The Pyramid Principle のレビュー

The Pyramid Principle という本をご存じでしょうか?

The Pyramid Principle: Logic in Writing and Thinking (Financial Times Series)

考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則(日本語訳です)

ビジネスマンが学ぶロジカルシンキング、ロジカルライティングの本のバイブルです。コンサルの人が特に学んでそうな印象ですね。

この本は、ピラミッドストラクチャーと言う、文書の構造を説明した本です。ピラミッドストラクチャーとは、メッセージがあって、それを理由付けやデータが下から支えるような文章の構造のことで、論理的な文章のお手本です。確かにビジネスで客や上司を説得する際の文書やプレゼンの構成で使えそうな内容が書いてあります。非常に有益な本です。

この手の本は、ロジカルな言語である英語で書かれたものが本場であるはずなので、分かりやすい洋書がたくさんあるだろうと思って、

Logical writing

Logical thinking

などとAmazon.comで検索をかけてみましたが、意外と良さそうな本が見つかりませんでした。意外と良い本が少ないのではないかと思います。

日本語の書籍だと、この手の本はウジャウジャ出版されていて、良書が多い印象があるんですよ。ただ、どれもThe Pyramid Principleを分かりやすく解説したような内容の本ですが。

英語で書かれた本はThe Pyramid Principleというバイブルがあるので、これを読んでおけば間違い無いということなのかもしれません。

しかしこの本、値段が高いという難点がありますね……。7,000円もします。何でこんなに高いんでしょうか。中古で安く出品されている時を狙って買うと良いと思います。

もちろん日本語訳も出版されていてしかも安いですが、伝説的な本なので、英語学習者なら是非原書にトライして欲しいと思います!

『メガ模試』のレビュー

今日はちょっと古めのTOEIC本の紹介です。

メガ模試TOEICTESTリスニング1200
メガ模試TOEICTESTリーディング1200
オススメ度(5段階) ★★★

リスニング、リーディングそれぞれ12回分の模試が収録されているというお買い得な模試本です。

これだけ収録されていて公式問題集より安いです。っていうか、2回で3000円って公式問題集高いよね…。それでも公式は買わなきゃならんという…。

解答も訳が書いてあるだけで解説がありません。自分で調べて解答根拠が分かる上級者向けです。メガ模試は、とにかく数をこなすのに向いています。何度も解き直して深く学ぶなら公式などの高級模試を使った方が良いでしょう。

私は公開テストが近づいた時に調整用としてこの模試を使っています。そういう使い方には向いていると思います。

あと、注意すべきはリスニングの音声がかなり早くて発音も怪しくて、本番に近い問題は期待できないということでしょう。かなり変な音声です。トレーニングには良いかもしれませんが、このリスニング模試の点数は気にしない方が良いです。

リーディングはかなりオーソドックスで、ちょっと前のTOEICって感じがするので、リーディングだけ買うのがオススメですね。

たまにはこういう廉価だけどそこそこのクオリティの模試をたくさん解いてみるのも良いんじゃないでしょうか。もちろん、学習の基本は少ないテキストを反復ですが!

 

『3分でわかる問題解決の基本』のレビュー

最近ちょっと仕事で行き詰まっていて、参考にするために、問題解決やロジカル心キングのビジネス書を読んでいました。そこで、かなり良い本を見つけたので紹介します。

3分でわかる問題解決の基本
オススメ度(5段階) ★★★★★

この本を読むと、ビジネスの中で遭遇する問題を解決するための思考法を知ることができます。問題というのはビジネス以外にも人生の様々な局面で出くわすものなので、ビジネス以外の問題を解決するためにも役立ちます。

そもそも何が問題なのか正しく捉え、原因を追求し、解決方法を考えるための方法が説明されています。ロジックツリーとか、マーケティングの3Cとか、そういうフレームワークも分かりやすく解説されています。この本は類書の中でも抜群に分かりやすく、この手のことを学びたいのだったらまずこの本を読んだら良いと思います。

