198回TOEIC 結果発表

第198回TOEICの結果が発表されましたね。

私のスコアは

L480 R435

トータル 915

でした!

2回連続で900点を取得です。前回の900点が私のジツリキであったことが証明されました。また、900点を超えるとあとは非常に険しい道のりとなるTOEICですが、5点だけでもアップさせることができたのは成果と言えます。

ただ、今回は900点特急の音読を3ヶ月取り組んだ後の受験だったため、もっと高いスコアを期待していました。モデルとなったJunさんという方が3ヶ月で885点から970点に上げた方法なので、同じスコアからスタートした私もそれを目標にしていました。

しかし結果は大きく及ばず、TOEICの厳しさを再確認しました。でも900点を2回超えることができた勉強法なので、かなり効果のある勉強法であることは疑いようもありません。

途中、1ヶ月間の音読を終えた後の受験で900点を超えたため、かなり気の緩みがあったと思います。

この900点特急の音読という非常に前時代的でありながら効果的な学習については、

3ヶ月間でいったい何回読んだのか?

読んでる間にどのような変化があったのか?

など、別記事としてまとめたいと思います。

“Who Moved My Cheese?” の感想

昔読んだ洋書をふと思い出したので、思い出しながら感想を書きます。まだ大学2年生で、希望に満ち溢れていた時に読みました。

Who Moved My Cheese

日本では『チーズはどこへ消えた?』というタイトルで邦訳が出版されました。原題を直訳すれば「誰が僕のチーズを動かした?」ですが、敢えて「チーズはどこへ消えた?」とするところが日本語っぽくて良い訳ですね。

ちなみにWho moved my cheese? という構文は、疑問詞がそのまま主語になるから倒置は起きず、動詞も過去形のままという、高校受験でちょっと曲者の文法ですね。

本の内容に話を戻します。

アメリカの自己啓発本らしく、伝えたいテーマは非常にシンプルで、それを冗長に繰り返して伝えるタイプの寓話です。有名な”The Goal”とかもそうでしょう。

この本のメッセージは1つ

変化し続けることが善である

ということです。とにかく動きまわった者がチーズを得たというシンプルなストーリーはその1つのメッセージを伝えるために書かれています。この話の中ではその場に留まった者は何も得られません。

このメッセージは私は好きなのですが、当然ながら反論があります。

変化しない方が良いこともある

という主張です。日本では『バターはどこへ溶けた?』というパクり本が存在し、その本では、その場に留まった者が得をする話が書かれています。

これは、どちらもありうることを主張しているので、どちらも正しいです。ある状況ではどちらかが正しくどちらかが正しくない、ということに過ぎません。

例えば転職などがそうではないでしょうか。”Who moved my cheese?”に従って行動すれば、現状を改善するために、積極的に転職をした方が良いと考えます。上手く転職すれば給料が上がって人間関係も良くなってハッピーになりますが、統計では転職して給料が下がる人はかなり多いらしいです。そういう人は転職せず、前の会社に残った方が良かったのかもしれません。

変化した方が良いこともあるし、変化しない方が良いこともある。これは正しいです。ですが、何も言っていないのと同じです。

私としては、ただ待ってるだけでは状況は改善しないと思っているので、”Who moved my cheese?”的な考え方は好きです。

使われている英語に関しては非常に平易で大学生の時の私でも読めました。メッセージがシンプルで、内容も面白く英語も読みやすいので、これは洋書の入門としてかなりオススメの本です。

英語のプロとアマ

英語をやる理由は、カッコ良いからとか外国人と友達になりたいとかTOEICが好きとか色々ありますが、やはり一般的には英語を学ぶのは

仕事のため

という印象があると思います。人類の歴史上ずっと、仕事は我々一般庶民の頭の中の大部分を占める行為である以上、仕方がありません。テレビを見たり旅行をするのは普通の人にとって「快」ですが、英語学習は大多数の人にとっては「不快」な行為ですから、仕事のためだと思うのが普通でしょう。

