1月・3月のTOEICに向けて

以前、最近韓国系の問題集を3冊買ったと書きました。

しかし、この前のRed Bullさんのセミナーに参加してから、私の勉強法はこれで良いのか?とずっと考えていました。勉強法に正解なんて無いので、ブレずに勉強しまくった人が強いのですが、私は盛大にブレていたのです。

最近はメガ模試により毎日模試を解いていましたが、惰性で解いていました。毎日解くことが目的になってしまい、やったことが定着していない状態が続いていました。

そんな中、Junさんという990点を何度も取っている凄い方のブログに

「900点特急の音読を3ヶ月ひたすらやった時期がある」

と書いてあるのを読みました。やはり同じテキストを音読し続けた方が良いのか?先日のRed Bullさんのセミナーでもやはり、同じテキストを繰返し音読することが推奨されています。

しかし、TOEICは音読の発表会ではないため、音読は必要無いと言う満点保持者も居ます。

私は盛大にブレまくっていました(笑)

こういう時は、自分が信じたい方法を思い切って貫くのが一番です。それだけは確かでしょう。

私は、『900点特急』の音読を選んだのでした。

新TOEIC TEST 900点特急 パート5&6

というわけで、やりかけの問題集がまだたくさんありますが、しばらく英語学習は900点特急の音読と黙読(声が出せない時)のみをやってみます。1月と3月のテストで何が起きるか楽しみです。

Red Bull TOEIC Academy に行って来ました

今日はRed Bull TOEIC Academyという勉強会に参加して来ました!講師はRed Bullさんという、TOEICで満点を20回も取ってらっしゃる凄い方です。許可を頂いたので、セミナーの内容をシェアします。

Red Bullさんは、TOEICで点数が下がるのは怖くないと仰っていました。それは、目標を英語力の向上というところに置いているからです。

TOEIC界には、TOEICの対策をしてTOEIC力を上げてスコアを上げるという方法と、英語の勉強をしてその結果TOEICのスコアが付いてくるという2通りの勉強法が対立しています。Red Bullさんは、後者の、英語力を上げるスタイルの方でした。この2つは、やはり後者の方が正統な感じがするのですが、ひたすらTOEICの対策だけやってTOEICで満点を取る人もけっこう居らっしゃるので、どっちが優れているとかいうのは無いようです。

Red Bullさんの勉強には3本の軸があるようです。

  • 音読
  • 単語暗記
  • 学習でない学習

の3つです。

音読に関しては、本当に凄い回数の音読をされるそうです。50回とかです。で、飽きないように色々な工夫をして音読をします。

  1. 普通に読む
  2. 速く読む
  3. 一息で何回読めるか挑戦する
  4. 凄くゆっくり読む
  5. 最高速で読む
  6. 一分間で何回読めるか挑戦する

音読は、暗記をするためにやります。やはり身体を使った方が記憶の定着が良いからです。そして、

  1. 問題を解く
  2. 解説を読む
  3. 文を完全に理解する
  4. 文を自分のものにする

という段階を辿ります。ここで大事なことは、

ある英文を覚えて、音読できるようになってからも継続して音読する

ことだそうです。それは、できることをやるんだから、誰にでもできるけど、誰もやりません。それをやるから差が付く、とのことでした。

単語の暗記については、英英辞典を使います。

down やbusinessなどの簡単な単語も、英英辞典を使うと知らない意味が載っています。それらをじっくり読むことで、1つ1つの単語を深く知ることができます。英英辞典を読み込むのは大変なので、せめて英英辞典の”a”と”the”の項をじっくり読んでみてください、とのことでした。必ず発見があるそうです。

英英辞典を読むと、文法力の増強にもなります。さらに、多読の代わりにもなります。

3つ目の、学習でない学習、というのは、本を使わず、または手を使わずにできる学習をするという意味です。その例を1つ教えてもらいました。

海外ドラマを教材にするんですが、まずドラマを普通に見て、それからスクリプトを見ながら見て、内容をしっかり理解します。それから、その音源だけを聞きます。すると、英語を脳内でイメージ化することができ、身に付いていきます。その、最後のドラマの音源を何回も聞くというのが、学習でない学習にあたります。時間が無かったり、体調を崩していて本格的な勉強ができない時はこういう学習をされるそうです。

