第194回TOEIC 感想

遅くなりましたが、この前の日曜日、TOEICを受けて来ました。ちなみにメジャーフォームでした。

今回、900点取るぞ!と勢い込んで行った私でしたが、リスニングで撃沈しました_| ̄|○

パート3はリズム良く先読みして攻略していける状態なら高得点が期待できるのですが、途中ついていけなくなり、仕切りなおして次のセットに移る、ということが何度かありました。900はダメっぽいですわ。

私はリスニングは得意で、リーディングが苦手という意識があったため、今回はリーディングに絞って対策していました。そしたら、普通にリスニング不足でしたね。なんという基本的なミステイク……。TOEIC対策以前に、リスニングはやはり日々膨大に聞いて慣らしておくことが大事だと痛感しました。早速、毎日iTunesのスマートプレイリスト機能を使ってBBCとABCをパソコンから無限に流しまくる設定でリスニングを増やしています。

さて、今回はかなりTOEICに気合を入れて臨んだので、良い感じでTOEIC勘が戻りました。願わくばこのまま11月、12月と受験したかったのですが、12月8日の通訳案内士試験の2次試験に備えてオンライン英会話等に勉強をシフトさせるので、次回のTOEIC挑戦は1月になります。

それまでは、オンライン英会話や英作文で、通訳案内士の対策をしつつ英語力を上げる特訓をします!

『出る単特急 金のフレーズ』

新TOEIC TEST 出る単特急 金のフレーズ
オススメ度(5段階) ★★★★★

TOEIC対策本のベスト3を挙げるとしたら、『文法特急』と共に間違いなくランクインするのがこの『金のフレーズ』です。この本には本当に度肝を抜かれました。この本は以下の点で他の単語帳を圧倒する凄さを持っています。

  • 日→英の単語帳
  • TOEICフレーズ
  • 完全にTOEICのための単語帳

まずこの本の特徴として、日本語訳を先に見て、英単語を後で見る形式になっています。こうすることで、単語帳がちょっとした穴埋め問題になっており、パート5の練習になります。素早く空欄の英単語を連想できれば、4択でも解けるに決まっています。またこの方が記憶するまでに負荷がかかるので、単純な英→日の暗記よりも、一度覚えてしまえば記憶に残りやすいです。

その見出し語が、TOEICフレーズという短いフレーズで記載されていて、実際にその単語が試験に出る形で覚えられます。例えば

  • conduct a survey
  • We appreciate your patronage.
  • on the premises

みたいな感じです。世に単語帳は無数にありますが、私はフレーズ暗記形式が最強だと思います。よくあるのが、見出し語+例文の『英単語ターゲット』みたいなトラディッショナルな形式ですね。あとは『速読英単語』以来スタンダードになった長文の中で覚える形式も多いと思います。

例文も長文も余計な部分が多く、覚えにくいと私は思います。だったら無駄を削ぎ落したフレーズが最適でしょう。さらに、この形式はセットで使う前置詞や目的語が覚えられるだけではなく、そもそも単語単体で覚えるよりも覚えやすいというメリットがあります。例えばこの単語帳にあるフレーズ

  • 見出し語 “infrengement
    フレーズ 
    copyright infrengement 著作権侵害
  • 見出し語 “proximity”
    フレーズ 
    proximity to the beach ビーチへの近さ

これら2つの項目は、”infrengement”や”proximity”を覚えようとすると、意味がなかなか頭に入りません。しかし、copyright infrengement だと、著作権と言えば「侵害」と頭に浮かびやすいので、フレーズであることが記憶の補助となります。このようにメリットがたくさんあるので私はフレーズ暗記形式の単語帳を好んで使います。

あとはこの本の良さは、何と言っても、完全にTOEICのための単語帳であるところですね。普通の単語帳は、目的が絞りきれておらず、その語の代表的な意味を掲載していたりするんですが、金のフレーズは、TOEICで出てくる意味が中心です。

例えば outstanding という単語は、「ずば抜けた」という意味が代表的だと思いますが、この本では「未払いの」という意味が強調されています。TOEICではこの意味でよく出てくるからです。これにより、TOEICの文章を読んでいる時に、スムーズに、その場での意味で解釈することができます。

また、見出し語が1000語と少なめで、完全に覚えられる分量というのも良いです。

TOEIC対策の単語帳としてここまでよくできた本は他に無いと思いますので、本当にオススメです!!