確かに現代社会では仕事における英語の重要性は上がっています。英語ができなきゃ仕事が無いとか言われてますね。実際は全くそんなことありませんが。

仕事で英語を使っている人を、英語のプロと呼ぶことにします。

  • メーカーの海外駐在員
  • 英語の先生
  • 通訳
  • 商社の社員

などをプロとします。プロには英語「で」仕事をしている人と英語「を」仕事にしている人の2通りがありますが、今回はひっくるめて、仕事で英語を使っていればプロとします。逆に、仕事で英語を使っていないけど英語を学習している人をアマと呼びます。

TOEICの点数が高い人は、やはりプロが多いです。ところがTwitterでTOEIC学習者をたくさんフォローしていると、プロより凄いアマがたくさん居ることに気づきます。

一度私は、とある凄いアマの人に

「あなたは何故プロにならないのですか?」

と聞いたところ

「仕事があって家族も居る状況で敢えてリスクを取って英語を仕事にする気は無い」

というような返答をもらいました。確かに、好きなことを仕事にする必要は無いかもしれません。仕事にしたら好きなように関われるわけではありませんから。英語を勉強するのは好きでも、英語を使って営業するのが好きとは限りません。だったら趣味として英語を極めた方が総合的な人生の幸福度は高いかもしれません。

オリンピックはアマの祭典ですから、アマがプロに劣るなんていうことは全くありません。むしろ、プロは生活のために成果を出さなければならないのでいろいろ制約があり、純粋に道を追求するならアマの方が強いということもあり得ます。

私もそう思って今までアマでやってきました。

ですが、やはりプロになりたいんですよね。好きなことを仕事にした方が良いでしょ素直に考えたら、という感があります。通訳案内士というプロ寄りの資格を取得したのはそういうつもりです。

アマのまま道を極めることは時として美しいと思います。ただ、プロになりたい気持ちを抑えてまでアマで居るのは良くないんじゃないかな、と思うのです。

今後私の考えは変わるかもしれませんが、これは今考えたことです。ブログは今考えたことを書いていくことが大事ですから。

第198回TOEIC 感想

昨日は第198回のTOEIC公開テストを受けて来ました。

今回は試験中にトイレに行くこともなく終えたのですが、できは正直イマイチです。

まず、Part1の1問目で、あんまり自信が無かったんですね。たぶん正解しているんですが、意表を突かれ、立て直すのに時間がかかりました。

Part2は前半が難しく、後半は普通の印象。

Part3、4は極めて普通の難易度だと感じました。

リスニングは、3,4で点が取れているはずなので、そこそこのスコアは出ると思います。

リーディングでは私はPart6,7,5という変則的な順番で解きます。最後に焦った状態で解くのは、Part5が良いだろうと思っているからです。

まず、昨日はPart6が不調でした。たぶん2問ぐらいミスっていると思います。

Part7は普通だと思います。いつもの通り時間が無くなり、残り13分でPart5へ。

Part5も、125問目ぐらいまでは普通に進んでいったんです。しかし、そこから、ある程度文脈を取らないと解けない語彙問題が多く感じました。13分しか無く、ほぼ読んでる時間が無いので、これはキツい。かなりの数をカンでマークしてしまいました。

Part5が解けず今回のテスト全体に高スコアを期待できない結果となってしまいました。

リベンジ!といきたいところですが、4月は用事が入り受験できず、また最近は料理やスペイン語などTOEIC以外にもやりたいことがいろいろあるので、今後どれくらいTOEICを受けるか、ちょっと悩んでおります……。

私がTOEICで900点を突破した方法

TOEICで900点を突破した時の学習記録については、こちらの記事に書きました。今日はその学習がなぜ必要でどのように効果があったのかという考察を伝えます。尚、どうしてもスコア帯によって必要な勉強法は異なりますので断っておきますが、私が伝えられるのは885点から910点に上がった時の方法です。