他にも内容は盛りだくさんのセミナーだったのですが、比較的シェアしやすい内容を書きました。

ここからは私の感想です。Red Bullさんの勉強法というのは、ユニークな工夫はありますがやはり軸にあるのが音読による暗記なので、大筋では目新しいわけではないんです。ただ、それが有効なのは分かっているけど、それを徹底的に実行できるかできないかが、我々凡百のTOEIC受験者と満点20回のRed Bullさんの差だと思いました。

また、教材に関しては、特にこれが良いといったことは無いようで、自分が読みたいものを読めば良いとのことでした。私はもともと洋書をたくさん読みたくて英語の勉強を始めたので、洋書を読む時間を増やそうと思いました!

最近私は英語のモチベーションが下がっていましたが、今日セミナーに行ってとてもヤル気が出てきました。本当に参加して良かったと思っています。Red Bullさん、VOZEさん、ありがとうございました!

英語力はTOEICでしか計れない

TOEICというとても魅力的な試験には、かなり批判もあることを知っていました。代表的なのは

「TOEICの点数が高くても英会話ができなきゃ意味が無い。」

「TOEICの点数で英語力は計れない。」

というもの。英会話とTOEICは別物なのでTOEICの点数が高くても英会話なんてできるわけが無いんですが、よくある批判だと思います。そしてTOEICの点数で英語力は計れないという批判は、完全に的外れだと私は考えています。

英語力はTOEICでしか計れない

というのが私の考えです。ちなみに、この記事内でTOEICはLRテストのみのことを指します。

英語力のような目に見えない力は試験を使わないと計ることができません。それはペーパーテストに限らず、英会話を実際にしてみるというのも英語の面接試験ですので、一種の試験です。

つまり、ある人の英語力を計ろうとすると、英語で面接なり、英作文なりを課して、ランクを付けなければなりません。ようするにテストを受けてもらわなければなりません。ある会社が採用面接で1回きりその人の英語力を計るなら英語の面接でもすれば良いんですが、共通の採点基準で、公平な条件で出された英語力が分かっていた方が、みんなにとって都合が良いです。そのためのテストがTOEICなわけです。他の英語検定試験はマイナーなので英語力が分かりません。

例えば就活で、英語ができる学生を採るにはどうしたら良いか?

英語で面接をやれば良いと思います。

普通の日本の大企業はやっていません。中には、英会話ができる面接官を用意できないから、そうしたくてもできない会社もあるかもしれません。

そこで役に立つのがTOEICのスコア。TOEIC900の学生とTOEIC600の学生を比べたら、当然900の方が英語力があると、誰でも考えるでしょう。TOEICスコアを使えば、英語力が無い人の集団である会社が、英語力のある学生を選び出し、採用することができます。

これが英検1級やIELTS、国連英検のスコアや級を履歴書に書かれたらどうでしょうか?人事の人は英検1級がどれぐらい難しいか知らないと思います。TOEIC800点の人と英検1級の人が面接を受けに来て、どちらか英語力がある人を採用したいと思った時に、TOEIC800点の人を採用してしまうかもしれません。みんなと同じフォーマットの英語の試験を受けなかったせいで、英検1級の人は英語力を計ってもらえなかったことになります。みんなが受けている試験じゃないと、比較することができないので、英語力が計れないことになります。

まとめると、英語力はTOEICでしか計れないというのは、

英語力を計るためには何らかのテストを使わなければならない、そして試験の中でTOEICは受験者が多いため、人と人をスコアの高低により簡単に比較できる。

ということです。

私の英語歴 その8 サラリーマン2年目 オンライン英会話との出会い

その7の続き

Kindleを購入してから、私の英語学習の中心はKindleにありました。当時興味のあった投資に関する本や、小説を読んでました。小説と言えばこの時期に『チャタレー夫人の恋人』を読んだことが印象に残ってます。この本は日本で発禁になったことで有名ですが、そんなに過激ではありません。暇な人は是非洋書に挑戦してみてください。

そんな私に、英会話にのめり込むきっかけが到来しました。ちきりんという有名な人が、ブログでオンライン英会話のラングリッチを紹介していたんです。以前から英会話ができるようにはなりたいと漠然と思っていた私は、まずは無料体験もあるので、早速登録してみました。

初めてやった時は、もう本当に英語がしゃべれなすぎて、ひたすら恥ずかしかったです。矢継ぎ早に浴びせられる英語の洗礼。フィリピン人はなんでこんなに英語ができるんだと思いましたね。

中でも私を奮い立たせたのは、フィリピン人講師の

“Don’t be shy.”