スローラーニングのススメ

私は20歳の時から5年間英語を勉強し続けていて、TOEICのスコアを490点→860点に上げました。

1年や2年で200点上げたという話はよく聞きますが、5年で370点上げたという話は聞いたことがありません。何故でしょうか?

色々理由はあると思います。1つは、5年間全くTOEICを受験しなかった私が珍しいということ。この5年間、毎年受けてたら、単純に70点ぐらいずつ上がってたかもしれません。でも5年間全く受験しなかったので、TOEICスコアの観点では5年というスパンでしか成果を見ることができないのです。

もう1つの理由は、他の人は5年もかけてだらだらと勉強しないということ。1年や2年で目標を決めて集中的に勉強する人が多いかと思います。

私は490点を取った時にTOEICには懲りたので、しばらくTOEIC受験は我慢することに決めました。受けると点数に一喜一憂しますからね。昔記事に書きましたが、趣味=英語というスタンスを貫きました。

心がけたことを一言で表すと、

入ってくる情報を全て英語にする
という方針。例えばニュース。私は日本語のニュースを一切見ません。ニュースと言えばポッドキャストでABCニュースを聞きます。あまり聞き取れてませんが、それでも聞きます。

読書にしても、どうせなら英語の本を読むことにしました。Kindleの購入がこれをする気にさせてくれましたね。この方針を始めてから、日本語の書籍を読んだ数はガクッと減りました。

他、マイナーなことでは、ゲームを英語版にしたことです。ドラクエやFFは文字をいっぱい読むので勉強向きのゲームです。

このタイプの勉強は、効果が薄いです。出てくる英語のレベルが高すぎて、聞き流し、読み流しになってしまうからです。英語に慣れる効果はあるけど、語彙や表現を身につけることができるかと言うとそうでは無いと思います。そういうのは詰め込み式学習をしないと身に付きません。

でも、5年も続く勉強は、こういうゆるい勉強じゃないとムリです。ストイックな詰め込み学習は1年や2年で飽きます。

みなさんは5年もかかる勉強というのは、遅すぎると思うかもしれません。

でも実際はそんなことは無いと思っています。

5年もかけて勉強した私のスタイルは、のんびりし過ぎかもしれません。世の中には、出世のためにTOEICで730点以上取らないといけない、など即物的な理由で英語を勉強する人も多いと思います。彼らは5年もかかる勉強法なんてやってられないでしょう。
私はたまたま20歳から根気良く英語を勉強しているので25歳でTOEIC860点まで到達しましたが、25歳から始めたとしたら、5年かかって英語力が上がる頃には30歳になっています。

30歳は遅いでしょうか?

では25歳なら早いでしょうか?

私としては、25歳も30歳もたいして変わらないと思います。人生スパンで見れば。

25歳も30歳も、社会全体から見たら若いので英語を勉強するには充分早い年齢だと思います。

逆に、例えば今50歳の人は、5年もかかる勉強法では成果が出るのが遅すぎでしょうか。5年後は55歳です。

私は遅いとは思いません。

50歳という年齢は、すでに英語を学び始めるには遅すぎます。だったら55歳もたいして変わりません。50歳と55歳の何が違うでしょうか?