※こちらの記事はTOEICの問題がPart5が40問出題された時代のTOEICについての記事ですので、ご注意をお願いします。

課題の認識

私の課題は、制限時間内にリーディングが全問解き終わらないことでした。TOEICで885点と言うと全問解ききることができるだろうと昔は思っていたのですが、模試でも本番でも、いつもリーディングで3問ぐらい塗り絵(時間が足りなくなって勘でマークすること)していました。これを全問解ききるスピードを付ければ900点は取れるだろうと思っていました。逆に言えば私はPart7の正答率などはかなり高かったのです。時間さえあれば正解にたどり着けるタイプの受験者でした。

何故塗り絵をしてしまうのか

私はいつも、Part5に19分ぐらいかけていました。分からない問題に遭遇すると1分ぐらい悩んでしまい、結局勘でマークする、ということがよくありました。その結果Part7で3問ほど塗り絵していました。これは非常にもったいないことです。

塗り絵を解消するためにどうしたら良いのか

リーディングで手強いのは、何と言ってもPart7です。ここを速く読めれば、かなりタイムを短縮できます。しかし、英文を読むスピードを上げることは、一朝一夕にはできません。

それよりも、全体の時間配分を見直すことにしました。よく言われるのが、Part5に14分、Part6に6分、Part7に55分という時間配分だと思います。これを強制的に実行するための手段が、Part5を最後に解くという方法です。焦って解くと1問に1分とかかけられないので、Part5で無駄な時間を使わないで済むんですよね。ただ、今まで19分かけていたPart5を14分で終わらせて、できれば正答率を上げたいので、やはりPart5の強化は最重要課題でした。

そこで、JunさんというTOEICで何度も満点を取得している方が仰る900点特急の音読という勉強法を始めました。

900点特急の使い方

(こちらは2017年に発売された改訂版ですが、この記事を書いた時、私は旧版の本を読んでいました)

この本の効果的な使い方を説明しますが、実際は900点特急の中で推奨されている勉強法を実行したのとあまり違いはありません。実は本の序盤に書いてあったのです。それを今まで実行していなかった私が悪かった。さて方法は以下の通りです。

    1. 問題を解く、解説をじっくり読んで理解する
    1. リスニング用音声を聞きながらテキストを音読、即ちオーバーラッピングする
  1. シャドーイングと音読をする

基本的には以上の順番で行いましたが、声を出せない環境で勉強する時は黙読で回答する→解説を読むというところに戻ったりしていますので、上記の過程を何周もやっているという感じです。この辺りの話は、前回の勉強記録の記事の方に詳しく書きました。

900点特急の学習過程での変化

1冊のテキストのみを使い続けていると、自分の状態が変化します。

最初に訪れた変化は、答えを覚えたため、間違えなくなったということです。ただ、まだ選択肢を見なければ答えは分かりません。選択肢を見ると、間違えずに回答を選べるという状態です。これは、答えの選択肢を見なければ答えを思い出せない、又は外れの選択肢も見なければ答えを選べない、という点でまだ学習途中の段階です。ちなみに、答えは全て回答根拠と合わせて覚えることが大事です。

次の変化は、選択肢を見ずに正解を出せるようになったということです。ただ、前後の単語などを見て、少し考えて思い出すというレベルです。

最後に、問題を見た瞬間に答えが分かるという状態になりました。ここまで来るとさすがに、Part5の他の問題集を解く能力もかなり上がっていました。だいたいの問題が、900点特急の問題のどれかのパターンに当てはまるんですね。900点特急は問題の空欄になっていない箇所についてもTOEIC頻出の表現が頻出の、非常に美味しい問題集です。空欄以外の部分もけっこう覚えてしまっているので、同じ表現が出題されると、何となく解けます。

900点特急学習を終えた効果

900点特急の全問の答えを暗記して即座に解ける状態でTOEICに臨んだ私は、それまでと比較して確実にPart5で瞬殺できる問題が多いと感じました。Part5を13分で攻略でき、私は自分の公開テスト受験歴の中で初めて塗り絵無しで試験を終えることができました。結果、正答率も向上していました。