という言葉。別にシャイなんじゃなくて、英語がしゃべれないだけなんです。これにはイラッとしましたね。絶対英語がしゃべれるようになってやるぞと思いました。

ラングリッチの英会話は、ほぼ毎日、2年近く受講しました。流石に毎日英語を話していれば、話すことに対して抵抗は無くなりました。もともと英文法の知識はかなりあったことが助けになりましたし。

なんとなく、英会話でよく使う表現というのが分かって来るんですね。それは “I’m fine, thank you” とか “Nice to meet you” みたいな決まり文句を暗記することではありません。自分が使う語彙を決めてしまうんです。

例えば「助動詞はcanを使う!」と決めてしまうとかなり話しやすくなると言ったことです。「〜して良いですか?」と聞く時にmay I を使わずに、can I を使う。するとcan I 〜とか、can you 〜 でかなりのことを表現できることに気づきます。レベルの高い英会話は色んな語彙が出てきますが、最初はそのレベルに達していないため、自分が使う語彙を思い切って絞ることがコツです。特に我々受験英語をマジメに勉強した人は語彙だけはそこそこあるため、使う語彙を迷ってしまうんです。

結局大事なのは、ドヤ顔で英語を話すことだと思いました。これは、その夏にシンガポールに旅行に行った時も強く思いました。英会話で必要なのは、文法とか発音よりも、ドヤ顔。自信を持って話すのが一番通じるんです。ラングリッチは私に大事なことを教えてくれました。

私はラングリッチがかなり気に入っており、ラングリッチのセブ島の校舎に、1週間だけ留学にも行きました。この感想についてはまた別の記事で書きます。

その9に続く

TOEIC学習 2つの方向性

通訳案内士試験を終え、TOEICの学習に軸足を戻しました。まずは文法特急でリハビリしています。

次回、1月11日のTOEICに向けて、今回は新たにテキストを用意しました。この3つです。

重厚な韓国系の問題集を揃えました。

そもそもTOEICの勉強法には2つの方向性があります。

1つは、基本を固める

もう1つは、知識を増やす

基本を固めるというのは、文法特急1や2のような基本的な問題を徹底的にやり込むことです。もちろん公式問題集も含みます。実際私は、885点までは、それらの基本的な問題集をやり込むことに注力しました。他のテキストももちろん使いましたが、やはり得点に大きく貢献したのは文法特急と公式問題集でした。あとは金のフレーズですね。

基本を固めることはやはり最優先事項です。TOEICのほとんどは、基本的な、頻出の問題で構成されています。それらを取りこぼさないことが、TOEIC戦士としての、最初の関門でしょう。

しかし前回のTOEICで865とスコアを伸ばせず、私は壁を感じました。というのも、試験中に、どうやっても解けない問題がたくさんあるなーと思ったのです。

体育的な科目であるリスニングは、実践力が全てなのでこの話の限りではありません。リーディングにおいて、明らかに解法を知らないために解けない問題がけっこうあったんです。基本が身についていると、英語的な思考に強くなり、カンも良くなるので、解けない問題もけっこう正解してるとは思います。ただ、900点を超える上級者は、難問も解き方を知っていて解けているのだと思います。

もちろん、ネイティブスピーカーや帰国子女などは英語の感覚で解いてしまうのでしょうが、それをマネするためには、あと10年ぐらいかかってしまうでしょう。私はもっと早く900点を超えたいです。

するとやはり、知識を増やして難問を解けるようにしないといけない。で、ここで、難問を解けるように知識を増やすと、時としてその知識が邪魔するのではないかという恐怖が私にはあります。

基本しか知らない時は、解ける問題は、即答します。それしかパターンを知らないから。しかし、知識があると、それ故に迷うポイントが増えると思います。だったらそんな対策しない方が良いんじゃないか?と思うのです。

いくら勉強では基本が大事とは言え、いつまでも基本の繰返しではスコアは伸ばせません。知識を増やし、解ける問題を増やさないと。知識の弊害を恐れずに、問題数をこなし、暗記していく、その先に900点があると思っています。

というわけで、韓国系の問題で問題演習数を増やすことにしたのでした。まずは900点目指して頑張ります!