よーするに、長い人生から見たら、どの期間であれ、5年なんていうのは誤差なのです。むしろ5年で英語力が上がるなら、充分効率が良いと思います。

長過ぎて5年も待てないのは、大学受験生ぐらいなものです。彼らは1年で成果を出さなきゃいけないので大変です。3年も受験勉強に費やす高校生活はイヤだと思いますし、高3から5年かけて勉強するというのは、つまり四浪を意味します。

巷ではスピードラーニングなんていう教材が流行っていますが、そんないかがわしいものに手を出すより、そもそも5年ぐらいかかる、っていう超長期的な視野を持つことの方が大事です。普通の人が心がけるべきはスローラーニングですよ。

私の英語歴その6 大学2年生〜4年生 TOEICとの決別

その5の続き

英文学専修に進んだ私、は英語の勉強に熱心ではなかったと言っても、たまに授業で英文を翻訳しましたし、またTOEICの勉強も、ほんの少しだけやっていました。あとは、洋楽を聞くとか、ぬるい勉強はちまちまやっていました。

いちおう、もう1回TOEICを受けてみることにしました。申し込んだら勉強するだろう、と思って軽い気持ちで申し込みました。2年生の12月のことでした。

結果は490。

前より点数悪くなってるじゃーん_| ̄|○

前回は受験勉強の記憶もまだある時でしたから、当然と言えば当然かもしれません。今回の惨敗で、私は逆襲の意欲に燃え……ませんでした。もうTOEICやりたくないわ、と思いましたね。

だいたいTOEICなんて、架空のレストランの宣伝とか企業の求人とかばかりで、題材が面白くないと当時思ったんですね。今は逆にその架空の世界のおかしさが面白いと思ってるんですけど。

大学でやっていたのがTOEICと逆向するアカデミックな英語だったのもありましたし、私はもう当分TOEICは受けないと決めました。TOEICの勉強のために、くだらん文章を読んだりするのは無駄だと思ったんです。

で、本当に英語ができる人はTOEICの対策なんてしなくても900とか取るじゃないですか。だったら自分も、英語力を上げてからTOEICを受けた方が効率が良いんじゃないかと。

それからと言うもの、私は25歳になるまでTOEICの勉強を5年間全くしませんでした。代わりに、英語は自然に勉強しようと決めました。

  • 聞く音楽は全部洋楽にする
  • 英語のニュースを聞く
  • 簡単な洋書を読んでみる

こんな感じで、普段無意識に日本語で行っていることを英語に変えてやってみました。

結果的にはこれらのことはおそらく効果はあったのでしょうけど、なかなか成果が見えにくいので、あまり効果的ではないと思います。だいたい、洋楽なんて今でも全然聞き取れませんし、普通に読みたい本を読むと洋書もほとんど理解できませんし。まぁやらないよりはやった方が良いと思います。あとは、難易度を下げてやることが大事ですね。

例えば洋楽だったら、エミネムみたいに弾丸でラップするのを聞きたくても、敢えてビートルズを聞く。他にはマドンナがオススメです。ビートルズとマドンナは歌詞が聞き取りやすい歌手のトップ2だと思います。どおりで中学の授業でYesterdayとか歌ったわけです。

洋書だったら、まずは思い切り簡単なのを読みます。私は最初は、勝間和代先生オススメの”Who moved my cheese?” や”Rich Dad Poor Dad”を読んでました。ベタなチョイスですね。これぐらいなら、辛うじて読めました。

そんな感じで、英語に関しては緩い勉強を続けながら、大学生活を過ごして居ました。

その7へ続く

私の英語歴 その5 大学2年生 英文学専修

その4の続き

私の通っていた早稲田大学第一文学部は、2年生になる時に専修という、専門分野に分かれます。当時私は教育に興味があり、将来は教師を目指していました。なので教育学専修というコースを志望していました。

希望者が多い専修は成績順に、希望の専修に進級できる人が決まります。私は大学の授業にはさほど熱心ではなかったので成績は悪く、教育学専修に入れませんでした。第二志望の英文学専修に進むことになります。英文学専修と言うと、南山大学や青山学院大学では花形の専攻ですが、早稲田の第一文学部では全くそんなことはありませんでした。我らが英文学専修はゼミが無く、異常に学生の数が多かったです。つまり、希望の専修に入れない人の受け皿のような専修でした。