また、Part7や、リスニングパートにおいても効果がありました。何度もシャドーイングしていたので、TOEIC本番ではかなりリスニングの調子が良かったです。そして、これは何となくとしか言えないのですが、Part7を解くのも早くなったと思います。これらの効果は、TOEIC受験後に読みましたがこちらの本『シャドーイングと音読の科学』で説明されている効果が実際にあったのだと思います。

Part5形式の問題が100問と、Part6形式が10題しか収録されていない900点特急を何度も解き、音読とシャドーイングをしただけですが、TOEICにおける全パートで得点力が向上しました。Part4やPart7などの長文も、結局は短文の組み合わせで構成されているので、一文一文の理解を深めるPart5の繰返しは効果があるのだと思います。実は900点特急はかなりエッセンスの詰め込まれた問題集だったのです。

同じ問題集を何度も解く・読むことの是非

私は昔から、同じ問題集を何度も解くのが嫌いでした。大学受験の時も、特に試験直前などは問題集は多くても2周ぐらいしか解かなかったと思います。勉強は飽きずに続けることが大事だと思っていて、同じ問題集を何度も解くと飽きるので、あまりやりませんでした。

しかしTOEIC業界では、HAMMERさんとか凄いTOEIC講師の方はみんな口を揃えて

「一冊の問題集を徹底的にやれ」

と言っています。私は今まで逆らっていたわけですが、今回実行してみて、その効果を実感しました。

また、この勉強法はテキストを1冊しか使いませんので、非常にシンプルで勉強しやすいです。日々の仕事で忙しいサラリーマンに向いている勉強法だと思います。特に一日の勉強時間が2時間ぐらいしか取れないのならば、一冊に絞って深く定着させるのが良いと思います。

最後に一言

900点特急は一冊で相当効果が出る、非常に美味しい問題集です。しかし問題が難しいこともあり私のように1回だけ解いて本棚に眠らせている人は多いと思います。もし900点の壁に阻まれて、勉強の指針を見失っている方が居らっしゃったら、是非900点特急のやり込みに挑戦してみてください。きっと効果を得られると思います。

900点突破体験記 その2

その1の続きです。12月23日から、私は900点特急の音読を開始しました。

最初はまず、解き直してみました。まずはしっかり理解してから音読した方が良いと思ったので。

すると、全然解けないことに気づきました。1年以上前に1回だけ解いて、もう忘れ去っていたのです。やはり難問集として名高い900点特急ですから、時間無制限で解いて6割ぐらいの正答率でした。

まずは解いて、しっかり解説を読むことから始めました。並行して、音声を聞きながらテキストを音読する、オーバーラッピングも開始しました。いきなり音読しては正しい読み方が分からないので、まずはネイティブの朗読に着いて行って正しい型を学ぶ必要があります。

この学習を開始してからすぐに私は風邪をひいてしまい、咳が激しく出ていたので、あまり声が出せなくなりました。そういう日は黙読で問題を解き、解説をじっくり読むということに集中しました。オーバーラッピングは常にテキストを1周通しでやりました。音声は2回ずつ読み上げられますので、2回ずつ読むのを1周ということになります。問題を解くのも、1周通しで解くことを1日1回はやりました。

最初の1週間ぐらいはオーバーラッピングと解説の読み込みに使いました。英語の勉強は900点特急しかやっていません。一日の勉強時間は2時間ぐらいです。1週間が経過したあたりで、ほぼ全ての問題の答えを暗記していました。とはいえまだ、選択肢を見れば答えが分かる、という状態でした。オーバーラッピングは最初はネイティブの音声に付いていけませんでした。あまり慣れていないテキストでやると、すぐに音声に追いてかれますね。

そうこうしているうちに、正月が来ました。1月1日〜3日は家族で祖母の家に行きました。祖母の家に居ると音読できる環境が無かったので、私は再び黙読と、解説の精読に集中しました。