スコアは思ったより落ちない

今日は先月の第194回TOEICの結果発表の日でしたね。私のスコアは

L 435 R 430

Total 865

でした。ベストの885から20点のスコアダウンを喫しましたが、なんとかAクラスは守りました。

そう、守っただけなんですよね。今回のTOEICは守りのTOEICでした。試験問題がかなり難しく感じ、リスニングの時点でこりゃあ900はムリだ!と思ったんですよ。あとはもう、スコアダウンを小さくする戦いになってしまっていたように思います。

麻雀でも、配牌が悪い局はオリ気味に打って失点を避けます。今回のTOEICは問題=配牌が厳しかったように感じます。

もちろんそんなの全部言い訳で、私の準備不足こそが900点に到達しなかった理由であることは間違いないですが。

ただ、今回、スコアはもっと取れてないかと思いました。Part 3 で明らかに意識がトンだ瞬間というのが数回あったんですよ。もう終わったと、それぐらい思ってました。しかし蓋を開けてみればいつもどおりリスニングの方がリーディングよりも点数が良い。

意外とスコアが落ちないのがTOEICの不思議なところで、やはり高度な統計処理がなされたスコアは信頼できるものだと再確認しました。

TOEICを何度も受けると、スコアダウンが怖くなります。TOEICは恐怖との戦いです。

でも思ったよりスコアは落ちません。テストの質が良いから。

だから、スコアダウンを恐れない大胆な調整が必要なんだと思いました。

今は悔しくて、TOEICが受けたくてたまらない状態ですが、通訳案内士試験に備えて11月と12月のTOEICは受験しません。私の場合、TOEIC直前はかなり丁寧に調整しないとスコアを出せないという確信があるんすよね。

次回、1月、そして3月のTOEICまでには、今まで避けてきた問題集にも取り組んで、解ける問題を増やして臨みたいと思います。その前に通訳案内士試験なわけですが…。

なぜTOEICを受けるのか

満点を目指すなどと言ってこんなブログまで作ってしまいましたが、私はなぜTOEICを受けるのでしょうか。一時はもっとアカデミックな英語を目指しTOEICと決別した私ですが、英会話ができるようになってから再度TOEICを受け始めたら、すっかりTOEICの虜となってしまいました。

英語力を向上させたいというのは前提として当たり前過ぎるため、それは敢えてTOEICを受ける理由にはならないと思うんです。試験を受けないで勉強だけするという選択肢や、他の英語試験を受けるということをしないで、敢えてTOEICを受けている理由を考えてみたんですが、今の時点では、以下の3つが私の答えです。(他の試験も並行して受けてますが)

  • 良い参考書がいっぱいある
  • 精緻に作りこまれた試験
  • みんなが受けている

TOEIC対策本は、良い本がいっぱいあります。文法特急シリーズや、プラチナ英文法などの超絶分かりやすい文法書や、スヨンのコロケーションドリルやメガ模試のようにとにかく数をこなす韓国産ドリル。マジメに取り組んだらスコアが間違いなく向上する本が溢れているんです。

その点、他の英語試験はどうでしょうか?小さいころ受けたアレ、英検はどうでしょう?