TOEIC満点道場としてはやはり、この手法を、効率的にTOEICスコアを上げるための方法を考える際に使うことを推奨したいです。

ロジックツリー風にスコアアップの方法を考えると、まずはPARTごとに分けて、それぞれのPARTでスコアを上げる方法を使う教材、やり方のレベルまで落とし込んでいき、自分がスコアを上げたいPARTについて、その方法で学習していく、という感じになるでしょう。ロジカルなアプローチだと思います。

ただTOEICの場合は結局は英語の試験ですから、そんな要素毎に分解せず、渾然一体となった英語力を身につけていけば良いし、実はその方が最短でスコアも上がる、なんていうこともあるかもしれません。まぁその渾然一体となった英語力って何なんだというのが分からないから分解して考えるわけでもあるんですが。

実は私、ロジックツリーとか書くのって意識高い系の痛い人だと思っていたのですが、実際に有効なツールだと思います。みなさんも恥ずかしがらずにロジックツリー書きましょう!

『ボキャブラリー プラチナ5000』と『金のフレーズ』はどっちが良いのか

以前、英文法プラチナ講義と文法特急はどっちが良いのかという話を書きました。

今日はそれとほぼ同じことを言いたいのですが、要注目の別の「プラチナ」の本について書きます。

『プラチナ5000』と『金のフレーズ』はどっちが良いのでしょうか?

私の答えを言ってしまうと、やはり『金のフレーズ』です。

何故なら薄くて小さくて持ち運びやすいからです。忙しいサラリーマンの勉強は、机に向かってするよりも、会社の昼休みに、社内の「隠れ家」に入って同僚に見つからないようにこっそりやるものです。

『プラチナ5000』は素晴らしい本です。TOEICに出そうなフレーズが、これでもかというほど掲載されています。これを徹底的に読み込めば、間 違いなくスコアが上がるでしょう。

内容の充実度を比較すれば、間違いなく『プラチナ5000』に軍配が上がります。しかし、それでも『金のフレーズ』なんですね。やっぱり。小さくて勉強しやすいというのはそれほどまでに意味があるのです。

私は、

どんなに内容が良い参考書も、開かなければNext Stageと一緒

というポリシーがあります。Next Stageとは大学受験用の文法問題集で、全く役に立たない本です。開かない参考書は、どんなに良いことが書いてあっても意味がないです。Next Stageについては、やると害悪があるので、さらに悪いかもしれません。

プラチナ5000と金のフレーズは用途が似通っているので、両方やる必要はありません。片方に絞って完全に暗記すべきです。

新参の魅力的な単語集が次々と出版され、古いものは駆逐されるという栄枯盛衰の激しいTOEIC業界ですが、『金のフレーズ』のポジションはまだまだ揺るぎないと思います。

『PART5特急』のレビュー

PART5特急という本が、4ヶ月ぐらい前に出版されました。

新TOEIC TEST パート5 特急 400問ドリル

出た当初は、TOEIC界で有名な神崎正哉先生がPART5形式で400問も書き下ろしたということで、話題沸騰の本でした。でも、そのちょっと後にこんな本が出版されてしまいましたね。

新TOEICテスト 文法問題 でる1000問

するとTOEIC学習者の皆さんはTEX加藤先生の『出る1000問』に乗り換えてしまい、私がTwitterでフォローしてるTOEIC学習者のみなさん、1000問を解いたっていう呟きが多いです。

読解特急では神崎先生とTEX先生は共著で仲良く問題の解説をしていたのですが、こんな絶妙なタイミングで、似たようなコンセプトの本で、しかもどっちか1つを集中的にやった方が良い本を出すなんて、2人の間には何かあったのでしょうか?