3日に祖母の家から帰宅してからは、毎日シャドーイングを行いました。テキストを開き、しかしまずはテキストを見ずにネイティブ音声を追いかけます。音声は常に2回読み上げられるので、2回目はテキストを見ながらオーバーラッピング、即ちシャドーイングの答え合わせをするという形式で取り組みました。

そんな調子で毎日シャドーイングを音声1周は通しで行い、あとは素の音読も行いました。ただ、1問につき20回以上音読していたので、これはかなり進捗が遅かったです。取り組んだ時間が短かったので、TOEIC当日までに900点特急の内容の2割ぐらいのところまでしか進みませんでした。

1月9日と10日は休日だったため、模試を解きました。既に何度も解いた公式のvol5と、初見のメガ模試を、1日に1回分ずつ解きました。それ以外の時間は、いつも通り900点特急のシャドーイングを行いました。前日に初見の模試を解くのはチューニングのためで、あまり丁寧に解説を読んで内容を暗記したりはしません。学習の軸はあくまで900点特急です。

TOEICの当日も、900点特急のシャドーイングを行いました。あとは公式vol5のリスニング音源を聞きながら会場に行きました。そしてTOEIC開始です。

以上が、私なりに勝負を仕掛けた3週間の勉強の全てです。私は洋書を読むのが趣味であるため、この期間にももちろん洋書を読んでいますが、これは今までもやっていましたので今更スコアを上げたなどとは思いません。完全に900点特急のやりこみのおかげです。

他には、10月26日のTOEIC(結果は865点)を受けてから12月7日までは通訳案内士試験の勉強をしていました。この時の勉強は詳しくは通訳案内士試験の記事で書きますが、ひょっとしたらTOEICのスコア上昇に多少は貢献しているかもしれません。ただ、模試の正答数を見る限り、通訳案内士受験直後のスコアは到底900点を取れるようなものではなかったので、やはり直前3週間の900点特急が決め手であったことは間違い無いでしょう。

さて、900点突破体験記のその2として、ドキュメント的に書きました。900点特急を使った学習という点に絞り、次回はもっと学習のポイントをまとめた記事を書きます。

900点突破体験記 その1

第197回TOEICの結果は

L 465 R 445

910点でした!!!ついに私は900点を超えることができました。900点は長年の憧れだったので本当に嬉しいです。

これから2回に分けて、900点突破までのハイライトを書いていきます。少しでも皆さんが900点の壁を突破するのに役に立ったら良いな、と思います。

自分のベストスコアは、しばらく885点でした。本気で対策したら900超えるだろう、ぐらいに思って受験した去年の10月の結果が865点。この時、900点には見えない壁があるな、と確信しました。今のままでは何度受験しても壁を超えないだろう、と。

12月7日に通訳案内士試験を控えていたため、それまでTOEIC学習は封印。そして11月と12月のTOEICは受けませんでした。勝負は1月11日のTOEICとしました。

10月のTOEICが終わってから、何故か私は

問題演習不足だ

と感じていました。そして12月7日の通訳案内士試験が終わってから取り組んだテキストは「メガ模試」のリーディングとリスニングでした。模試を解きまくるぞー!と漠然と思っていましたね。

しばらく毎日リスニングかリーディングのどちらかを1つずつ解いていました。が、12月21日にRed Bullさんのセミナーに行き、惰性で模試を解くことをやめて音読中心の勉強に切り替えることにしました。ちょうどその時、Red Bullさんの同じセミナーの感想をJunさんという方が書かれていて、そこで、

「885点から970点に上げた時は900点特急の音読とシャドーイングのみをやった」

という記述が目に止まりました。こちらの記事です。

マジで!?という感じでしたね。885点と言うとちょうどその時の私のベストスコアです。世に900点突破を掲げたTOEIC本は今でこそ溢れかえっていますが、あんな薄い、そして安い(笑)、900点特急のみでそれが可能なのか?と思いました。