と、ここで

「大学の時は英語を専攻してました」

なんて言いましたが、すると

「じゃあ英語できて当たり前だよね。ペラペラなんでしょ?」

と今でもよく言われます。が、

「英語力とは関係無いです」

と全否定したいです。今でこそ私は英語をそこそこしゃべることができ、TOEICも高得点が取れますが、それは後述しますが主に大学を出た後に独学した成果ですから、英文学専修はほぼ関係ありません。

じゃあ英文学専修で何をやっていたかと言うと、日本語訳された英米の小説を読んでました。英語で論文書いてません。全部日本語で書きました。

英語力は身に付きませんでしたが、私の英語好きや未だに続く英語学習へのモチベーションは、ここで英文学を学んだからだと思います。英米の小説を読むのは、かなり面白かったんです。いつかは英語で読んで理解したいな、と当時思ったことが、今でもモチベーションになってます。まぁ、他の学部の人が難しい数式解いたり、経済学の理論学んだり、司法試験の勉強したりしてる間に私は大学の授業で映画を見たり恋愛小説を読んでた(いちおう英米文学です)だけですので、楽しくて当然ですね。

特に気に入ったのは、ジェイン・オースティンでした。オースティンの凄さを3つにまとめると、

  • 何でもない日常を面白く書いた
  • 現代まで続く普遍的なテーマを扱っている
  • 小説の原型を作った

ということです。一番有名な作品が『高慢と偏見』という作品なのですが、これは全てのラブストーリーの原型になりました。『花より団子』とか『ブリジット・ジョーンズの日記』とか、『高慢と偏見』を下敷きにした作品というのは物凄くたくさんあります。イギリスを代表する女流作家ですから、日本で言う紫式部みたいなものです。

後は、ハーマン・メルヴィル、ジョセフ・コンラッド、ヴァージニア・ウルフなんかを読みました。これらの古典を英語で理解するというのは私の目標の1つです。TOEICの勉強とは全く異なるものですが。

そんなわけで、文学の勉強はそれなりに楽しんでいましたが、この頃、英語力は全く伸びませんでした。もう1回TOEICを受けた話を次回書きます。

その6へ続く

私の英語歴 その4 大学1年生 初めてのTOEIC

その3の続き

めでたく早稲田大学に入学した私は、最初の頃は勉強する気に満ち溢れていました。何せ受験勉強中は早稲田大学が楽しい大学だなんて全く知りませんでしたので、勉強グセがまだ抜けていなかったんです。

受験勉強の後は、TOEICだろ。

と思って、私は大学1年生の7月にTOEICを初めて受験しました。勉強する気があったとは言え、大学に入りたてで、必修の中国語の勉強や、始めたばかりのサークルやバイトなどで毎日忙しく、ほとんど勉強しませんでした。トリプル模試か何かを買ってちょっと解いただけでした。この時、公式問題集でも買ってれば何か違ったかもしれませんが、公式問題集は「値段が高い」という理由で買いませんでした。

スコアは550でした。

これはショックでしたね。曲がりなりにも英語は得意科目で、早稲田大学に入ったぐらいですから、700点ぐらい取れると思っていました(笑)実際、受験英語の応用でそれぐらいのスコアが取れる器用な人も早稲田大学にはたくさん居ましたが、私はそうではありませんでした。

受験英語の頃から、私は問題を解くのが遅かったんです。そのかわり正答率はかなり高い。そういうスタイルで試験を切り抜けてきましたので、TOEICでもそのクセが出てしまいました。リーディングが最後30問ぐらい手が付けられず、死んでましたね。

早稲田の試験にはリスニングは無いのに、何故かリーディングよりもリスニングの方が遥かに点数が高いという……。まぁ今でもその傾向は変わりませんが。

散々な初受験で私は、すっかりヤル気を無くし、それからTOEICの勉強は、ほぼしませんでした。たまに気が向いた時に問題集を買ってちょっと解くぐらい。あとは単語帳なんかも買った記憶がありますが、全然身につきませんでした。この頃から英語に関して私は長いスランプに突入します。