私は英検1級も受験していますが、そのためにAmazonで対策本を探していて、非常に困りました。旺文社の本ぐらいしかまともな本が無いんですね。過去問と、過去問を再編集してできた問題集のシリーズです。過去問がベースになっているので問題の質は担保されていますが、旺文社の問題集というのは、非常に勉強しにくいんです。レイアウトが悪かったり、通りいっぺんの解説が書かれただけで解答への踏み込んだプロセスが書かれていなかったり。

何より、これをやったら俺は受かる!っていうワクワクが無いんです。大学受験時代も旺文社の問題集は本当につまらないと思っていました。

その点、書店のTOEICコーナーは各社の激しい凌ぎ合い。これでもかとばかりに面白い本があります。

これは市場規模の違いですね。英検なんて大人になったら誰も受けません。時代はTOEICです。会社でTOEIC900点は評価されるけど、英検は趣味の世界です。英検1級がどれほど難しく、英検1級を取れる英語力がどんなに素晴らしいものでも、会社の人事の人はそれを評価しません。出版社も受験者が多い試験の対策本の方がたくさん売れるので、良いTOEIC本をいっぱい作ろうとします。各社で競争するわけです。

この、良い本を使ってワクワクしながら勉強できるというのがTOEICを受けることの最大の利点です。

因みに英検も全ての級の受験者数を合わせるとTOEICの受験者数と同じぐらい居ますが、1級と準1級以外はマジメに対策するほどの深さが無く、その2つの級を受験する人は少ないのであまり対策本の需要がありません。英検は子供の試験で、TOEICは大人の試験ということです。

TOEICの人気が高いのは、TOEICが精緻に作りこまれた試験だからだと思います。まずスコアの出し方が凄いんですよね。私はそこまでマニアじゃないので詳しくは知りませんが、あれは素点ではなく偏差値みたいなものらしいじゃないですか。と言うことは、試験が難しければ予想よりもスコアは高く出て、試験が簡単だったら思ったよりスコアが伸びないということが起こります。

よって、スコアが安定しやすいんですね。それは、自分の実力を計るのに凄く都合が良いことです。毎回運次第で点数が荒れるようでは試験としては二流です。そんなものに高い金を払って受験したくないです。TOEICはその高品質なテスト力のおかげで、人気を保っているのです。

最後に、TOEICはみんなが受けている、ということが肝心だと思います。

どんなにネイティブ並に英会話ができても、英語を日本語と同じスピードで読み書きできても、IELTSやTOEFLで凄い点数が取れても、英語力というものに対して詳しくない人にとってはそれがどれくらい凄いのか分かりません。人事のおじさんも若い女の子も分かってくれません。でもTOEIC900点なら人事も分かるし、合コンで女の子も凄ーいって言ってくれる

だいたい、TOEIC900点とか満点とか、凄くカッコイイじゃないですか。英語ができる人として、絶対尊敬されます。俺も尊敬されたいです。TOEICは英語のテストとして、日本国内では最強の地位に居るんです。みーんなTOEIC大好き。

TOEICがこんなにも試験として素晴らしいから、私はTOEICに対して敬意を払うつもりで、TOEICを全力で受験したいんです。

 

さて、今日はちょっと歪んだTOEICへの感情を書いてしまいましたが、私も皆さんと同様にTOEICが大好きということです。一緒に勉強頑張りましょう!

洋書を英語学習に取り入れるコツ

TOEICに限らず英語リーディング力を上げるためには、普段から洋書を読むことが最も効果的だと思います。

TOEICのPart7の文章は「TOEIC界」という架空の世界で起きる求人募集や架空の会社の紹介で構成されているので、すぐ飽きるでしょう。理想的な状態は、日本語で読書する代わりに洋書を読むことです。そもそも我々は普通に生活していて、日本語の本をある程度は読むことになると思います。全く読まない人も多いとは思いますが。

新書や文庫は、手っ取り早く知識を習得するのには向いています。今や書店には扇情的なタイトルの本が数多く並んでおり、どれもとても読みやすいです。

それの代わりに、洋書を読むのです。普段の読書習慣を英語で行ってしまう。これができれば自然と英語力など上がっていくでしょう。簡単にはできないのが問題なんですけどね。なぜなら洋書の英語は本物の英語で、TOEICとは違うからです。TOEICには出ない、崩れた文法の文章が並んでいるのです。この崩れた文法で書かれた英語を理解できたらそれは本物の英語力と言えるでしょう。

