開かなかったのは正直言って残念でした。900点を超えればベストスコアを更新するのはかなり難しく、どんな勉強法でもそう簡単にスコアが上がるはずはありません。ですからある意味で納得の結果ではあるのですが…。

不思議なことに、Part5が100問、Part6が15セットで構成された900点特急ですが、音読とシャドーイングをしていたら、全体的にスコアが伸びました。特に、915点を取った時はLが480でRが430ですので、リスニングの方が圧倒的に良いです。むしろこの回は明らかにPart5と6で崩れてリーディングの点が伸びなかったです。

Part5と6の問題集を音読してPart5と6以外が全て点が上がったという……。

リスニングの伸びは、今までやったことない回数のシャドーイングを行ったからだと思います。900点特急のダウンロード音声はかなり速いです。慣れてきたら1.125倍速でやりました。こういうスピードで負荷をかけるトレーニングも初めてだったので、今まで取ったことがないスコアが出ました。やはりシャドーイングはリスニングに関してはかなり効果が出ますね。

Part5と6で崩れてRが430ですから、Part7はかなりの正答率だと思います。これも音読の効果でしょうか。ただ、時間をかけ過ぎてしまいPart5に時間を回せなかった(私はPart5を最後に解きました)ので、まだまだ改善の余地があるPartだと思いました。

Part5で時間を使えなかったのは、ペース配分のミスだと思います。今回、直前もほぼ音読しかしなかったので、200問を通しで解くリズムというのがイマイチでした。やはり直前1週間や前日は、模試を何回かやった方が良いと思いました。

スコア的には1ヶ月音読して910で3ヶ月音読して915でしたから、ひょっとしたら1ヶ月で止めるべきだったのかもしれません。もしくは、スコア5点以上に経験値を手に入れていて、実はスコアにまだ現れていないだけで効果があったのかもしれません。それは、今後受験したりして自分の感覚で感じ取っていくしかないでしょう。

ただ、900点特急を1ヶ月音読し続けることの効果は紛れもないものだと思いますので、これについては自信を持って他人にオススメできます!900点の壁を破れないという方は是非トライしてみてください。