というか大学が楽しすぎて、TOEICの勉強どころではありませんでした。遊んでばかりいる普通の大学生だったのです。

その5へ続く

勉強の3ステップ

今日は、TOEIC以前の問題として、勉強というのがどういう手順で行われるべきかを書きます。いわゆる学力を計る試験であれば、大学受験でもTOEICでも、全てに共通する話です。

勉強というのは、次の3つの作業を行うことだと思います。

  1. 演習
  2. 理解
  3. 暗記

問題演習を行い、解説を読んで理解し、それを暗記する。というシンプルな手順です。

問題集を買ってきたらまずは解きます。この時、試験を意識して本気で解くべきです。そうすることで2と3の効率も良くなります。TOEICならば、時間を計ってやった方が良いでしょう。一般的に勉強と言うと問題を解くことが想起されますが、この行為ではほぼ実力は付きません。問題演習しかやらず、2と3の過程をヤラないのであれば、遊んでいるのと同じです。

解き終わったら答え合わせをします。小学生だったらこの時点で勉強が終わってしまいますが、我々大人は、効率よく勉強しなければなりません。ここからが実力アップに必要な作業です。答え合わせが終わったら、間違えた問題について解説をしっかり読みます。理解するまで読むことが大事です。これでようやく、解けなかった問題が解けるようになります。

そして、最後に、理解した解答への筋道を暗記しなければなりません。その時、音読やシャドーイングが有効です。パート7だったら長文ごと音読するのも良いですし、文法特急のようなパート5の問題集なら問題と解答を暗記してしまうのが手っ取り早いです。なぜその解答になるのかも含めて、暗記すべきです。

ある程度勉強してきた人なら当たり前過ぎる話ですが、今日は当たり前のことを立ち返って、勉強という行為の流れを書いてみました。3つの作業を、自分に必要な分量ずつやって進めていくのが勉強です。

1を問題演習としましたが、初めは問題集の問題が全問分からないような状況もあるかと思います。その場合は、できるだけ分かりやすい丁寧な参考書(問題がほとんど載ってないやつ)を買ってきて、2と3の理解と暗記の作業だけを先にやった方が良いでしょう。

ある程度問題が解けるようになったら、あとはひたすら1,2,3の繰返しです。

TOEICで使う筆記具

私は試験の対策を本気でするなら、どんなセコいテクニックも使い切る人間なんですが、TOEICに関して未対策だった部分がありました。

それは、マークシートを塗る時に使う筆記具です。今まで私は筆記具に対してノーマークでした。塗るのに時間がかかるシャープペンシルは論外として、ドラゴンクエストのバトルえんぴつでTOEICに臨んでました。大量に余ってるのでね…。

でも本気でTOEICの対策するなら、筆記具も最良のものを使った方が良いと思うんです。というわけで、

  • バトル鉛筆(HB)
  • マークシート用鉛筆(HB)
  • B鉛筆

の3種類のマークシートの塗りやすさを比較してみました。

あくまで私の感覚ですが、マークシート用が一番良く、次はB鉛筆、バトルえんぴつは一番塗りにくかったです。やはりマークシート用と銘打ってるだけあって滑らかに塗れます。ただ、B鉛筆もかなり良く、マークシート用とあんまり変わりません。

TOEICなどのマークシート試験では、公式にはHBの鉛筆を使うよう推奨されています。でも、別にBだったら解答を読み取ってもらえなくて0点になるということは無いようです。だったら濃くてすぐ塗れるBのが有利なので、使わない手は無いでしょう。

マークシート用鉛筆は、普通に会社でメモを取るのにも使ってみたんですが、かなり書きやすいです。マークシート用とか言って、実際は単に高級鉛筆なだけだと思います。そういう名前で売ればTOEIC戦士に売れるので、そういう商品名をしているわけです。マーケティングのお手本ですね。

というわけで、TOEICでは、B鉛筆か、マークシート用鉛筆を使いましょう!