しかしそういうTOEICマニア的なことをばかり語って勉強をしなかったら学習者としてはおしまいです。そろそろ本の内容について書きたいと思います。

『PART5特急』は、400問も収録されているだけあって、やはり解説はあっさりしています。

「Cを選ぶと、意味が通るので正解はCです。」

みたいな、えっ、それ解説なの?というぐらいあっさりした解説が多いです。でもまあこれは、そういうコンセプトだから良いと思います。とにかくTOEICっぽい問題をたくさん収録していることに意味があるのです。こってりした解説が読みたいなら、『文法特急』をやり直せば良いんです。

このPART5特急は、『文法特急』1と2と、さらに『900点特急』をやった後にやると良いと思います。それでも飽きたらずさらにたくさん問題を解いてスコアを上げたい人向けです。900点超えたぐらいの人ですかね。やはり最初は、『文法特急』のこってりとした濃厚な解説を読むことをオススメします。

解説があっさりしてるこの本の使い方としては、問題と答えを丸暗記してしまうのが有効かなぁと思います。丸暗記してしまえば、解説が丁寧じゃないことは最終的にはあんまり問題になりません。

次の私の課題は、このPART5特急の音読だと思っており、私もコツコツ音読しています。

私は似たようなコンセプトの本ならサイズが小さい方が良いと思っているため、『でる1000問』よりも『PART5特急』の方が好きです。『PART5特急』派のみなさん、一緒に頑張って音読しましょう!

『文法特急』VS『英文法プラチナ講義』どっちが良いの?

TOEIC対策と言えばPart5対策!

というわけで、Part5の対策本は書店に行けばかなり充実していると思います。そしてPart6のみの対策本というのは、無いですね(笑)

今日は、私が勝手にPart5の対策書として二強だと思っている2冊について、結局どっちが良いのかを書きます。


これらは、Part5の対策書としての二強、即ちTOEICの対策書としての二強でもあると私は思っています。

文法特急が、その強烈なまでに丁寧な解説と新書サイズというユーザーインターフェースの良さにより圧倒的に支持されていたTOEIC界に於いて、その牙城を崩すかのように殴りこんだのがHAMMERさん監修のプラチナ講義です。

どちらも良い本ですので両方やるというのもアリですが、そういうのは私のようなTOEICマニアとか英語マニアに任せておけば良いでしょう。忙しい人はどっちか1つを選んで、選んだ方を何度も読む方が良いです。ちなみに文法特急は分量が少ないので、プラチナ講義と比べるなら文法特急1と2をセットとして考えます。選ぶ基準としては

英語が嫌いな人は文法特急

英語が好きな人はプラチナ講義

でどうでしょう?

文法特急は、章分けこそされているものの、一問完結の構成を取っています。一問解いたら、一問答え合わせ。これが良いですね。本当に勉強しやすい。スキマ時間にやるのに最高。スキマ時間じゃなくても、取っ掛かりやすくて良いです。

プラチナ講義は、文法特急よりも深いと思います。初心者ならば、TOEICに出る文法を体系的に学べて良いですし、上級者も自分の知識の穴を埋めることができます。ただし、分厚くて重厚な本なので、やり切るのにモチベーションが要ります。内容は本質的なので、英語が好きな人にはたまらんと思います。

内容的にはプラチナ講義の方が良いと思います。体系的に文法事項を説明していて、かつ『ロイヤル英文法』みたいに堅すぎない。柔らかな解説でTOEIC向きの文法を学べる。最高です。でも、ユーザーインターフェースが良くありません。こんなに分厚い本、カバンに入れて出かけたくないです。電車の中で広げたくないです。

どちらも大好きな本なのですが、どちらかを選択してやり込んだ方が良いと思うので、英語が好きか嫌いか、という基準で選ぶことを勧めました。どちらかを選んでやり込めば必ず成果が出ます。特に、音読して例文を全部覚えるのが良いと思います。そういう一見遠回りに見える方法論が、実は一番の近道だったりするんですよね。それがTOEICだと思っています。

文法特急1&2、もしくはプラチナ講義の次は、これに進みましょう。

こちらも、以前くどいほど書きましたが、超おすすめです。

読解特急という不遇のシリーズ

今日は、コンセプトとしてはかなり良いのにあまり人気が無いような気がする問題集を紹介します。

1駅1題 新TOEIC TEST読解特急
オススメ度(5段階) ★★★

今やサラリーマンを中心にTOEIC対策書として絶大な人気を誇る「特急」シリーズですが、有名な『文法特急』や『金のフレーズ』以外にも、かなりの数の本が発刊されています。