しかし考えてみれば900点特急は900点突破の看板を出した本の嚆矢です。だったらこれで900点突破というのは実は普通の発想です。情報が氾濫する現代ですから、900点突破のために書かれた900点特急を、900点突破のためにやり込むというとても簡単なことに私は気づいていませんでした。

もちろん、900点特急は以前から持っていました。1回通りだけ解いて、放置していました。1周だけでは当然、実力は身に付いていません。Junさんの言うように、今度こそこいつをやり込もう、って思いました。

セミナーに行った翌々日から私は900点特急に絞った勉強を開始しました。1月11日のTOEICまで、あと3週間しかありませんでした。

その2へ続く

『ロッキー』シリーズの感想

先週、『シャドーイングと音読の科学』の要約を書きましたが、あれからと言うもの私の勉強は完全にシャドーイングと音読が中心になりました。次回3月のTOEICまで毎日続けます。

さて、今日は好きな映画についてでも書きます。私は英語の勉強を始めてから、洋画をよく見るようになりました。映画って長くて疲れるので小さい頃は嫌いだったのですが最近は映画ファンになりました。

好きな映画はと言うと、『ロッキー』シリーズです。ベタですね。ただ『ロッキー』はベタを極めた良さみたいなのがあります。

ロッキーの好きなところは、毎回トレーニングしてるシーンがあるところです。道を走ったり片手で腕立て伏せをしたり、階段を駆け上がったり、ロッキーがトレーニングしてるシーンがめちゃくちゃカッコ良いんですよ。

負け犬の毎日を送るロッキーが1回のボクシングの試合で人生を変えるためにトレーニングするシーンは、見てると自分も闘志が沸き立って来ます。無名の状態でチャンピオンと闘うことになり、晒し者にされるはずだったのが、大善戦をしてヒーローになるのは実に爽快です。同時にこの映画一本でビッグネームを手にするシルベスター・スタローンとも重なり、スタローンが現実で一発逆転をしているから、不思議とロッキーに対してもリアリティを感じてしまうんですよね。

今、私は負け犬です。行きたくない会社に毎日行っている。大人になると、毎日会社が楽しくて仕方がないという人はあまり居ないでしょうから、そういう意味では負け犬は多いです。

そんな負け犬の私たちが、頑張ろう、という気になるからロッキーという映画が大好きです。ハードなシャドーイングや音読に取り組む自分を、私はロッキーと重ねています。それをやってもロッキーのように人生を逆転できるというわけではないでしょう。でも、何もせずに人生を良くするのはもっと無理でしょう。だから英語をやりたいですね。

ところで洋画を見るのは英語の勉強のためでもありますが、ロッキーは英語の勉強にはあまり向かない映画です。主人公のロッキーの英語が物凄く聞き取りにくいのです。イタリア訛りという設定もさることながら、スタローンの滑舌が悪いんですよ。そういう役柄だからというわけなんですが。アポロやエイドリアンなど他のキャラの英語はとても聞き取りやすいです。

加えて、ロッキーの英語は文法的な誤りが多いのが面白いです。なぜかロッキーは正しくは You were と言うべきセリフで You was と言うのです。あと She doesn’t と言うべきところで She don’t と言ったり。中学校の英語の試験で書いたら点がもらえないような英語を使うのです。これはネイティブ的には、ある印象を持つと思います。日本人でも日本語の文法を間違えて話す人は居ますから、そういう風にロッキーを印象づけているのでしょうね。

『シャドーイングと音読の科学』のレビュー

英語学習においてシャドーイングや音読が効果的であるとはもはや一般的に言われていますが、何故効果的なのかは実際のところよく分かっていないと思います。ただ、安河内哲也先生みたいに実際に英語が物凄くできる人が音読は大事だと言うので、やっぱり効果があるのかな?と経験的に感じていました。年末のRed Bullさんのセミナーでも徹底的な音読が推奨されていましたし。

しかし、Twitterで出会うTOEIC満点取得者は、必ずしも音読推奨派ではなかったのです。あ〜るさんというTOEICで満点を何度も取ってらっしゃる凄い方のツイートで