私は初めてKindleを手にしてから、読めもしない洋書を読むことと格闘してきました。Kindleは本を買うことに対して素晴らしいインターフェイスを持ってますから、あれも挑戦したいこれも挑戦したいと、様々な洋書を買ってしまいました。読了した本はそう多くありませんが、明らかに読みやすい本と読みにくい本があることに気づきました。読みやすい本と読みにくい本の特徴を紹介します。

読みやすい本は、ビジネス書(自己啓発本)How to 本子供向けの本の3種類です。何を当たり前のことを……って感じですみません(笑)これらの本は概して平易な英語で書かれていて、読みやすい本が揃っています。アメリカには読みやすくて仕事の参考になるビジネス書がたくさんありますから、知りたいことを勉強しながら英語力を上げることも可能でしょう。How to本でしたら”for Dummies”っていう分かりやすいシリーズがあり、それがオススメです。

逆に読みにくい本は、小説伝記新聞などです。哲学書とか他にもいっぱいありますが、取り敢えずその3つです。まず小説は難解な単語や、作者独特の文体があり、だいたい読めません。私は大学で英文学を専攻していたこともあり、英語の文学を英語で読むことをもともと目標にしていたのですが、かなり苦戦しています。ハーマン・メルヴィルとかヴァージニア・ウルフとか読んでみましたが、サッパリです。ヴァージニア・ウルフは特に難解な文体を使っており、ネイティブでもよく意味が分かんないと思います。

伝記は一見すると読みやすいと思うと思います。起きたことが書かれているだけですから。でも実際読んでみると内容がいっこうに入ってきません。私はSteve Jobs (Walter Isaacson著)と、Moonwalk (Michael Jackson著) を購入してみました。どちらも超有名人の伝記だから楽勝だろうと思ったら、意外と苦戦します。何故文章が分からないかと言うと、固有名詞が多いことと、アメリカの習慣を知ってないと分かりにくい、ことが原因です。

固有名詞は、例えば日本だったら「大阪」と言うだけで、日本人はあるイメージを持ちます。おばちゃんとか、タイガースとか関西弁とか。しかしニューヨークとかロサンゼルスとか言われても、我々にはよく分からない。だから、固有名詞が出まくる伝記は難しいんです。

全く同様の理由で新聞は読みにくいです。固有名詞のオンパレードですからね。知らん会社や知らん土地の話を読んでも面白くないんですね。国際情勢のニュースなら良いかもしれません。世界の有名な都市のニュースは日本語でもよく聞いているので、それが英語になっただけですから分かりやすいです。固有名詞が多い本は最初のうちは避けましょう。

というわけで、最もオススメなのはビジネス書(自己啓発本)です。ビジネス書というのは、ビジネスという世界共通の習俗の範疇で書かれているから読みやすいんです。我々もバックグラウンドを共有しているんですね。それが単に英語の語彙と文法によって書かれているだけだから分かりやすい。

手初めに、私がKindleで読んで、凄く分かりやすかった&ためになった洋書を紹介します。

Presentation Zen: Simple Ideas on Presentation Design and Delivery (2nd Edition) (Voices That Matter)

The Presentation Secrets of Steve Jobs: How to Be Insanely Great in Front of Any Audience: How to Be Insanely Great in Front of Any Audience

どっちもプレゼンテーションのノウハウの本です。やはりプレゼンテーションの本ということで、分かりやすく伝えることに主眼が置かれており、この本自体の英語も凄く理解しやすいです。そして、プレゼンテーションのコツを学ぶこともできます。日本語訳を買うより洋書をKindleで買う方がかなり安価なのも利点ですね。

リーディング力強化のためには洋書を読むこと、特にビジネス書がオススメです!早速上記のプレゼンテーションの本から読んでみましょう!!