Bかマークシート用鉛筆を使うことで、1マークにつき1秒短縮できるなら、リーディングセクションだけで100秒も稼げます!たかが鉛筆、とバカにするか、100秒を拾いに行くか?どうしますか?

Jpeg
勢いで買ってしまったB鉛筆1ダースとマークシート用鉛筆

私の英語歴 その3 高校3年生(受験勉強)

その2の続き

高校3年生になり、私は受験勉強を始めました。

高校では劣等性だったため、勉強は嫌いでしたが、いざ自分で受験勉強を始めてみると、勉強が楽しくなりました。自分は勉強が嫌いなんじゃなくて、勉強を強いられることが嫌いだったんだなぁと気づきました。

私は数学ができなかったため、国立大学は諦め、早稲田大学を目指しました。国語と英語と世界史の3つなら何とかなるだろう、と全国の数学できない高校生が安直に考えることを私も考えていました。とは言っても、急に受験勉強を始めても、勉強の指針がありませんから、序盤は無駄が多かったです。

長文読解が主体の入試問題だから、読むスピードを身につける必要があると考えて、私が最初に取り組んだのが、超ベストセラー単語帳速読英単語 (1)必修編 [改訂第6版]
でした。これを別売りのCDを使って、シャドーイングを行い(実際は本を読みながらなのでオーバーラッピングです。当時はこれがシャドーイングだと思っていた)、英語の感覚を身につけようとしました。

夏になり、私は書店である本と出会います。それが和田秀樹の受験は要領 テクニック編―「参考書は何をどう使うか」から、効率のいい勉強法・生活術まで (PHP文庫)
です。この本は「勉強法」について書いた本で、私はこの本を読んで初めて、勉強法というものを強烈に意識するようになりました。私の学校は進学校でしたので、学校の先生がいろいろ指導してくれるんですね。学校で問題集を買わせて、それを解くことを宿題にする。それが、Next Stage みたいな本当にしょうもない本で、やらない方がマシ、って感じの本ばっかりでした。

私は和田秀樹のおかげで先生達に見切りをつけ、夏からは独自の道を切り開くことにしました。とは言え、まだ無駄が多かったです。和田秀樹の本で『基本英文 700選』を暗記するのが良いと読み、必死でこれを音読して暗記していましたが、これは効果があったとは思えません(笑)その時間に実況中継でもやったら良かったと今では思います。

『受験は要領 テクニック編』はオナニーは1日1回にしろとかそんなことまで書いた凄い本でしたが、古い本でしたので問題集等の情報は古かったのです。それでも、その本を読む度に勉強をヤル気が湧いて来たので、素晴らしい本には違いないですが。

無駄もたくさんありつつ、毎日コツコツまじめに勉強していたら、私の偏差値はどんどん上がっていきました。やはり先生の余計な指示を無視したら、勉強はなんと楽しいんだろう、と当時の私は思っていました。そして、私は12月のマーク模試の日に名古屋のジュンク堂で運命の本と出会います。

それは大西泰斗先生のネイティブスピーカーの英文法絶対基礎力 (Native speaker series)のことで、詳しくは文法力強化編に書きましたのでこちらには書きませんが、これは本当に私の英語力に革命を起こしました。相手が早稲田の問題だろうと、英文の理解力が段違いに上がったのを感じました。この本を読んで何も感じない人も中にはもちろん居ると思いますが、少なくとも私には革命の書でしたので、これは本当にみなさんにオススメします。

冬休みは、敢えてセンター試験の問題をやりました。早稲田志望とは言え、田舎の公立高校では、国立大学も受けないと先生が許してくれないので、いちおう名古屋大学に出願するつもりでした。センターの問題を追試含め、約30回分解きました。このころは完全に受験マシーンになっており、休日は毎日9時間勉強して夜は11時半に寝るというのを徹底していました。