少なくともTOEICのリスニングでは、本番当日に会場でやらされることは「答えを選ぶこと」だけです。声出しすることではありません。つまり本番に向けた実戦練習としては、答えを選ぶ練習をすれば十分なはずなんです。それがなぜか練習では、必ず声出しまでせよと言われる。謎と言えば謎です。

音読推奨派だった私は、あ〜るさんの発言で、ブレまくっていました(笑)確かに、TOEICは声を出さない試験です。だったら何故TOEICの対策で音読をが推奨されているのだろう?と。

私は音読の重要性を再確認するために、外国語習得における音読の重要性を科学的に説明した本を読んでみることにしました。やはり、何故やるのか?ということを理解したうえでやった方が良いと思うからです。 仕事でも、上司の命令に対してその効果に疑念を抱きながらやっていては成果は出せません。自分が納得して取り組んだ仕事の方が成果が出ませんか?

この本です。


オススメ度(5段階) ★★★★

以下、本の内容を要約していきます。大きく分けて3つの内容で説明します。

  1. シャドーイングをするとリスニング力が向上する
  2. 音読をするとリーディング力が向上する
  3. シャドーイングと音読をすると英語(外国語)を長期記憶しやすくなる

まずシャドーイングをするとリスニング力が向上することについて説明します。

リスニングという行為は、

音を知覚する→意味を理解する

という段階を経ます。母語の場合は知覚の段階が自動化されており負荷がほとんど無く、次のステップである理解に使う時間が充分に取れるため、容易にリスニングを行うことができます。しかし外国語の場合は音を知覚するだけで大きな負荷がかかります。すると意味の理解に使える時間が足りず、例えばTOEICで言えば次の音声が流れてきてしまい、聞き取りができない状態でテストが進行してしまいます。実際の英会話では相手に聞き返す必要が生じてくるでしょう。

シャドーイングは聞こえてきた音をそのまま発音する行為です。これは、音を知覚する行為を自動化するトレーニングになります。このトレーニングを徹底的に行うことにより、知覚が自動化され、意味を理解するために多くの時間を使えるようになります。つまりネイティブの聴覚処理に近づくことができます。

次に、音読をするとリーディング力が向上することについて説明します。この本では、音読とリーディングの関係は先ほど述べたシャドーイングとリスニングの関係とほぼ同じ論理で説明しています。

リーディングという行為は

ディコーディング(文字の解読)→意味を理解する

ディコーディングとはリスニングで言えば音を知覚する段階にあたります。具体的には

  • 文字を見て認知する
  • 知っている語彙として認識する
  • 文字を心の中で発音に変換する

という脳内の作業のことです。黙読していても、大抵の場合は心の中で文字を発音していると思いますので、文字を心の中で発音に変換するという段階を踏みます。認識した文字を心の中で繰返し発音することで記憶を保持し、次の理解の段階に進めることができます。ディコーディングの次の、理解する段階では、リスニングとほぼ同じ脳の働きで処理されます。

リーディングは文字を音に変換するので、実はリスニングよりも1ステップ作業が多いことになります。音読は、文字を発音に変換することを声を出して積極的に意識した形で行うことによって、ディコーディングの自動化を目指す練習になります。自動化ができれば理解に多くの時間を使うことができるのもリスニングと同じです。リスニング同様、知覚段階を自動化することが、ネイティブの処理に近づく方法であるということです。

最後に、シャドーイングと音読によって英語を長期記憶しやすくなることついて説明します。

人が短期記憶を長期記憶に変えるルートには、映像的な記憶と、エピソード記憶と、言語記憶があります。語学学習の暗記においては言語記憶が主になります。言語記憶は、脳内で単語や文の発音を何度もループさせることによって、短期記憶から長期記憶に転化されます。

聞いた音は、約2秒間は脳内に保存されますが、その間に脳内で何度も復唱しなければ忘れてしまいます。2秒間に何度も復唱するためには、音を知覚したり文字を見てから脳内で発音に変換するスピードを増やす必要があります。ネイティブはその過程が自動化されているので、復唱するのが速いため、単語や文を長期記憶に転化させやすいのです。