私の英語歴 その7 サラリーマン1年目 Kindleとの出会い

その6の続き

永遠に続くかと思った大学生活も終わりが見え、私は就活をしていました。思えば大学生活とは、人生の夏休みのようなものでした。

これには本当に参った。TOEICの点数は490点だから、当然履歴書には書きませんでした(笑)書かない方がマシだからね。

受けども受けども内定出ず、私は絶望の日々を過ごしていました。因みにTOEICの点数が低かったことは関係ありません。

最終的には、給料は高くないが残業が無いと噂され、クビになることがないというホワイトな業界に滑りこみました。誰もが知ってるあの業界です。

この業界は旧態依然とした体制に定評があり、英語がサラリーマンの必須スキルとされつつあるこの2010年代に於いて、後にTOEICで885点を獲得した私に向かって偉い人が

「英語はできても(うちの会社では)意味ないよ」

と言う職場でした。

そんな環境ですから、仕事で英語を使うことは無く、私は趣味として英語を探求していました。洋楽、洋画などの鑑賞を続けつつ日々過ごしていたのですが、1年目の夏にKindleとの出会いを果たします。

2010年当時、Kindleは日本で発売されていませんでした。ただし、Amazon.comを利用すれば、個人的にKindleを輸入することができるという情報をネットで見つけ、私はKindleを購入しました。当然日本語の本は読めません。洋書を読むためだけに買いました。

Kindleによって、私は安価にそして素早く洋書を手に入れることができるようになりました。パソコンに繋ぐ必要すら無く本を買えるKindleのシステムに私は感動していました。

私は興味がある本をたくさん買いました。大学時代に専攻していたジェイン・オースティンの小説や、”Crime and Punishment”などの世界の有名な小説。またその時、株や投資信託などの資産運用に興味があったので”Winning the Loser’s Game” などの有名な投資の教科書。買いはしましたが、ハッキリ言って読めませんでした。洋書はレベルが高すぎたのです。

洋書は、本物の英語で書かれています。TOEICや大学受験などの英文は、テストのために作られた英文であって、ネイティブらしい「文法の崩れ」がありません。ing形で適当に繋ぐ、みたいな。これは分詞構文の一種なのかもしれませんが、文法書には載っていないのではないかと思います。本物の英語を読むのは相当に難しく、買っただけで読んでない本がたくさんできました。

それでも、英和辞典をインストールして、何とか食らいついていきました。初めて読みきった洋書は先述の”Loser’s Game”でした。達成感ありましたね。因みにこの本は割と読みやすいと思います。

Kindleというデバイスに未来を感じた私は、しばらくはKindleによる読書を英語学習の中心に据えていました。オンライン英会話と出会うまでは。

その8へ続く

TOEICテスト新公式問題集 シリーズ

TOEICテスト新公式問題集< Vol.6>
オススメ度(5段階) ★★★★★

言わずと知れた、TOEICの赤本!これをやってない人はTOEICに関してはモグリだと言って良いでしょう(笑)

古今東西の試験において最も効果がある問題集は過去問です。過去問は次の年の試験には出ないというのは大ウソで、大抵の試験で過去問はそのまま、もしくはわずかに形を変えてそのまま出ます。TOEICには過去問はありませんが、公式は、過去問とほぼ同じ意味ですので、この問題集は極めて重要です。

TOEICの勉強はまず最初にこれを解くことから始めたら良いと思います。当然のことながらこれが一番TOEICに近い試験ですので、勉強の指針を作るのにも、そのまま語彙や問題パターンを暗記するのにも使えます。

リスニングに関してはこれを台本を見ながらCDの音声を追いかけるようにして読む練習をすると良いです。

100回解くとか目標にしちゃうと難しいので、まずこの問題集を3回解きましょう。答えを覚えてしまって意味が無くなると思うかもしれませんが、この問題集に関しては答えを覚えることが目的なので全く構いません。問題と答えを覚えるだけで、本番のTOEICで解ける問題がたくさんできます。

TOEICの模試はそれこそ有象無象の出版社からあれこれ出てますが、何よりも最優先してこの公式問題集をやりましょう。これよりも効果がある模試は今のところこの世界に存在しないです。あの世に行かないと無いです。

難点は、値段が高いことですかね。3,000円もして、2回分の模試しか収録されていませんので。しかしここでお金をケチるとTOEICスコアが上がらないという本末転倒な自体に陥りますので、これは絶対買った方が良いです。

今年の11月にVol.6が出るそうですね。TOEICの傾向も変わっていくので、今からやるなら、Vol.4〜6の3冊を購入して集中して勉強するのが良いと思います!