1駅1題 新TOEIC TEST文法特急

新TOEIC TEST 出る単特急 金のフレーズ

中でも読解特急シリーズは、1巻~5巻に加え初心者特急という事実上の6作目まで発売されており、人気シリーズの一角を担っています。特に、TOEICの中でもかなり苦手とする人が多いpart7の対策書であるため、このシリーズへの期待は高まります。

本の構成としては、part7形式の長文→解答・解説→語注となっており、part7形式の問題集であり、音読や単語の暗記にも使えるため、有名な受験参考書『速読英単語』に近いような使い方ができるという名コンセプトの本です。

ですが、あまり、成果を聞かないんですね。

『文法特急』と『金のフレーズ』でスコアが上がったという声はよく聞くのですが、『読解特急』で上がったとは聞きません。コンセプトは良く、英文もTOEICと近いため質の高い問題集だと思うのですが、何故でしょうか?

私なりの答えを考えました。

TOEICの学習者の中には、part5が好きという人が多いではないでしょうか?

part5は、短文で構成されているため、すぐに解けます。1問20秒が目安です。これは、ある程度TOEICに慣れ親しんだ人なら、ちょっとしたクイズのような感覚になってくるんですね。スキマ時間に手軽に取り組むのにも適していて、非常にとっつきやすいpartです。

一問が小さいということは、自分自身の成長を感じやすいということでもあります。小さな一問でも解けるようになると嬉しいので、5をやってる限りその嬉しさを積み重ねていけるわけです。

対してpart7はエネルギーの要るpartです。試験本番で苦戦するような、つまり対策しておくべき問題は1セット解くのに5分はかかります(というか5分で解けないから苦戦している)。5分間集中して読むということはいつでもすぐに取りかかれるというわけではありません。読んでる途中で勉強を中断してしまうと続きから再開するのが難しく、スキマ時間でやるのにも向きません。

さらに、part7を解く力というのは、なかなか成長を実感できません。相当の数の問題を解いたり、同じ文章を何度も音読してようやく少し読むのが早くなるというものです。この成果の出にくさが、part7の学習から我々を遠ざけていると思います。

このようにエネルギーの要るpartなので、公式問題集や模試の中のpart7を解くだけでお腹いっぱいになってしまい、他の問題集でしっかりと対策というところまで私は進んでいません。

しかもpart5を早く解けるようになるとpart7に使える時間が増えて、単にそれだけの理由でpart7のスコアが上がることも多いため、なおさらTOEICはpart5対策をしてしまいがちです。

そんなわけで、何かとpart7は後回しにされがちなpartなので、『読解特急』シリーズをやりこむところまでなかなかたどり着かない人が多く、このシリーズはあまり評価されていないのではないかと思います。

私自身、part7については納得のいく対策ができていないまま900点を突破したため、ここからスコアを伸ばすための次の課題はpart7の攻略だと思っています。

が、今も私はついつい『part5特急 400問ドリル』の方を手にとってしまいます。

そろそろ読解特急をやるべきだと思っているのですが……。

『TOEICテスト基本例文700選』のレビュー


オススメ度(5段階) ★★

この本は、TOEICのPart1〜7それぞれに出題されやすい例文を、合計で700掲載した本です。TOEICはパターンの暗記が大事で、これは1冊で全パートの重要例文が暗記できる意欲作です。

が、そのせいで器用貧乏な本ができあがっているという印象があります。確かに、これ一冊の音読をやり込んだら、スコアは伸びると思います。でもこのサイズの本(持ち歩きに向く新書サイズ)だったら、文法特急という鉄板のシリーズがあるんですよね。