センター試験では、たしか英語は187点ぐらいでした。とはいえ、志望校は早稲田ですから、特にアドバンテージがあるわけではありません。英語は高得点でしたが、数学は200点満点中の70点ぐらいで、ああこれは国立大学は落ちたな、と思いました(笑)

早稲田の入試までは、ひたすら早稲田の赤本をやりました。基本的に試験の過去問をやるタイミングは、本当はもっと早い方が良いのですが、直前の最も集中している時期にやったことが逆に良かったかもしれません。私は密かに早稲田に合格することを確信していました。入試1週間前にそれを母親に言ったら

「あんた何言っとるの」

と言われました。

私は生来本番に強い体質なので、入試本番では、実力以上に力を発揮し、試験後に予備校が配布している解答で自己採点したら、まぁ受かるだろう、という点を取っていました。このブログは英語のブログなので書きませんでしたが、実は私は英語より国語が好きだったので国語の方が勉強時間も多く、得意だったため、国語の点数もかなり合格に貢献しました。

結果は、第一文学部に合格。教育学部は不合格でした。本当に和田秀樹が理想とするような、ギリギリの合格でした。ちなみに携帯電話からその合格を確認したのが、名古屋大学の入試当日の朝でした。合格を知り、私はもう名大の入試なんか受けずに帰ろうかと思いましたが、そこはアカデミーへのリスペクトの精神から、いちおう解答用紙を埋めてから帰りました。

田舎の家庭なので、地元の国立大学に行くことが最も良いことだとされているので、もし名古屋大学に受かっていたら私は早稲田に入学できませんでした。もちろん名古屋大学には落ちましたが、いい加減に解いてきて本当に良かったと思います。

晴れて私は、2006年の4月から早稲田大学の学生になったのでした。

その4へ続く

音読の重要性

2000年ぐらいから、英語の学習に音読が効果的だともてはやされていると思います。先進的な英語指導者はもちろんもっと昔から言ってます。

音読は私もけっこう重要だと思っていて、以下のような利点があると思います。

  1. 集中して勉強できる。
  2. 身体的に英語のトレーニングができる。
  3. 英会話の練習になる。

1の集中して勉強できるとは、音読が便利な集中スイッチの役割を果たしているというような意味です。黙読をしていると、大抵は途中で気が散ります。今日の晩ご飯何食べようかな?とか、加藤茶の嫁って何してる人か検索したいな、とか、余計なことをすぐに考えます。

音読の場合は、そういう雑念が入りにくいです。声を出すことに意識を使うからです。黙読よりも簡単に、読むことに集中できるんです。

音読という身体的な行為は、言語の習得にはやはり効果的だと思うんですね。英語は、机に向かってカリカリ勉強するものではなく、身体で身につけるという側面があると思います。

音読をしばらくやると、スポーツの練習をしたように疲れます。走りこみや腕立て伏せなど、基礎的なトレーニングを行ったような感覚になります。

身体的に英語を身につけるこの感覚、スポーツをやっていた人に特にオススメです。

音読をする際の姿勢ですが、立ってするのが良いです。古くは和田秀樹の『受験は要領 テクニック編』という本で、歩きまわりながら英語を音読する勉強方が提唱されていました。齋藤孝も『からだを揺さぶる英語入門』という本で、立って音読することが効果的だと説いていました。これは本当でしょうか?

私は本当だと思います。立って音読すると、サボりにくいんですね。座ってるとだらけます。机の上のスマホをいじったりしてね。立ってやると自然と音読に集中できるんです。

黙読は、かなり集中力がある人向けです。私のようにすぐに雑念が入る人は、立って音読するのが良いです。嫌でも集中できます。

あとは、たぶん音読は英会話の練習になります。ただこれはたいした効果は期待できませんので、あくまでオマケ。英語を身体で身につけるのが音読の効果です。