その過程を自動化するためのトレーニングが、シャドーイングと音読である、というわけです。認識した単語や文を脳内でループさせる作業が高速化されることによって、短期記憶を長期記憶に変えやすくなるのです。

以上がこの本の、シャドーイングと音読が語学学習で効果的であることを説明した部分の要約になります。本文ではもっと実験やデータを用いて論理的に説明されていますので、詳しく知りたい方は是非読んでみることをオススメします。

ではこの説を踏まえて、どのようにシャドーイングや音読を英語学習に取り入れたら良いのか?という話については、また別の記事で書くことを予定しています。

Why →How →What という思考法

TEDというサイトをご存知でしょうか?英語で行われたスピーチが掲載されたサイトです。スピーチの内容が面白く、スピーチそのものもとてもクオリティが高く、スクリプトを読んだりして英語の勉強の教材としても使われています。

今回の記事では、1つのスピーチを紹介します。良いプレゼンテーションなので是非見てみてください。

Simon Sinek: How great leaders inspire action

プレゼンターは優れたリーダーの思考法に気づいてしまったらしく、それを私たちにシェアしてくれます。それは何なのかと言うと、優れたリーダーは行動を

Why How What

という順序で考え、普通の人は

What→How→Why

という順番で考えるらしいです。前者の方が、相手を説得する時に効力を発揮します。例えばGoogleという会社の行動理念。

  • なぜGoogleを運営するのか?→地球上の知を整理できると信じているから(Why)
  • どのようにしてそれを達成するのか?→最先端のアルゴリズムを使うことによって(How)
  • 何を利用者に提供するのか?→興味ある人に情報を届ける広告(What)

こんな感じだと思います。Whyの部分が強烈なビジョンになっていてカッコ良いです。だからGoogleは強いです。結果として生まれるWhatも強いものになります。同じインターネット広告会社にしてもこれはどうでしょうか?

  • 何を提供するのか?→売れる広告(What)
  • どのようにしてそれを実現するのか?→優秀な社員を集めることによって(How)
  • なぜそうしたいのか?→利益を得るため(Why)

こちらは平凡な感じがするでしょ?それでは売らんかなの経営方針になって、ダメなんですよ。やっぱり人は、Googleみたいなクールな会社のお客さんになりたいと思います。

これは相手を説得する時の方法ですが、自分自身を説得する時も使えます。即ち自分のモチベーションを高めるときです。私の経験則として、勉強を頑張れた時というのは、WhyHowWhatの順で考えていた時です。例えばこれをTOEIC学習に置き換えるとこういうことです。

  • なぜTOEICを勉強するのか?→TOEICという謎を解明したいから(Why)
  • どのようにTOEICを勉強するのか?→シャドーイング、音読という科学的な方法によって(How)
  • 何を得るのか?→TOEIC900(What)

この順番を守ってマインドセットできてると、不思議とモチベーションが続くんですね。

イマイチ動機付けが弱くなるパターンはこうです。

  • 何を得たいのか?→TOEIC900(What)
  • どのようにそれを達成するのか?→TOEIC900点突破を売りにした予備校に通うことによって(How)
  • なぜそうしたいのか?→就活の面接で言いたいから(Why)

私の場合、圧倒的に前者の方がモチベーションが上がりやすいです。大学受験の時もそうでした。失敗してしまった就職活動は完全に

ラクでそこそこ金がもらえる会社に入りたい(What)

から入っていたので完全にダメでした。その場合金というWhatがあれば会社には入りたくないんですよ。就活の志望動機としては世の中を変えたいからというWhyから考える人の方が強いと思います。もちろん、金を稼ぎたいとか女にモテたいみたいなWhatから考えて成功する人もたくさん居ます。ただ、私の経験則としてはWhyから入った時の方が成功してますね、という話です。

皆さんも、Why→How→Whatという順番の思考を試してみてください!