スコアが800未満だったら、『文法特急1〜2』、900を目指すなら『900点特急』を持ち歩くべきです。

文法特急シリーズは、Part5と6の問題しか掲載していないため、一見すると対策範囲が狭いです。しかし、実はその問題文をシャドーイングと音読をしているとPart1〜7までのスコアが上がるという不思議な現象が報告されています(これを経験したのは私だけではないようです)。

Part5と6に絞って対策したつもりが自然と全パート上がる文法特急の方が、シンプルで美味しい参考書だと思います。

一方『基本例文700選』は発想としては非常に面白い参考書なので、やり込めば非常に効果があるという可能性はあります。

この本、効果あるよ。という方が居らっしゃったら是非コメント等でお知らせください!

『英文解釈教室』が難しい

この前、かんべやすひろ先生の『学校で絶対教えてくれない 超英文解釈マニュアル』について書いたところ、友人から

「英文読解が好きなら伊藤和夫の英文解釈教室を読むべき」

という指摘をいただきました。

『英文解釈教室』は大学受験用の英語参考書としてバイブル的な地位の本です。私は大学受験時代、全く読みませんでしたが。

今回友達に勧められて、早速買って読んでみました。

英文解釈教室 改訂版

この本、凄く難しいです。英文の構造を読み解く訓練をする本なのですが、出てくる例文が、とにかく複雑です。一筋縄では読めない。TOEICより全然難しいです。苦戦しながら読んでおります。

読み終わったらまた詳しく感想書きますね。

『学校で絶対教えてくれない 超英文解釈マニュアル』のレビュー

超・英文解釈マニュアル―学校で絶対教えてくれない かんべ やすひろ著
オススメ度(5段階) ★★★★★

この本は素晴らしい内容でした。英文を読む時に必要な脳の働きを上手く説明している本です。

いわゆる5文型という考え方は、高校で習う英文法の中では最も大事なものではないでしょうか?

文法の教科書の最初に載っている単元ですが、生徒の多くは、ふーん、で済ましてしまいます。そして仮定法過去とか比較級で多くの勉強時間を割いてしまう。しかし特に長文読解する時に、最も重要な文法事項は間違いなく5文型でしょう。生徒は大事な5文型を理解する前に些末な文法の暗記に時間を取られてしまっています。

そしていざ長文読解の授業では、SだとかVだとかOだとか、教師が呪文のように説明をします。どれがSでVでOなのかは分かったから、どうやってそれを見分けるのか教えてくれ!と思った方は多いんじゃないかと思います。

この本は、どれがSでVでOなのか見抜く方法を説明した本です。

まず、実際の英文は5文型の通りにはいかないことを説明してくれます。授業ではSVOCって習うのに、実際の英文はSから始まらないことがほとんどでですからね。その、Sの前の部分はこの本では「イントロ」と名付けられています。従来の文法書ではSVのみとされている文型も、この本の中では

イントロ S Sの説明 一般動詞 Vの説明

と定義し、Sの前後、Vの前後に「説明」が付くことを示しています。ちなみにVでなく一般動詞と書いてあるのはbe動詞文と区別するためです。

SやVという文の構成要素の、前からや後ろから「説明」が付くという説明は、大西泰斗先生の

ネイティブスピーカーの英文法絶対基礎力 (Native speaker series)
一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法(東進ブックス)

と似ています。というか、英文の構造の見抜き方について同じ方法を、言葉を変えて説明しているのだと思います。良い本というのは内容が似るんですね。

このような、英文の読み方系の本は他にも多数出版されています。伊藤和夫先生の英文解釈教室や西きょうじ先生のポレポレなども、近い内容なのではないかと思います。まだ読んでないので分かりませんが。

こういう基本中の基本と言える内容は、やはり大学受験の参考書が最も発達してますね。ここまでの本質的な内容は、TOEICや英検対策を冠した本では絶対に学べません。量をこなして英語に慣れるには最適な本が多いですが、一冊丸々使って基本原則を説明する本は受験参考書ならではです。

量をこなす前に、是非こういう理論系の本を何度も読んで、文の構造についてじっくり考えてみると良いと思います。